2014年11月15日

“いのちの輝き”

シニア劇団波瀾ばんばん座の第2回公演「甘柿しぶ柿つるし柿」が終了した。
お客の反応は良かったので救われたが、今回は少々疲れたのが実感。ともかく稽古期間が長い。始めのころは月に2〜3回程度、シニアだから台詞の覚えも悪い、せっかく稽古した場面も数週間空いてしまうとすっかり元の木阿弥に、一時は緊張感もなくして困った状態になった。
終盤は例の市川大野の選果場を稽古場にして、ほぼ連日の追い込みとなった。シニア俳優もかなり疲労がたまっていく様子で心配だったが、舞台はみるみる引き締まっていった。お一人かなり高齢な女優が少々認知症状が進んでいて、稽古にも来ない、動きも身につかない、「どうするか?」という事態が続いた。諦めなかったプロデューサーが偉かった。結局老俳優は黒衣付きで登場して観客の笑いを取っていった。老いたからといって彼女を排除したのではもちろんシニア劇団の存在価値はない。陰では泣きながら励まし続けたプロデューサーと劇団仲間を尊敬する。
最近よく思うのだが、芸術(アート)とは成果としての作品だけを指すのではない。具体的な表現方法を通して、人間の秘めたる可能性と生きる喜びをいっぱいに開花させる時間、“いのちの輝き”をとことん追求する創造的な過程そのものを指すのだ。
打ち上げの席でのシニア俳優たちの満面の笑顔が素敵だった。まさに“いのちが輝いていた”。
posted by ヨッシー at 11:35| Comment(1) | 波瀾ばんばん座
この記事へのコメント
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Posted by giaferma at 2021年12月19日 21:12
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