「サバンナ!」が21日幕張OVTAホールで千秋楽を迎えました。会場には800名近い観客が来てくださって、ほぼ満員の盛況でした。チャイルドライン支援活動の全国大会のデモンストレーション公演ということもあって、全国の人たちに見てもらえたことは大きな飛躍ともなりました。
「サバンナ!」は、障害のある子が20回の稽古で完成するような内容ではなかったので、子どもたちも「やらされている」という感じが舞台からにじみ出るような結果にもなってしまいましたが、それでも子どもたちは自分の理解できる範囲では存分にエネルギーを発揮してくれました。そして何よりインフルエンザの脅威の中で、参加者全員が無事に舞台にのぼれたことに深く感謝します。
「サバンナ!」の内容的には、まだまだ不十分で、もっともっと緻密な演技やコミュニケーションを図らねば本物にはなって行きません。そうでないと表現の本物の喜びがわからないままに終わってしまうからです。来年は「サバンナA!」と題して、さらなる練りこみをしようと思います。
と、来年の話を打ち出したところで、今後チャレンジド・ミュージカルばかりでなく、市民ミュージカルやいちぶんネットの活動そのものが継続できるかどうかが怪しくなってきました。
ご存知のように今政府が行っている事業仕分けで、子ども夢基金や芸術文化振興基金、福祉医療機構など、いちぶんネットが頼ってきた助成金制度が軒並み廃止や削減の対象になってしまったからです。この危機をどうして打開していくか、今全国の市民活動やNPOが頭を悩ませていることでしょう。
OVTAホールがまさに天下り法人の無駄な経費支出の象徴になっていました。使用条件も官僚的だし、立派な劇場空間と最高設備を要しながら、これまでほとんどこうした公演に使用しなかった為に機材にカビが生えて使えなくなっていました。税金のムダ使い以外の何者でもないのですが、かといって、そういした天下り法人のわずかなおこぼれで活動資金助成の当てにしている市民活動が窮地に追いやられてしまうのはいかにも残念です。
夢ばかり語って、面白いから!と事業を延ばしてきたいちぶんネットもどうやら大いなる障壁にぶつかったようです。これで沈黙してしまうかいなかは我々の発想と努力にかかっているのでしょう。皆さんの知恵もお寄せください。負けてたまるか!の気概で解決していくつもりです。
2009年11月24日
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