さて25日の稽古は「台本読み合わせ」です。
台本を読む・・・これはわかりますね? 声に出して台本を読んでいくのです。
読み合わせ・・・一人ではない、みんなで役を担当して読んでいくのです。各場面ごとに、なるべく多くの人に役を振り分けて、声に出して読んでいってもらいます。その俳優さんがその役に合うかどうか、他の人とのバランスはどうか、声の質や持ってる雰囲気なども考えながら、役やシーンのイメージを高めていきます。それを通して、配役決定の材料にもしていきます(第2次選考)。
台本を理解する・・・各場面ごとに、どういうシーンかを確認します。そして俳優さんは何をしなければならないか、何を明確に表現しなければならないか、誰が登場し何をして消えていくのか、舞台セットはどうなっているか、などなど、みんなで理解しあいます。
その上大事なことはテーマの確認です。テーマとはこのミュージカルの訴える一番肝心な内容。出演者全員がそれを共通の思いにして、それに向って各シーンを作り上げ、観客に訴える中身です。テーマが明確に舞台から訴えられ、観客の心に深く刻み込まれなければ、ミュージカルは成功したといいません。
最初から最後までの各場面ごとの小テーマと、それが絡み合い重なり合って全体として浮かび上がる大テーマとがあります。
全員に役を振り分けていたら、それだけで1日がすぎてしまうので、主な役以外は演出部の皆さんで読み分けます。25日の稽古では、皆さんは自分がどの役につくのか(実は一番関心のあることでしょうが)よりも、ともかく台本の書かれた世界を理解することに徹します。
こうした作業は、前回は稽古中盤で、前々回はほとんど後半で、やった作業です。その時皆さんは、歌唱やダンスの部分稽古(抜き稽古)を優先していって、稽古中盤になって、「アア、自分の稽古してきたシーンはこういう全体シーンになるのか!」と驚かれた方も多かったようです。
今回は、最初から全員で読み合わせと理解する稽古から入ります。そして、その後は各グループごとの抜き稽古に入っていきます。創作の目的が明確にあったほうが稽古しやすいでしょうからね。
というわけで、前回の稽古終了時にも言ったように、台本をしっかり読んできてください。役を読まされてわからない字に戸惑うことのないようにお願いします。
では25日の稽古を楽しみに!
2008年05月22日
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