第7回チャレンジド・ミュージカル「LEO NI LEO〜今日は私の日〜」が終わりました。沢山の方がご覧くださいました。本当にありがとうございました。
千葉公演では、まさに幕を上げようとしたその時、2度の地震に襲われ、開演が遅れてたり、恐くて舞台に上がれなくなった子も現われて(結局は中途から頑張りましたが)、大変でしたが、スタッフや会館や観客の沈着な対応に助けられて無事成功しました。
今回も沢山の反省点がありますが、特に青年たちが活躍したシーンで多くの表現の可能性を発見できたと嬉しく思います。
これまでだったら「多分言えないだろう」と諦めていた俳優への一言の台詞も、今回は見事な一言に化けてしまったという大発見がありました。声が低すぎて観客には決して届かなかった俳優の声が、マイクで拾ってみると実に面白い言葉の並びが浮かんできて、何とも不思議な感動を与えてくれました。
子どもたちも、一人ひとりが責任を持つ場をはっきりさせていくと、やはり自分で何とかしなければと考えて、緊張感がみなぎります。「誰だってその他大勢で満足しているわけではない。自分を主張したいのだ!」と改めて実感した次第です。もっとも市民ミュージカルでもそうですが、「誰もが主役」としてしまうとドラマとして弱くなってしまう問題点もあるのですが。
その自己主張にためのどのような表現手段を発見していくかが大事です。人間の表現ですから、言葉や行動や感覚や感情をフルに動員して、もっともっといろんな表現の可能性を探るべきだとつくづく実感します。指導者の新鮮な感覚や取組が必要ですし、何よりも稽古をゆとりを持って楽しく進めねばなりません。そこからしか宝物は発見できないのですから。
来年3月の第8回公演は「Na Penda Sana〜大好き!〜」。今、皆さんから「大好き!」と感じたさまざまなエピソードを募集しています。大好きな人、物、事柄、音楽、などなど、ともかく「大好き!」と感じた心の中身をお知らせください。3月中には台本にまとめたいと思っています。
2012年02月20日
「LEO NI LEO」 大成功!ありがとう!
posted by ヨッシー at 10:09| Comment(2)
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2012年02月08日
「LEO NI LEO」 いよいよ本番!
第7回チャレンジド・ミュージカル公演「LEO NI LEO〜今日は私の日〜」が始まります。
今回の見所は本格的なミュージカルへの挑戦の第一歩。
いつでも幸せでありたいと願う私たちの毎日の暮らしには悩みも苦しみもある。全部をひっくり返そうとしたってできないのは当然。そこでまず一つを見つけてみる。これがあればまずは「最高!」と呼べる瞬間、その「今日は私の最高の日!」を発見していこう。というのが今回のテーマです。
大人、青年、子ども、それぞれの世代の「最高!」といえる瞬間をオムニバスで描くオペレッタ風ミュージカルです。
台詞と演技への挑戦を意識しました。普通にしゃべれる人もしゃべりづらい人も、みんな自分なりの努力と工夫で見事に成果を発揮しています。K君は普段でも何を言ってるのか理解しがたいところのある人ですが、ようく聞いてみると、要求された一言の台詞を言う前に彼独特の思考回路と論理構成を通してその台詞が吐かれてくるのがわかります。それが観客の笑いと感動を生みます。極めて稀なる芸術的才能を有しているわけです。
チャレンジドMにはそうした貴重な才能を持った人たちがいっぱいです。それが私たちの凝り固まった平凡な概念をぶち壊してくれます。チャレンジドMの魅力はまさにそこにあるのです。
これまで僕は、障害のある人たちを舞台の上では「普通の人の」レベルに引き上げて観客にも通用する表現をめざしてきましたが、ひょっとすると何か人間の持つ底知れない表現の宝を見逃してきたのかもしれません。
ともあれ、稽古最終日は指導者とスタッフだけの打ち上げを行い、楽しい時間を過ごせました。こういう連中がいるから続けていられるのだと感謝です。
さあ、本番で起きるかもしれない予期せぬ奇跡に期待しましょう。
乞うご期待!
今回の見所は本格的なミュージカルへの挑戦の第一歩。
いつでも幸せでありたいと願う私たちの毎日の暮らしには悩みも苦しみもある。全部をひっくり返そうとしたってできないのは当然。そこでまず一つを見つけてみる。これがあればまずは「最高!」と呼べる瞬間、その「今日は私の最高の日!」を発見していこう。というのが今回のテーマです。
大人、青年、子ども、それぞれの世代の「最高!」といえる瞬間をオムニバスで描くオペレッタ風ミュージカルです。
台詞と演技への挑戦を意識しました。普通にしゃべれる人もしゃべりづらい人も、みんな自分なりの努力と工夫で見事に成果を発揮しています。K君は普段でも何を言ってるのか理解しがたいところのある人ですが、ようく聞いてみると、要求された一言の台詞を言う前に彼独特の思考回路と論理構成を通してその台詞が吐かれてくるのがわかります。それが観客の笑いと感動を生みます。極めて稀なる芸術的才能を有しているわけです。
チャレンジドMにはそうした貴重な才能を持った人たちがいっぱいです。それが私たちの凝り固まった平凡な概念をぶち壊してくれます。チャレンジドMの魅力はまさにそこにあるのです。
これまで僕は、障害のある人たちを舞台の上では「普通の人の」レベルに引き上げて観客にも通用する表現をめざしてきましたが、ひょっとすると何か人間の持つ底知れない表現の宝を見逃してきたのかもしれません。
ともあれ、稽古最終日は指導者とスタッフだけの打ち上げを行い、楽しい時間を過ごせました。こういう連中がいるから続けていられるのだと感謝です。
さあ、本番で起きるかもしれない予期せぬ奇跡に期待しましょう。
乞うご期待!
posted by ヨッシー at 11:13| Comment(2)
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2012年01月24日
憎めない連中
チャレンジド・ミュージカルの22日の稽古にテレビ撮影が入りました。
2月5日(日)の8チャンネル午前8時55分から5分間の番組で紹介されるそうです。皆さん、ぜひ見てください。
カメラの前でまずは通し稽古。みんな張り切ること張り切ること! 普段の倍も声を出して、お母さんなどもみなきれいにお化粧して、テレビクルーの人たちも「元気いっぱいですねえ!」と感心することしきり。普段からそれくらいのエネルギーで稽古してくれたら・・・と文句の一つも言いたくなる所ですが、
全く憎めない連中です。
「見られる」ということがこんなエネルギーを生み出すのです。「見つめる」「見られる」という関係が本当に大事だと実感します。
先月の14日、四街道の市民に招かれて、20人ほどでチャレンジド・ミュージカルの出張講座に行ってきました。みんなで踊って歌った後、車座になって座談会です。「チャレンジド・ミュージカルに参加した感想は?」と聞かれて、何人かの子どもや青年たちが答えていました。一人一人立ち上がって、自分の思いを、自分の言葉で、どんなに楽しい時間であるかを。中には物心ついてから今日までを延々と話し出す子も・・・「自分は他人とちょっとちがってるってわかって、苦しかったけど、チャレンジドMに出会って、自分に自信ができて・・・」・・・聞き入る人たちに感動が広がっていくのがわかります。「見つめる」「見られる」という関係の中で、みんなドンドン成長していくのだなあと嬉しくなってきました。
夜は僕とまあちゃんが残って飲み会参加。「わが町でも市民ミュージカルをやりたいのだけれど・・・」といった相談から盛り上がって、市民文化でどう街を盛り上げるかといった話から、いつの間にか今度一緒に南相馬市にもちつきのボランティア活動に同行することになってしまいました。いい年をした連中が、何本もの紹興酒を開けながら、社会を変える気概に燃え立っていました。彼らもまた、陽気な憎めない連中でした。
2月5日(日)の8チャンネル午前8時55分から5分間の番組で紹介されるそうです。皆さん、ぜひ見てください。
カメラの前でまずは通し稽古。みんな張り切ること張り切ること! 普段の倍も声を出して、お母さんなどもみなきれいにお化粧して、テレビクルーの人たちも「元気いっぱいですねえ!」と感心することしきり。普段からそれくらいのエネルギーで稽古してくれたら・・・と文句の一つも言いたくなる所ですが、
全く憎めない連中です。
「見られる」ということがこんなエネルギーを生み出すのです。「見つめる」「見られる」という関係が本当に大事だと実感します。
先月の14日、四街道の市民に招かれて、20人ほどでチャレンジド・ミュージカルの出張講座に行ってきました。みんなで踊って歌った後、車座になって座談会です。「チャレンジド・ミュージカルに参加した感想は?」と聞かれて、何人かの子どもや青年たちが答えていました。一人一人立ち上がって、自分の思いを、自分の言葉で、どんなに楽しい時間であるかを。中には物心ついてから今日までを延々と話し出す子も・・・「自分は他人とちょっとちがってるってわかって、苦しかったけど、チャレンジドMに出会って、自分に自信ができて・・・」・・・聞き入る人たちに感動が広がっていくのがわかります。「見つめる」「見られる」という関係の中で、みんなドンドン成長していくのだなあと嬉しくなってきました。
夜は僕とまあちゃんが残って飲み会参加。「わが町でも市民ミュージカルをやりたいのだけれど・・・」といった相談から盛り上がって、市民文化でどう街を盛り上げるかといった話から、いつの間にか今度一緒に南相馬市にもちつきのボランティア活動に同行することになってしまいました。いい年をした連中が、何本もの紹興酒を開けながら、社会を変える気概に燃え立っていました。彼らもまた、陽気な憎めない連中でした。
posted by ヨッシー at 16:34| Comment(0)
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