本年の活動もすべて終了し、年末年始の休業となりました。
皆様、1年間、お付き合いくださいましてありがとうございました。
ここ数ヶ月の急激な世界不況に、今さらながら「資本主義の限界」を僕は感じています。地球資源の枯渇という現実の前に、いつまでも利潤や競争原理だけで経営していこうという主義が立ち行かなくなっているのだと考えます。
競争に変わる共感を原理とする社会経営へと変わる時代になってきているのではないでしょうか。札びらで頬を張る時代から共感的に幸と不幸とを分かち合う時代へと変えていかねばなりません。それを保証するのが市民的規制力の成長だと思います。
先日、市川近隣都市の政令指定都市化に向けたシンポジウムがありました。そこでは、人口減少と高齢化という現実と個人市民税収の減少という現実の中で、市川市の20年後の社会扶助費と税収との赤字の開きは100億円に及ぶという計算が提示されました。
政令指定都市への賛否はともかくとして、行政のみによる社会経営が限界にあることを表しています。企業と行政による社会主導を克服して、第3勢力、つまり市民による社会経営を確立することが必須であると思います。つまりNPOの台頭ですね。
いちぶんネットの活動に専念して5年近く、十分に楽しく面白くやってきたのですが、ぼくは今、もっとNPO自体の成長、社会に占めるNPOの役割を高めることに努力すべきではと考えるようになってきています。NPOの力で社会を変えていくという意気込みが必要なのではと考えているのです。
この冬休みの間に、次回のチャレンジド・ミュージカル、次回の市民ミュージカル、新規のお見合いミュージカルの台本の基本構想を練るつもりですが、その暇暇に、NPOの一員としてのいちぶんネットの役割をじっくり考えていこうと思います。
小難しくなりましたが、我々の社会を支配するのは資本であってはなりません。市民自らが社会の支配者であるべきです。
皆様、よいお年をお迎えください。
2008年12月28日
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