来年度のいちかわ市民ミュージカルは、戦後市川に移り住んで、亡くなるまでの20年以上、八幡町の邸宅で日本映画のシナリオを書き続けたシナリオライター水木洋子氏の人生と業績を検証する企画「女の一生〜水木洋子ワールド」を上演することになっています。
9月末、1ヶ月遅れで上演台本を書き上げました。作業の後半は割りと集中できて作品もいい(と思う)し、何か創作する僕なりの方法論というのも大げさですが、集中力の持ち方をつかんだように思います。
今回の作業では、1誰も水木洋子を知らない。2彼女の書いた名作映画すらも見ていない人が多い。3子どもから大人までの出番を確保しなければならない。4ミュージカル的面白さを工夫しなければならない。という点を考慮に入れて、なかなか大変でした。
何故そうまでして水木洋子氏を取り上げるかというと、我々の町である市川に、市民ミュージカルをもっと深く根付かせるためです。来年は氏の生誕100周年記念に当たります。純情物語やキクとイサムといった、今井正監督とともに戦後日本映画の金字塔を打ち立てた業績を、多くの市民とともに検証しようとすることで、市川市民の文化発展に大きく寄与すると信じるからです。
とはいえ面白くなければ何にもなりません。今回はまさに日本の女の歴史と主張を彼女に象徴させて、女よ負けるな!とエールを送りたい気持ちで書きました。また、実際の人物と水木洋子が創作した映画の登場人物とを交差させて、映画の魅力や撮影現場を面白おかしく描くことができたと思います。ちょっと長いのでもう一考が必要ですが。
皆さん、読んで、ぜひご意見を聞かせてください。
2009年10月02日
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