2011年07月04日

井上ひさし顕彰市民公演 キックオフ!

3日(日)、市川市文化会館の小さな会議室は定員オーバーの60名以上の市民であふれかえりました。「それからのブンとフン」公演と市民舞台スタッフ養成講座のキックオフです。
28度設定の冷房では対応できず、締め切った部屋が酸欠状態になる始末。この夏の稽古の過酷さが想像される出発となりました。
何せ登場人物80名、一人2役から3役を次々とテンポよく演じ分けていかねばならないお芝居、早口で明瞭な台詞立てと観客の笑いを引き起こす圧倒的なエネルギーが必要です。集まった市民俳優の中にそのパワーがどのように内包されているか、長い稽古を通して一人ひとりの秘められた宝物を暴き出していきたいと思っています。

それにしても、人間が新しい楽しみを覚えた時は実に貪欲に突き進むものです。市民ミュージカルを始め、これまでのさまざまな舞台で体験した緊張と達成感、つまり役者の楽しみは、健康的な日常生活では決して得られないものです。でも自分というものを意識するからこその役者の喜び。ちょっとやそっとで諦めるわけには行きません。おなかを膨らませたKさん、本番中は臨月近いといいながら、出演したくて仕方がない様子。僕としてはなんとも応えかねる事態なのですが。どうやら出演は諦めて、スタッフ養成講座のほうへ進まれたようです。
?0歳まで理想的な良妻賢母であったTさん、これからは私自身の人生を!と、悩みながらの挑戦です。
四街道市や埼玉県ふじみの市といった遠くからの参加者も多いのは、そうした町ではこうした活動が生まれていないからかしら。松戸からの参加者が市川を羨ましがっていましたが、僕は胸を張ってこう応えます。市川市がすごいんでも、市川市民がすごいんでもない、面白がる人間の魂がすごいんだ、と。本当に、どの街でもこういう活動が生まれ出ることを願っています。

posted by ヨッシー at 20:32| Comment(0) | NPO、市民活動
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