2013年01月22日

チャレンジド・ミュージカル劇団の専門化

 5年がかりでプロフェッショナルとしてのチャレンジド・ミュージカル劇団を開設することを考えています。
 これは障害者を中心とした芸術と労働と生活の実験場「国際ユニバーサルアートタウン」を構想している中で、中心課題として浮上してきたテーマです。プロフェッショナルなチャレンジド・ミュージカル劇団が野本を世界を巡演して回るようなことになったらどんなに面白いことでしょう。
 今や絵画や音楽の世界で障害者の専門家は誕生しつつあります。聾者劇団もあります。障害者ではありませんが子どもだけのベンポスタサーカス団があります。先日見た映画では熊本の軽度な知的障害者の太鼓集団は年間160ステージをこなす立派な専門家集団に成長しています。
 さて、今付き合ってるチャレンジド・ミュージカルの出演者たちを例にとれば、彼らをどう鍛え上げれば専門家集団として自信を持って世界に送り出すことができるでしょうか? そもそも障害者の肉体をお金を払って観てもらい満足してもらえる舞台表現として高めることができるのでしょうか? 軽度の障害者だけを集めて鍛えるのでは意味がない。どんな障害があっても、お金を出してみたいと思えるような価値ある表現にしていくにはどうしたらいいのか? 
 もちろん専門家に鍛え上げることだけがチャレンジドMの活動の目的じゃない。「みんなで楽しく」を忘れたくない。でも活動を発展させるためには大きな目標も必要です。「ユニバーサルアートタウン」が具体化すれば、目標別のコースを設定していくことになるでしょう。
 まだ世界中を探しても障害者ミュージカルのプロフェッショナル劇団はないでしょう。今稽古中の「大好き!」公演では、勢いに乗ってNYのアポロシアターに出演するという話になっていますが、それが現実になる日が来るかもしれない。そんな夢を膨らましながら、可能性を探ろうと思います。
posted by ヨッシー at 09:44| Comment(0) | ユニバーサルアートタウン
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