2015年10月28日

がめつい街・大阪

 シニア劇団波瀾ばんばん座の2月公演は菊田一夫の「がめつい奴」。
 以前婚活演劇で挑戦した大作だが、シニアの老練な体験と雰囲気でやるのもまた面白いだろう。という訳で、劇団員たちと一泊二日のロケハン大阪弁巡りをしてきた。
 稽古終わってその足で大阪、まずは道頓堀。
 おそらく日本一の賑わいと活気、新宿歌舞伎町など足元にも及ばない。ゴテゴテ、ゴチャゴチャ、ギラギラ、グチャグチャ、ガヤガヤ、まさに街全体が吉本新喜劇。行き交う人も皆役者。飛び交う大阪弁と中国語の迫力は上品さを気取る僕らを蹴散らす勢い。どうして大阪が不景気なんだろう? この商魂たくましい「がめつい奴ら」に経済をまかせたらもっと何とかしてくれるんじゃないか?
 翌日は昔釜ヶ崎と呼ばれた西成あいりん地区へお忍びの探索。
 劇団員一同、何やらビクビクとへっぴり腰。今は観光客も増えて以前ほどおっかなくはなくなったというが、1泊300円〜500円の看板もでっかいドヤ街が続く。くすんだ色の街頭には男たちがやたらたむろして、朝っぱらからカップ酒をあおる姿もある。道路掃除人がやたら多い。男たちの年齢も高く、みなゆっくりとした動き、身体を壊した人が多いのだろう。
 当たり障りのない程度の福祉に守られて、振り向きもされない老いた人たちが住む街釜ヶ崎、何とそれは有名な通天閣から徒歩5分の距離にあった。
 道頓堀と釜ヶ崎、大阪というド派手な露骨な活気あふれる街の両極端な表情をちょっとばかり体験して、どっと疲れて帰りの新幹線で爆睡。
posted by ヨッシー at 11:05| Comment(0) | 波瀾ばんばん座
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