数年前、我が家の裏の畑地に数件の借家が建った。
若い家族たちが移り住んで子どもが育っていく。一区画が空き地になっていて遊び場になっている。子どもたちが騒いだり、近所一緒でハロインパーティーを楽しんだり、なかなか素敵な近所付き合いを楽しんでいるようだ。
夏ごろから、毎朝6時、そこに「星一徹と飛雄馬」親子が登場して、20分間のキャッチボール特訓をやりだした。「一徹」の指導がなかなか厳しい。小3くらいの「飛雄馬」は半分泣きながら父の指導を受けている。いつの間にかいい球を投げるようになった。
いつまで続くやらと傍観していたら、もう一組の父子が参加して肩を並べてキャッチボールをやりだした。
こうなるとまた違った展開に期待が膨らむが、それはそうとして、僕は我が子に何かを特訓するということはなかった。どこか羨ましい思いで父子の姿を見ている。
台所の窓を開ければ、いつも子どもたちの遊ぶ姿が見られる。騒ぐ声も楽しげだ。若い家族たちが育っていく。老いた心が和む。なのに、うちのバカ犬がすぐに吠える。ほんと、バカ。
2018年11月02日
若い家族たち
posted by ヨッシー at 08:46| Comment(2)
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40年経った今、田畑は宅地に、山には柵、校庭は監視役が居なければ解放出来なく、水たまりは埋め立てられ公園という名前になった。メダカはお金を払って店で買う。放課後に子供達が遊ぶ楽しげな声を聞かなくなった。それどころか幼子の声を年寄りが煩がる。
ずっと同じ所に住んでいるのに、知らない遠い所に来てしまった。子供達の幸せを願わずには居られない。
余命短い自分に何ができるか?