4日から始まったチャレンジド・ミュージカルの稽古は、いつもよりハイテンションで展開してるみたい。終わると全員が汗だく、ガックリと疲れて、そしてとてもいい気持ち。
今回は「実験」にこだわっていこうと思う。そこから宝物を発見したい。
実験1 言葉への挑戦! みんなで外郎売をやってみた。お芝居のカツゼツ訓練に使用される長い台詞まわし。障害のある人は大体みなカツゼツが弱い。口蓋に力がない。自己主張になれていないから言葉が内にこもる。まず、大きな声で、はっきりとした言葉で、早口言葉を言ってみる。ゆっくり始めてどんどん早くする。ロックの音楽に乗せる。手拍子が生まれ、ラップに変化する。ラッパーが次々交替してマイクを握る。テンション高くエネルギーが爆発する。イエーイッ! 最高!
実験2 ボレロに挑戦! ラベル作曲・ベジャール振付。ご存知だろうか? 静かに始まる旋律が段々段々クレッシェンドしていく。振付はいたって簡単。それが音楽の高まりとともにどんどん恍惚に状態になっていって、最後に爆発! それを真似た。まずまあちゃんが一人で踊り始め、第1グループが加わる。そして第2、第3と加わっていく。
彼らはやはり運動能力が開発されていないから足腰が弱い。ダンスではどうしても下半身が追いつかない。そんなことを無視して曲とぶつけてみる。みんな楽しそうに踊っている。ところが曲は15分以上もあることを忘れていた。振りが一巡りしても二廻りしてもまだ終わらない。「もう一回!」。まだ終わらない。「もう一回!」。まだ終わらない。みんなヘトヘトになる。もういやになる。やけになる。まだ終わらない。もううんざりといった段階になってから、意外や意外、やけっぱちのエネルギーがほとばしる。ウヲーッ! 叫びが起きる。まだ終わらない。ウヲーッ! そしてジ・エンド! どっと倒れこむ。イエーイッ! 最高!
見た目はボロボロだけど、その本質は宝石の輝きだった。ベジャールの狙いはこういうものだったに違いない。今回はこういう実験と挑戦にこだわりたい。
2012年11月13日
ボロボロ ボレロ
posted by ヨッシー at 09:21| Comment(1)
| 第8回チャレンジドM
前々回のブログは、もの悲しい秋の夜長のヨッシーさんのぼやき(失礼!)っていう感じで、ヨッシーさんお疲れなのね…と、心配しておりましたが、今回は、一転。二つの活動の始まりとともに、熱いつぶやきを拝読することができ、安心いたしました。
外郎売の向上をリズムにのせて…の滑舌訓練。ボロボロになるまでボレロ。楽しそうですね。ワクワクしてきました。チャレンジドミュージカル楽しみにしております。
これから、冬に向かい、寒さも厳しくなりますので、どうぞご自愛ください。
今回は、また元気をいただきましたが、たまには、ぼやいてください。
以前も書きましたが、ヨッシーさんのぼやきも、結構好きです。
失礼しました。