直木賞受賞作・真藤順丈の「宝島」を読んで以来、僕の中で「沖縄」が沸騰している。
作品は、若き頃読んだガルシア・マルケスの「百年の孤独」を彷彿とさせるような興奮を与えてくれた。
この夏は千葉県障害者芸術文化活動支援センター開設に向けての準備に追われているが、その間を縫って、沖縄に関するルポルタージュや文学を乱読する喜びを味わっている。
下手な感想を述べると思いもよらぬ反響を呼びそうで怖いからやめておくが、アラスカのエスキモーたちは、アメリカに吸収されて以来エスキモー語を話すことを禁じられた。沖縄やアイヌも家族内で彼らの固有の言葉を話すことを禁じられた。誇るべき歴史と文化を抹殺される歴史を負ってきたのだ。この事実だけで悲劇の深さが想像できる。
ともかく非常に物語的で、過酷で、感動的で、嫌悪的で…冷房の効いた部屋で安穏と乱読している自分の存在を揺さぶられるような刺激を受けている。
こういう作家を励ましたい。皆さん、ぜひご一読を!
2019年08月18日
この夏「沖縄」沸騰!
posted by ヨッシー at 11:12| Comment(0)
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