2016年10月13日

シリーズ2 命には限りがある!

 今の年寄りはみんな大病院で寿命を終えるんだね。
 その寿命を、あれこれ医術を凝らしてなんとか長引かせようとしている、これが現代の医療なのだね。「これでいいのかしらん?僕もこのように死んで行くのかしらん?」
 ともかく、病院というところは何も楽しいことがない。そういう状況下で僕は何を考えたか・・・。
 まずは、「ああ、バカをした!あんなことしなければ良かった!」などと当然のごとく後悔した。自分を責めた。でも、過ぎ去った時間は戻らない。くよくよマイナス思考の自己否定を重ねるより、プラス思考に切り替えよう!
 そして発見した真実は、「命が助かった!」という喜び。「転倒しない方法はあっただろうし、別の道を行けば良かったのかも。軽傷ですんだかも知れないし死んだのかもしれない」…人生は、何が起きるか本当にわからない、全く偶然と繰り返しのできごとの連続性なのだ。
 ただはっきりしてるのは「命には限りがある」ということ。だから、何かを選択すべき岐路に立った時、慎重に熟考するのもいいが、自分が今本当にやりたい道を行くべきなのだ。明日何が起きるかわからない。今という時間は二度と味わえないのだ。
 僕は67歳4ヶ月の肉体と精神を持って生きているという現実を見つめよう。もう無理に若ぶるのはやめよう。
 病院のベッドで一泊した朝、突然こんな思いが閃いた。
 “寝に帰るだけの街”で何かに押されるように始めたこの15年の活動はほんとに楽しかった。演劇人としての大きな壁を越えられずに苦しんでいた僕を生き返らせてくれた。その象徴的な事業のいちかわ市民ミュージカルはあと2回、4年で10周年を迎える。いちぶんネット設立20周年になる。それまでは責任を持ってやりぬこう。鮮明に素直にそう思った。
 と気づけば、結構プラス思考で生きている自分にかなり驚いた。若い頃の僕はこんな楽天的な人間ではなかった。小学生時代までの自由奔放な自分に戻った感じだ。
 僕らの周りには、あれこれ思い迷って苦しんでいる人がいっぱいいる。あれこれ悩んだってなんにもならない、人はなるようにしかならないのだ。そう僕は実感するのだが、悩める人たちはそうは考えられないのだろうね。人間は難しい。
posted by ヨッシー at 08:13| Comment(0) | 個人的分野
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