2009年01月09日

新年、明けましておめでとうございます

私事で恐縮ですが、一年振りに会った実家の母は96歳。2週間前に転んで、幸いにも筋肉痛のみですみましたが、両手に風呂の湯をかき回す棒を杖代わりに、ヨタヨタと歩いておりました。もう先は長くはありますまい。その後姿を見て、つい涙ぐんでしまいます。

次兄が近くに居を構えていますが、基本的に一人暮らしです。普段は食事もほとんど一人でしていますので、寂しいと呟いていますが、同居を拒んで自立しています。「若い」と言われるのは、そのせいだと思います。自分の力で生きていくということがどんなに大事かを教えてくれる母であります。

さて、今年のいちぶんネットは3月にチャレンジド・ミュージカル公演を実施した後、すぐに第5回目公演の稽古に入って、11月には、幕張で開催されるチャイルドライン支援センターの全国大会でお披露目公演を行います。全国デビューの第一歩となるでしょう。

これまで5年連続で実施してきた伝統子ども教室も、助成は打ち切られますが、継続開催の声が多いために、講師陣の承諾を得て、今年以降も実施の方針です。

冬には、お見合いミュージカルを開催しようと企画中です。参加資格はパートナーを求めたい独身者で年齢を問いません。独身者(バチェラー)は我々の周囲に実に多くいて、結婚したいとどこかで願っていてもそのチャンスや機会はそうあるものではありません。

結婚斡旋のお見合いだけでは気恥ずかしいものですが、ミュージカルの稽古を何ヶ月かともにすることで、共演する相手の人間性がなにほどか見えてくるものです。ミュージカルを通してパートナーを見つけてまちづくりの話題や、あわよくば少子化対策にも寄与するという壮大な目的を持った冗談のような本気の企画です。お楽しみください。

また今年は、NPO社会の実現を目指して、いちぶんネットもNPOとしての社会的役割を一歩前に進めるつもりです。具体的には、市川市内のNPOを結集する行動を提起します。

NPO協議会のようなものができれば嬉しいのですが、まずは個々の課題や問題点を持ち寄って、相互の連携を進めていく中で、市川市の行政との協働の接点を探れたらいいなと思っています。NPO法の施行から11年目、もはやNPOも個別の運動に終始していてはならない段階にきていると思います。

今年は市川で老後を飾った文豪永井荷風の生誕130年、没後50年の記念の年です。6月には、市川市との協働で、「市川の永井荷風」上演委員会主催で、「荷風幻像〜老愁は葉の如く〜」という演劇公演を開催します。先年末のオーディションには40名の市民が集まって賑わいを見せました。作と演出をぼくが担当します。

そして、来年の市民ミュージカルでは、シナリオライターの水木洋子生誕100周年を記念して、水木洋子ワールドをミュージカルにできないかと、現在構想中です。実現すればこれも市川市との協働に発展するかもしれません。水木洋子氏が戦後の日本映画隆盛期に生み出した数々の登場人物を絡ませながら、「女は入れない撮影所」と言われた映画界で数少ない女流シナリオライターとしてのし上がっていく過程を、いわば「女の一生」物として面白いミュージカルのなればと思っています。

こうしたことも、NPO(市民活動)を市川という地域に本物として根付かせていく契機になると考えています。

さて、不況の年が幕を明けました。心安らかに生きていくこともできない人々をほったらかしにして維持される国家とはなんでしょう。縮こまる社会の中で、子どもの未来を保証するために、市民としてどのような行動をすべきなのかが問われています。NPO法人いちぶんネットの責任を担っていかねばなりません。

どうぞ、皆様のご支援をお願いします。
本年も、よろしくお付き合いください。

posted by ヨッシー at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類
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