25歳くらいからの5年間、アルバイトのつもりで一緒に子ども向けの芝居をやっていた仲間たちと新宿で再開した。朝早くから学校の体育館を上演して回った。初めて北海道への巡演も経験した。あれからもう40年近くもたったんだ。みんな顔の筋肉がぶら下がり、白髪もはげも目立ったが、顔だちは変わらず、話口調も昔のままだったのがおかしい。
何の能力もないくせに他人に厳しく自分には甘く、身勝手で偉そうで無責任だった若かりし頃の僕、裏切ったり喧嘩したり甘え合ったり、恋だ愛だと騒ぎ合ったりしていた時間が一気に蘇った。
当時付き合ってた女性は乳がんで亡くなっていた。まだ役者で居続ける奴もいれば、とうに辞めて家族を支えてきたやつもいる。40年の歴史を皆はどう生きてきたのか、じっくり聞きだすには時間が少なすぎたが、あの頃は確かに青春を生きていたと何とも懐かしい感慨を味わった。
それにしても歩行者天国の新宿の雑踏ぶりには目がくらんだ。この雑踏の中で、毎晩のように安酒で飲み狂ったり麻雀にうつつを抜かしたりていたんだなあ。
深夜に帰宅した我が家のなんと静かな今の暮らしか。家族は寝静まり、馬鹿犬だけが玄関に迎えに来る。
今日まで僕はどう生きてきたのか、そして残りの月日をどう生きるのか…撫でている犬の体が妙に暖かい。
2014年09月24日
青春はかくも懐かしく…
posted by ヨッシー at 08:43| Comment(0)
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