ちばマスターズオーケストラとのコラボ音楽劇「セロ弾きのゴーシュ」の市川公演が終了しました。
当日の客は500名くらいだったでしょうか、満員とはいきませんでしたが、皆さんずいぶん満足してお帰りになったようです。
オーケストラとの共演も、指揮者や演奏家に芝居をしてもらうことも、こんなに慌しい仕込みも、僕にとっては面白い体験でした。もっともゴーシュ役を役者がやるんではつまらない。やはり本物のチェリストに頑張ってもらうしかない。それが成功した鍵でしょう。打ち上げも多いに盛り上がりました。
稽古の初めの頃は、「生演奏と一緒に演劇がやれるなんて、幸せでしょう」と自慢げに主張していたオーケストラの人たちが、終わってみれば「俳優さんたちと一緒に演奏できたなんて、幸せです」と、ものの言い方が変わってしまいました。それほど、今回のコラボレーションは双方に刺激的だったようで、こういう活動の面白さを存分に楽しめました。
それにしても、オーケストラの人たちは面白いですね。指揮者を見ない、客を呼ばない、時間はきっちり、自尊心は高いが権威に弱い、飲み席ではやたら騒ぐ・・・なんだか、宮廷人と仕事している感じでした(したことないけど)。オーケストラの人たちは我々演劇界の人間を何と評しているんでしょう。
そして、普段当たり前のように聞いているクラシック演奏の何という難しさよ。とんでもない時間と技術を費やさないと当たり前の音は生まれてこないのですね。決して皮肉でなく、今さらながらの驚きの再発見でした。
お見逃しになった方は、3月25日(日)14時開演の芝山文化センターにお越しください。
2012年03月12日
「セロ弾きのゴーシュ」市川公演終了!
posted by ヨッシー at 17:05| Comment(1)
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