2008年12月15日

いよいよ演技への挑戦

今回のチャレンジド・ミュージカルでは、ストーリーへの挑戦があります。14日の稽古では、初めて配役をして、決められたセリフを言っていく稽古に入りました。

まずは、10時半からの1時間、サポーター養成のための芸術講座。青年サポーターを対象にエチュードという演技課題を試みました。

「逃げようのない大きな橋の上、100m離れた向こうから別れた彼(彼女)がやってくる。困った。どうしよう。相手と出会う。その時の対応は?」といったテーマで、その時の心理を追ってもらう。

みんなが見ている前で、はずかしさを克服しながらの挑戦です。演じた感想を聞く余裕はなかったけど、みんなはどうだったでしょう。

さて本稽古では、舞台の上手と下手の再確認。それから配役をして、子どもたちに「ドラマでは別の名前を持つ別の人間になること」をわかってもらい、その上で「ドラマ上の家族」を構成していきました。

ドラマは実際の人生とは違います。「別の人間になる」ということを子どもたちに理解してもらうのは時間がかかるのですが、それがあるから安心して舞台に立つことができるのです。

子どもたちが登場して、セリフを言います。ほとんど即興でやり取りします。中にはほとんど聞こえない、何を言ってるかわからない子どももいます。声すら出ない子には誰かが代弁してやります。

緊張して口ごもる子がいます。2回3回と繰り返させると、どんどん小さくなって泣きそうになります。

ほんとは少し追いつめるべきなんだと分かってはいるのですが、つい諦めてしまいました。情けないけど、また挑戦しましょう。

そういえば、第3回市民ミュージカルの稽古で、一人の少年に10回近く同じ演技を繰り返させたことがありました。励まし励まし繰り返して、その子が一定の水準で勝負できた時、注視していた周りの人からものすごい拍手が起こって、その少年もパッと表情を輝かせたことがあったのを思い出します。

子どもたちを相手にしていると、指導者にはそういうエネルギーが必要なんだと改めて痛感します。

あっという間にすぎてしまう持ち時間、遅々として進まない稽古でしたが、意外にみんな飽きる様子もなくついてきてくれました。

1月中には、最後までやり終えてしまわねばなりません。

さてどんな仕上がりになるか、ちょっと面白い試みにはちがいありません。
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