真珠湾奇襲作戦のような解散総選挙、有権者の半数が棄権したようだけど、自公政権が圧勝でしたね。3分の2を上回る勢いだから、驚きです。
阿部さんはこれで、憲法改定を始め、あこがれの「強い日本」形成に向かってまっしぐらに突き進むことでしょう。強い経済、強い政治、強い軍事、強い社会、強い、強い、強い…。少子高齢化と人口減少で弱まっていく日本で、強いカンフル剤のような刺激策を次々と打って行っても、総体として衰えていく老年の肉体が蘇るとは思えない。老年には老年の健やかな過ごし方があるのではないかと僕などは思うけれど、投資家や政治家という人種はそうは考えないものらしい。
そして、「不安」に裏打ちされた「強さ」が強調されることで、社会全体が極めて息苦しいものになっていくことになるのは容易に想像できることでしょう。歴史はそれを繰り返してきたからです。
「強さ」が美徳になる時代は不幸です。「弱い者」は無視され排除されるからです。チャレンジドの現場にいればそれは一目瞭然、そこにあるのは「弱さの輝き」、いや、強い弱いを超越した「命の輝き」、強いか弱いかという価値判断はもうなくしていかねばならない。
数百年後には人類が滅びるかもしれない時代に、「強さ」に向かってあっちこっちで戦争や暴力が燃え立っている愚かしい現実、人間とは悲しい生き物だなと嘆きつつ、一方ではまた、マララさんのような若々しい希望に胸を震わせる存在でもある。
人間とは愚かで悲しく面白い存在というべきか。でも今朝は、なんだか虚しい気分。
2014年12月15日
強い日本!
posted by ヨッシー at 10:59| Comment(0)
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