2010年06月15日

いい雰囲気になってきた!

立ち稽古が始まりました。
1幕1場「沖縄」は壮烈なアメリカ軍の艦砲射撃に耐える沖縄の人たち・・・実は映画の撮影シーンだったという場面。最初の立ち稽古だというのに、ひめゆり部隊を演じる少女たちの感情移入の激しさに驚かされました。指摘された感情を創造しながら自分のものにしていく中高生女子の大胆さは俳優たるものの見本ともいえます。彼女たちのがんばりで、稽古場に良きオーラーが満ち溢れました。

今回は、実にいい雰囲気で稽古が進行しています。実行委員の皆さんも何かと工夫を凝らして、参加者を引っ張って行ってくれてるし、指導者の連中もすごく気が入っている。歌唱指導の佐治さんは指導が具体的で的確だし、振付のまあちゃんはみんなをいい気分に乗せていくのがうまい。そして新参者の林浩代さんはこれまでの弱点だった発声訓練で見事な役割を果たしてくれています。

こうなってくると一番遅れているのが演出ではないかと焦ってきます。台本の直しもやれてないし、ミュージカルを総合する全体的なイメージをまだ打ち出しきれてない。いけないいけない。今から一掃の馬力をかけていきます。

ところで、そろそろ、仕事のやりくりがつかないなどといった理由で出演を断念する人も出てきました。悔しい思いでキャンセルを申し込む方の無念さを思うと残念でなりません。今後は稽古も忙しくなります。でも途中でやめることだけは何とかしてさけたいと願うのです。最後の達成感と自己肯定感を味わうことなしに中断してしまえば、「結局ダメだった」という無力感ばかりが残ります。

舞台表現には人間を変える力があります。それは稽古中のさまざまな困難を乗り越えていく過程にも言えることです。むしろ困難であればあるほど、そこを乗り切った自分に自信がみなぎります。
大変でしょうが、指導陣もさまざまな工夫を凝らして、皆さんを支援していきます。大変さにくじけそうになった方はどうぞ、相談してください。みんなで最後の喜びを味わいましょう!
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