16日(祝)、最後の読み合わせと歌を行いました。
出来はまだまだといった状態ですが、全体の流れが見えてきて「アア、こういうドラマなのか」ということが良くわかったと思います。後はこれにどんどん表情をつけて肉付けしていけばいいのです。
大人たちが自由に伸び伸びとやりたい放題演じているのに比べて、青年や子どもたちがまだまだ萎縮しているのが気になりました。「自由に、のびのびと、大胆に!」と言葉でいくら強調しても、それが実態としてどういうものであるかを知るには体験が必要です。まだまだ子どもたちがわかるようには稽古場の創造的な雰囲気を築いていないのだと反省しました。
もっとも膨大なセリフをほとんど覚えてきて主役の責任を果たそうと頑張っている少年などを見てるとうれしくなります。その影響力も大きなものでしょう。来週からはいよいよ立ち稽古に入ります。
ところで炎天下の14日(土)、赤レンガをいかす会の皆さんと横須賀にある猿島を見学してきました。そこには明治の陸軍が築き上げた東京湾防衛のための砲台建築物が残っています。フランス積みの赤レンガ遺跡です。西洋に追いつけ追い越せと必死に国家体制を確立していった明治という時代のエネルギーがそのまま味わえるいい遺跡です。
横須賀は昔も今も軍隊の町です。いざという際には殺気でみなぎるはずですが、緊急時ではない今は港湾の各所に浮かんでいる軍艦もなにやら一つのオブジェにしか見えない、妙に馴れ合い的で倦怠的な雰囲気を醸し出していました。各地の原発の街というものも福島事故以前はこういう雰囲気だったのかもしれません。常に危険性が秘められているものなら、決して顕在化しないで、絶対にこの日常性を保っていてほしいと願うばかりです。
2012年07月17日
最後の読み合わせ
posted by ヨッシー at 12:23| Comment(0)
| 第6回市民ミュージカル
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