2012年10月24日

老愁は葉の如く・・・

金木犀の香りも薄れたというのに、秋の気配はまだ本物ではない。今年はマツタケも牡蠣も不作だそうな。
先日、下北半島の温泉めぐりで久し振りのリフレッシュを堪能したのに、また日常に忙殺されている。一つひとつの仕事や段取りに時間がかかりすぎるようになった。面倒臭がったり後回しや無視する事柄が増えていく。机に向かう際にエイッ!という気合が必要な日が多くなった。夜はもう電話にも出たくない。永井荷風さんの断腸亭日乗のうじうじした心境が心にピッタリしてくる。秋は生き物を物悲しくさせる季節であるらしい。
「コントdeげき隊!」の稽古は、そろそろ公演依頼も入りだして熱を帯びてきた。台詞を覚えたり、大声を出したり、瞬時に反応したり、「演劇は老化防止の最高の手段だ」と強調するぼく自身が役者の名前をど忘れしたりダメ出しで息切れしたりする始末。そういえば、シニア劇団の俳優たちと船橋の古い建物や遊郭地跡を探索した後のカラオケで、歌い終わった後息切れしたのがショック。秋は営みの終わる季節なのか。
 チャレンジド・ミュージカルの稽古が始まろうとしている。台本が思うように仕上がらずスタッフたちに迷惑をかけているが、もう時間切れ、後は現場で悩むしかない。秋は虫の声と年寄りの愚痴が賑やかだ。
 助成申請の季節だ。いちぶんネットの事業で助成金なしで済むのは一つもない。普段全くのボランティアで関わってくれてる理事たちにお金の負担まで強いるのは忍びないから、あれやこれや貪欲に書類を積み重ねて申請する。その作業が時間を奪う。来年の秋はどうしてることやら。
posted by ヨッシー at 08:50| Comment(0) | 個人的分野

2012年04月23日

温泉旅行

いちぶんネット恒例の春の温泉旅行で仲間と一緒に仙台秋保温泉に遊んできました。まだ桜も蕾で肌寒い気候でしたが、震災被災地の方々には申し訳ない、また毎日生活に悪戦苦闘しておられる方にも申し訳ない、存分に楽しんできました。
中には仙台で開催された子ども環境学会にチャレンジド・ミュージカルの実践報告に出向く奇特な方がいましたが、主催者である僕はそういうことはすべて人に任せて、飲んで食って温泉に浸かって散歩してという享楽三昧でした。
帰市後はM&Mのライブへ。いちかわ市民ミュージカルで出会った若いデュオで会場は50人ばかりで満員盛況。ここでも盛大に飲み食い。この二日で1kgは太っちまったでしょう。
市民M参加を切っ掛けにスタッフ専門家や役者修行に進んでいった若い人もいます。老後の生きがいを見つけた人もいます。くっついちまったカップルもいます。自分が関わったイベントでどんどんやる気を出して成長していく人を見るのは最高の気分、正直誇らしくもあります。帰り道、歌詞が一つ浮かびました。デュオの作曲家に送ればいい曲にしてもらえるかしら。
さて、これからは第6回いちかわ市民ミュージカルの出演者募集が本格化します。募集チラシがどうやら市内の生徒に配布されたようで参加申し出が続いています。そういえば稽古開始ももう間近、それまでに準備しておかねばならない作業が目白押しです。たっぷり遊んだからやる気は十分、一つひとつ片付けていきましょう。
posted by ヨッシー at 11:07| Comment(1) | 個人的分野

2012年04月16日

願わくは花の下にて春死なん

と願ったのかどうか、満開の桜の季節に姉が逝きました。74歳でした。まだまだやりたいことが多かった姉は悔しい思いだったでしょう。合掌。
年老いてくると兄弟姉妹の死は特に堪えます。死がほんとに身近なものとして実感させるからでしょうね。僕もそう長くはないでしょう。もう、自分にはどうしようもないことには余り悩まず、自分ができることに集中していこうと思います。
見回すと、いろんなことに悩んでいる人が多い。悩みのない人生などありえないのですが、そして若い頃の悩みもいいものではあるでしょうが、今の僕には「もったいない」、僕自身の手では解決しない悩みや鬱に落ち込んだりしているのがもったいないと実感します。
このところ事務的な仕事に追われています。それはそれで「やるべき課題」だと思うのですが、やはり創造的な時間がほしい。そう思ったら自分でその時間を見つけることです。そうできない不満を口にしても仕方がありません。これまではそれができなかった。できないのを周囲のせいにしてきた。そういう他人のせいにする姿勢だけはもう捨てようと思います。
「悩みとはそんなものじゃない。自分ではどうしようもない悩みに落ち込んでしまうのが人間だ」という意見もあるでしょうが、そういう悩みには鈍感であろうと思います。
なんだか妙にナーバスになっているのは、すぐこの後に続くであろう母や長兄の死を見据えているからでしょうね。悲しいけれども、それは不幸と言うものではない。少なくとも「息子よ、弟よ、お前は残る人生をどう生きるか」と問いかけてくれているのだと思うことにしています。
抹香臭い話になってごめんなさい。
posted by ヨッシー at 08:51| Comment(1) | 個人的分野