2013年03月20日

専用稽古場のなんという魅力!

 チャレンジドミュージカルの本番が終わると、すぐシニア劇団波瀾ばんばん座の「飢餓海峡」の稽古にかかりきり。
 ほぼ全員が演劇体験は初めてという方々ばかりの18名のシニア、稽古時間が平日であることが僕にとっても都合がいい。公演のための稽古も半年がかり、始めは暗記した台詞を思い出そうと目は空中をさまよい、演技も何もあったものではなかったのが、人間何でもやればできるもの、最近はさすがに何とかなってきて、というか、一人ひとりの登場人物に味が出てきて、面白い舞台に仕上がりそうです。
 面白いことその1 長い台詞を覚え、身体を動かし、表現力を繰り返し磨くことがどんなに体と心を若返らせるかという実験をやっているようなものですが、これが効果バツグン。髪が黒くなった、腰が伸びた、声に力が戻った、など、明らかな変化が生じています。ましてや二十歳代の娼婦を演じるという効果は、もう諦めてしまった女の性(サガ)を再び甦らせてしまう魔力もありそうです。ここにも“舞台表現の不思議な力”が発揮されています。
 面白いことその2 3月からは、市川大野にある梨の選果場(10月から5月までは何も使われない)を丸ごと2ヶ月間お借りして稽古。これが4間×8間もある広さ、実際の舞台セットを丸々組めて、小道具や衣装類は置きっぱなし、道具製作も自由、朝から晩まで稽古することも可能という、夢のような稽古場で稽古できる幸せをかみ締めています。夢のような贅沢さです。
 面白いことその3 プロデューサーが「赤字になりそう」と泣くので、製作プロを断って道具作りという久し振りの肉体労働に精を出すことの楽しさ。部屋にこもってあれこれ頭を悩ますストレスも一気に吹き飛んでしまいます。
 シニア世代ばかりが集まって稽古していると、道ゆく人が「催眠商法でもやってるのか?」と覗きにくる。芝居の稽古だとわかると一様に興味津々の質問が飛ぶ。だれもが生きがいを求めているのです。
posted by ヨッシー at 08:52| Comment(1) | 波瀾ばんばん座
この記事へのコメント
市川大野?!
近くですぅ!(≧∀≦)
今度覗きに行こうかなぁ(^^)/
Posted by みゆき at 2013年03月31日 00:57
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