2017年04月05日

七分咲きの桜の下で!

 骨折後半年ぶりに、片松葉杖でバカ犬と朝の散歩に行ってきた。七分咲きの桜も見事なジュンサイ池はまた、健康を気づかう高齢者でいっぱいだった。
 シニア劇団波瀾ばんばん座の追い込み稽古をやっている大野の梨倉庫も見事な桜が満開になろうとしている。春はやはり意欲のみなぎる季節だ。
 今回の作品は「私は今日まで生きてきました!」。
 公演に取り掛かる前に、最初に劇団員一人ひとりの「これまでの人生」を語ってもらい、ぼくが台本にまとめた。昭和歌謡やオリジナル曲を背景に歌入り芝居で団塊世代の半生を追っていると、見事に昭和という時代が浮かび上がってくるから不思議だ。
 いつの時代もそうなのかもしれないけれど、やはり昭和という時代ほど劇的な変化をとげた時代はないだろう。何せ敗戦を機に価値観がガラリと変わってしまったのだ。そして団塊前後の世代こそ自信をみなぎらせて生きてきた世代もないと思う。
 ぼくはその根底に「平和憲法」があると思っている。その思想をもっと強く主張する気概があれば、日本人はいま世界に一定の影響力を持ちうる民族となりえたのに、残念ながらそこまでの気概はなかった。これも日本人の特性かもしれない。
 しかし、ようく見ると今の「ジジイ!ババア!」のイメージは明らかに変わりつつある。「このままウジウジとボケて寝込んで終わるものか!」という思いだけはみな強く持っている。その気迫がシニア劇団としてのエネルギーを生み出す。
 とはいえ、忍び寄る老いの悲しさ、いくら集中しても台詞がとんと出てこないこともある。そこに闘いが起きる。そう、人生は闘いだ!負けてたまるか! 
 今月22日と23日に文化会館小ホールで4回公演。
 ぜひ観に来てください。
posted by ヨッシー at 12:37| Comment(0) | 波瀾ばんばん座
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