オーディションが終了しました。
2日間にわたって200名以上の参加がありました。
みんなすごい緊張振り。居並ぶたくさんの審査員の前で、たった一人、オーディションラインに立って、課題曲を歌い、演技をするのですから、緊張するのは当たり前。審査員まで緊張してるから、ブスッとした表情で待ちかまえる感じになって、中には「もっとにこやかに迎えてくれたらいいのに!」と反発した人もいたようですが、僕はアレでいいと思うんです。緊張を楽しむことが大事です。
家ではあれやこれや工夫して練習してきたのに、いざとなると体はコチコチ、声は上ずっていつもの自分の声じゃない。途中で止められたら「だめだったからじゃないか」と落ち込んでしまう。ああいう緊張って、生きていてもそうあるものじゃない。緊張と弛緩(しかん)といって、1日の間でも1年の間でも一生の間でも、ゆったりとした時間と激しく生きる時間とが交替に現れるから、いいんですよね。生きてる!って感じになる。
せっかく演技の稽古をしてきたのに小学5年生はカットされちゃったこと、時間に追われて急にそうなったんだけど、悪いことしたと反省しています。ごめんなさい。
今回調査カードを用意してくれて、みんなが事情を書き込んでくれたので、面接もほとんど省いてしまいました。これも残念。でもこれは時間がなかったから仕方ないと思ってます。
リピーターの人はやはり上手になっていたのに驚きました。工夫しようという気構えがある。これが大事。これが嬉しい。演技なんて、言われたことを言われたように繰り返したって何の意味もない。そこに自分の工夫が必要です。それがあって始めて演技する楽しさが実感できるのです。これからの稽古でも、演出からの注文を2倍にも3倍にも膨らませてこちらをびっくり驚かせてください。
落ちた人はいるのかな? もしいたら残念、それも人生です。
イメージどおりの配役ができそうか? これは難しい。本当に、役を決めるという作業はとても難しいのです。その人がどんな才能があるかは長い稽古で付き合ってやっとわかるもの。今までだって、配役に失敗したなと思う経験は山ほどあります。その逆、期待してなかった人がすごくよかったりということも。演出として理想的なのは、何人かの候補者に最後まで稽古してもらって競争してもらって、舞台に上る直前に最終決定できることです。プロの世界ではそれをやっていますが、市民ミュージカルではちょっと残酷。
というわけで、稽古期間も短いし、なるべく早く第2次選考をして配役を決めていこうと思います。
オーディション合格者にはもう通知が届いているでしょう。18日に集まってもらって台本と楽譜が渡されます。次の25日には、まず全員で台本を読み合わせて、これからどういう舞台を創っていくのかを確認しあいます。
さあ、熱く長い市民ミュージカルの夏が始まります。このヨッシー・ノートも最低3日に一度は更新していきます。ぜひチェックしてください。
みなさん、よろしくお願いします。
2008年05月16日
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