2017年06月24日

最近の住宅建設現場

 我が家の向かいの土地はかつて大きな一軒屋だった。今そこに10軒の戸建て住宅が建てられようとしている。
 毎日、建物が形になっていく様子を見ている。何とも驚く。建築現場にいるのはたった一人きりだ。
 ある日、トラックで建築資材が搬入される。すべて細かく切断された材料やパネルばかりだ。そして建築方法たるや、ぼくらがお芝居のセットを建て込んでいくのと何の変りもない。
 初めに1階分の壁パネルを組み立てていく。ひと回り建て込んだら、それに床パネルをかぶせ、今度は2階分のパネルを建て込んでいく。柱などは使わない。つなぎ目を金具で固定するだけだ。何ともはや安上がりな方法だ。徹底して売値を下げないと売れませんという訳か。
 ぼくが驚くのはそれをたった一人で建てていくことだ。パネルをヨイショと起こして組み立てる作業など、バイトの一人でも雇って端を押さえてもらってる間に接合していけば、もっと楽にも簡単にもなる。それをたった一人でやっている。三軒ほどが同時進行に組み立てられるが、どれも一人でやっている。そこまで人件費や建築費を節約せねばならないのかと、ちょっと恐ろしくなる。
 それでも驚くほどのスピードで形になっていく。もう大工と呼ぶ時代ではなくなったのだろうが、現場の創意工夫など何も要求されない。たった一人で黙々と組み立てて、5時になったら終了。
 いかにも今日的で面白くもなんともない光景、人間はロボットじゃねえんだと、やっぱり古典的な文句の一つも言いたくなる。楽しくなけりゃ仕事じゃねえんだ! 
posted by ヨッシー at 10:47| Comment(0) | エッセイ
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