2010年07月26日

反省とともに・・・

昨日もまたしくじってしまいました。
箸にも棒にもかかりらない(かかりにくい)子どもたちとの稽古にいらだって、大人たちについ愚痴を公言してしまいました。指導者としてあるまじき、情けない態度でした。反省!

でも本当に、今の子どもたちの現状に対して、大人はもっと真剣な眼を注ぐべきだと痛感します。兄弟姉妹数が少なくて一人っ子が多いから、成長期に必要な子ども同士の人間関係にきたえられていくチャンスが少ない。親や祖父母や教師の一方的な指示命令にならされて(指示待ち症候群?)、自分で判断する体験が未熟。自分ならではの夢や空想やぼんやりする時間が少なくて、ゲームなどのバーチャルメディアの一方的で過剰な情報にさらされたまま(ボーっと空想に浸る時間は創造力の種となっていきます)。それでいて大人以上の忙しい小刻みのスケジュールに追われている。

・・・などなど、稽古場での今が面白いのか面白くないのか、わかっているのかないのか、反応なく漠然と身体を動かしている子どもたちを見ていると、緊急の事態になった際もただボーっと災難に巻き込まれていってしまうだけじゃないか、生命保持能力すらも希薄になっているのではないかとすら思えてきます。「子どもを大切にする」とは言われますが、その言葉の本質は何かを、もっともっと大人同士で話し合っていきたいものです。

もっとも、そうした子どもが相手なればこそ、成長を促すような指導者の工夫が要求されていることは事実です。「俺の言葉が響いていないのだ」と肝に銘じて指導のあり方を工夫していきましょう。
稽古段階のいらだち、怒鳴ったりおだてたりして無気力な子どもと格闘し、諦めたり反省したりして、ついに本番を迎えてびっくり!あのガキドモガ何と感動的な演技を披露してくれたことか!と驚かされる体験・・・毎回繰り返す経験過程ではあります。
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