2010年05月18日

自分に愛の言葉を!

先週から本格的な合唱とダンスの基本稽古が始まりました。「私は合唱だけの志望なのに、ダンスまでやらされて・・・」と文句たらたらの方も含めて、全員が慣れない音程やステップに戸惑いつつ何度も挑戦させられて、今日などは耳に残響が残り、体中のあちこちもうずいている方も多いことでしょう。
でも稽古場は陽気な楽天性に満ち満ちていました。何かを一から創造していくのはなんと楽しいことでしょう。

この世には愛の言葉というものがあるそうです。自分に他人に「だめだ!つらい!つまらない!悲しい!さびしい!きらいだ!」といった否定的な言葉より、「うれしい!楽しい!ついてる!面白い!ありがとう!」といった肯定的な言葉を投げかけていたほうが、人生がずっと充実してくる、といった当たり前のようなことですが、でも実践するのは結構難しい。嘘でも肯定的な言葉を口ずさんでいた方が状況が変わっていきやすいそうです。

若い頃の僕は唯物論者で、存在が意識を規定するとばかりに、人間にそういう否定的現象を強いる世の中の矛盾と闘おうとしないで、自分の心ばかりを満足させる宗教的な考えはアヘンだ、と反発していたものですが、近頃は違うのではないかと思うようになりました。

短く説明するのは困難ですが、まずこの世に生まれた自分を肯定することが先決だと。社会をより良き方向へと代えていきたいという気持ちは忘れてはいませんが、社会の矛盾のせいで自分の不幸があると考えるのではなく、自分を肯定したいから社会の矛盾とぶつかっていくのだと。恨みつらみで社会と向き合うことより、まさに愛の言葉で自分を社会を築いていくことが楽しいではないかと。

「恨」の看板を掲げて闘った水俣の人たちにはせせら笑われそうですが、もう先の短い人生、愛と肯定の言葉で満たせていきたいと思うのです。
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