11日夜のNHK番組、沖縄の少年兵の実録とアニメを見ました(途中まで)。
衝撃的な事実でした。
アフリカやイスラム諸国では今でも、子どもを過酷に鍛えて兵士に仕立てているという報道を耳にします。思い切り遊んだり勉強したりすべき子どもが安上がりな人殺しの兵器にさせられている訳で、そして殺されたり人間性を抹殺されたりしてる訳で、何という悲惨な光景かと戦慄が走ります。
番組は伝えます。昭和19年、アメリカ軍に対する沖縄攻防戦を支えるために、軍は13歳〜16歳の少年1000人を選抜して、ゲリラ戦を戦う少年兵士を養成したのです。当時兵役義務は下げられても17歳からでした。本土防衛という至上課題のために、軍は沖縄の人たちに多大な犠牲を強いました。
その一つが少年兵の養成です。「10人殺せば死んでもいい」と教え込んだそうです。もちろん米軍に突撃して、多くの少年が殺されたことでしょう。
本土でも生徒の勤労動員は様々な形でありました。市民ミュージカルで舞台化した「夏の光」は中山競馬場の馬の全量採血作業でした。しかし、子どもたちを兵士に育てて「敵を殺して死ね」と強いたのは沖縄だけでしょう。沖縄の子どもだからそれが許されたのでしょう。そこに沖縄に対する根強い差別を感じます。
よく史実を掘り起こして放送したとNHKを久しぶりに誉めましょう。そして、国家権力はいざとなったら途方もない残虐さを押し付けてくるものだと、肝に銘じましょう。
2015年08月12日
沖縄の少年兵
posted by ヨッシー at 10:38| Comment(0)
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