連日の猛暑で、さすがにへばってきた。
隣りの古女房の口からこぼれる言葉は「もう、うんざり!」。他の時期だったら、別の意味にもとれるかと、ちょっとムッとするところだけど、この猛暑では全くの共感!
夏休みだというのに、近所から子どもの声が聞こえることもない。皆部屋に閉じこもって、クーラーの風を浴びているのだろう。
ふと、子どもの頃を思い出した。僕にもかわいい子どもの時代があった。琵琶湖畔の葦辺で鮒釣りを楽しんだり、川で鮎やオイカワを釣ったり、ともかく一日中陽の光を浴びていた。釣れた魚は持ち帰って、自分で焼いて食うのを楽しみにしていた。犬にやると嬉しそうにがっついていた。今ほど暑くはなかった。それでも耐えられなくなると「うみ」(海を知らぬ我々は琵琶湖をそう呼んでいた)や川に飛び込んで水しぶきを上げた。一日が宝石のように輝いていた。
夏休みの初めと後では、陽の光が違って見えた。歳月の移り変わりが子ども心に悲しみを誘った。ぐったりと疲れて帰った我が家が涼しくて、ごろんと転がって夕方まで眠った。目覚めて、スイカを食って、生きてると感じた。
この頃、ああいう夏を過ごすことがなくなった。一日が宝石のように輝かなくなった。さみしい!くやしい!
2015年07月30日
夏の思い出
posted by ヨッシー at 13:26| Comment(0)
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