2011年02月22日

チャレンジド・アーツ教室

「サバンナA!」の最終稽古が終わりました。
「20日間の稽古の総決算の姿を見せてほしい。今日はこれまでの最高の舞台を創ろう!」と強調して、みんなの緊張と集中力を高めた効果もあったのでしょう、大変感動的な出来上がりになってきました。
昨日、気づいたことがあります。
T君は、自分の台詞が近づいてくるにつれて見る見る緊張を増していきます。その間には「みんなで」語らなければいけない台詞もあるのですが、そのときは呟くようについてくるだけ。そして「自分の責任」が明確な台詞になると、「ここが勝負」とばかりに大きな声で表現します。その後は再び呟くだけ・・・。
他の子もほぼ同じです。M君も、「M君だけに任せるのは不安だな。何を言ってるか観客には伝わらないだろうな」と」と思いつつも、任せた台詞を「ぼくの番だ」とばかりに大きな声ではっきりと言えるようになりました。
演技という意味では、自分の台詞であろうとみんなで言う台詞であろうと同じように流れに沿って表現しなければならないのですが、その作業はまだ難しい。
それはさておき、気づいたのは「自分で」と「みんなで」との間には大きな違いがあるということです。それが、自我、自意識ということでしょう。そこを突いていかない限り、人は成長しないのだなと思うのです。
もっともっと、一人一人の可能性について、時間をかけて探っていく作業が大事なんだと、つくづく痛感したところです。
先日、提出していた企画に一つの助成が決まりました。これを利用して、来年度からチャレンジド・ワークショップを「チャレンジド・アーツ教室」と改称して、新たな体制で取り組んでいきます。
そこで、今まで通り表現活動を楽しむばかりでなく、障害のある人たちの表現活動のあり方を探るソフトを追求していくつもりです。障害というものを良く理解した専門家の指導を仰ぐことも必要でしょう。少なくとも、障害のある人たちの芸術表現活動のために必要な何かを探るチャンスにしていきたいものです。
posted by ヨッシー at 19:42| Comment(0) | チャレンジド・アーツネット
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