チャレンジド・ミュージカルの6日の稽古は見ものでした。
最初は、「音遊び」の稽古でした。稽古時間も短くて、講師もまだ試行錯誤中です。40名もの子どもたちに楽器を渡して、できれば本番の指揮も子どもたちにやってもらおうということで、稽古の焦点が見えないままに進行していきました。
子どもたちも、自分たちがなにをやったらいいのか「わからないままに」、何が面白いのか「わからないままに」、いわばやらされている雰囲気が濃厚で、どうしても手にした楽器の音を勝手に出して、講師のダメ出しすら宙に浮く感じでした。
その後、講師とも相談して、改変の方向を探っていますし、講師の力量は見えていますので、何とかいい方向に変えて行けると思いますが、まあ、稽古とは難しいものです。
その後、ダンスの稽古に入り、「私の自慢」、インタビュー、BBモフランとの競演という稽古に入っていきました。
アフリカ太鼓のリズムは、すごいですね。五感に響くというか、体の芯を揺り動かしていきます。それに助けられて、2回目の振り付けも段々と体に浸透していきます。「わかりかけている」という状態に進みます。みなの意気も高揚していくのがわかります。
そして、カーテンコールのハクナマタタ!に一気につなげたところ、全員が爆発しましたね。
ハクナマタタは何度も繰り返して、みんなも完全に「わかっている」状態になっています。そのシーンで何を発揮すればいいかが「わかっている」のです。だから全く自由に心と体が沸き立つのです。
人間にとって、「わかる」ということがいかに大事かを確認した次第です。今稽古していることの意味や目的を、どのように「わかってもらえるように」持っていくか、言葉の説明だけではない、いろいろな工夫を通して、そのことを深める努力が必要です。
本当はもっともっと時間をかけて、じっくりと積み上げていく稽古ができればいいのですが、まあそれは、次の課題としましょう。
2008年01月08日
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