2012年06月27日

役を演じるということ

パソコンの調子が今一でしばらく更新できず、知人に教えてもらって解決しました。何事もその道に詳しい人はいるものです。また実感。
24日(日)、「手鞠歌風にのって」の配役が決まりました。
今回の出演者は、子どもも大人も、個性的で意欲も技量レベルも高く、数次に渡るオーディションと指導者間で何度も話し合いを重ねた上で、私が最終決定しました。よほどのことがない限り初演のキャストとは変えることを原則として、多くの方にチャンスを広げようと一言のセリフでもWキャストにしてあります。
希望の役を得られなくてガックリするのは人間として当然ですが、いつまでもこだわっていても何も得られません。「与えられた役の人物」を愛してあげてください。舞台には曖昧な人物は登場しません。例え一言のセリフからでも、その人物像を具体的に深めていくことが大事です。名前は? 仕事は? 家族関係は? 生年月日は? どこに住んでいて、どんな生活をしているか? 性格は? 趣味は? 特技は? そして、いったい何の目的で何をするためにその場に登場してくるのか? 彼(彼女)がその場でもっともこだわっていることは何か? ・・・こういったことを役者が深めていって人物像を明確にしていく(役の形象といいます)ことで、初めて舞台は具体的な人物が集まり、ぶつかり、自己主張する、生きいきとした時間を共有することになります。
そしてまた、そのセリフの裏読みも大事です。誰に向かって、どのような動機で語られるセリフか? その場の状況を読み込んで、どんな感情に裏打ちされて語られるセルフか? その人の本音かもしれないし、本音ではないかもしれない。では、本音はどこにあるのか? ・・・セリフに、舞台上の行動に、小さな嘘一つあっても曖昧さのかけらもあってはいけません。
さあ、来週からは歌とダンスとセリフと行動とがどんどん絡まっていきます。
posted by ヨッシー at 08:42| Comment(0) | 第6回市民ミュージカル
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