2009年12月01日

事業仕分け

民主党政府の事業仕分けが終了しました。
国民公開の席で、政府予算の実態が次々とさらされていく光景は確かに壮観でした。民主主義の一歩前進と見ていいでしょう。でも、民主党政権が結局は旧来の自民党化していくのと同じく、事業仕分けも結局は一時のガス抜き的パフォーマンスに終わる危惧を感じます。膨大な額の防衛費がまったくの聖域扱いになっているのがその証拠でしょう。

確かに、いかにも無駄と思える、それも天下り役人のための組織や事業としか思えないものが白日の下にさらされました。先日、海外職業訓練所という組織の所管するOVTAホールでチャレンジド・ミュージカルの公演をしましたが、まったく腹の立つ無駄な組織であると実感しています。

ところが一方で、そうした天下り法人の所管する補助事業に、NPOや市民活動の多くが頼っている現実があります。削減対象となった日本芸術文化振興基金、子ども夢基金、福祉医療機構など、これらはいちぶんネットや市民ミュージカル実行委員会がすっかり頼りきっていた助成金でした。水戸黄門世界では言えば悪代官のわずかばかりのおこぼれにすがっていたのが市民活動の実情です。これらが一気に廃止・縮小されたら、我々は来年からどうやって事業を進めていったらいいのか、まったく暗雲の中です。

「国家より、むしろ地方自治体が担うべき課題である」と水戸黄門は言いますが、地方の悪代官は貧しき市民活動の補助金など与えてはくれません。
いずれは抜本的対策を求める市民活動の声が湧き起こるとは思いますが、さて来年の市民ミュージカルの上演経費をどうするか、まったく頭の痛い事態になってきました。
posted by ヨッシー at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | NPO、市民活動
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