2024年03月20日

フッチーが逝った!

愛すべき市民仲間の一人、藤井博志さんの告別式が今日あった。
突然の訃報を聞いて驚いた。まだ49歳。話を聞いて悔しい思いに駆られた。4年前から病を得て、退院後は通院を渋っていたようだ。
フッチーと呼ばれていた彼とは、いちぶんネットの公演活動を通して出会った。小学生だった息子と一緒にチャレンジド・ミュージカルを楽しみ、その後は劇団市川座の芝居などにも欲張るようになった。
僕らの前では、気のいい、優しい男だった。彼に雑用を頼んで「いや」という言葉を聞いたことがない。その心に、通院治療を渋る何があったのだろう?
心より冥福を祈る。そして残された奥さんと息子が力強く生きていくことを切に願う。
別れ際、声が飛んだ。「フッチー、さようなら! ハクナマタタ!」。
そして、急な雨が降ってきた。
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2020年11月05日

「市民舞台スタッフ養成講座2020〜照明・音響編〜」

「市民(アマチュア)舞台スタッフ養成講座2020〜照明・音響編〜」を企画しました。
新型コロナ禍でイベントが次々と中止に追い込まれる中、「こういう状況にこそできることは何か?」と考えて浮上した「サークル活動底力強化プロジェクト」です。
公演・発表会で、自分たちでスタッフまで担えるなら経費削減につながります。照明や音響の効果を自ら学ぶことで、俳優やパフォーマーの表現力向上に役立ちます。そして舞台スタッフの仕事が意外に面白いものなのだと気づきます。いいことだらけです!
12月18日(金)から集中講座(夜間)を経て、2月の実践研修へと結び付けていきます。
ウイルス感染防止策も講じます。
中学生・高校生・大学生から一般市民まで、演劇やパフォーマンスに関心の深い人みんな一緒に!
感染をビビってばかりいないで、この際じっくりと学習・研修してみませんか?
お申し込みはHPへ
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2019年03月25日

人情噺文七元結 終演!

 23,24日の連休4ステージの落語芝居公演が終わった。
 「この脚本のどこが面白いかね?」という感触から出発した舞台づくりは、驚くような評判を呼んで終わる結果となった。
 特に日曜マチネのほぼ満席の舞台は、一つひとつのやり取りが観客を巻き込んで、それがまた役者を興奮させて、なんとも賑やかな共感的な空間となって、その場の全員を幸せな気分に包み込んだ。これだから芝居はやめられない。
 「何がよかったのかな?」と振り返る。落語特有の笑いと涙のリズムを組み立て、役者を得意にさせるヨイショ、そして何よりの遊び心。
 この歳になっても、まだまだ学べることがある。この精神が大事だね、ご同輩!
 観に来てくださった方々、ありがとうございました。
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2019年03月13日

あれから8年!

 来週はもう「文七元結」の公演。
 「お寒い中をお越しくださり…」と書いた「文七元結」の枕言葉を、「春真っ盛り」とするか「すっかり春の気配」とするかと役者が悩んでいる。元々三月下旬の公演だから、「お寒い中」はなかったよな。
 あれから8年! テレビに流れる震災映像では雪が降っているのもあった。より寒々とした光景にこちらも改めて身ぶるいする。
 復興整地された広大な空き地を見て、8年という長さを想う。あの敷地にどれだけの人たちが戻ってくるのだろう? その中に若い世代はどれくらいいるだろう?
 少子高齢化を凝縮したような東北被災地の“復興ぶり”を見ていると、何事につけ大きな意識転換が必要だと気づく。誰もが気づいているけど議論にならないでいる。優秀と言われた日本の官僚たちの今の低落からは「日沈む国」もあり得るかもと思えてくる。原発すら止められない日本では先行きはあやしい…これは私見。
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2018年11月02日

若い家族たち

 数年前、我が家の裏の畑地に数件の借家が建った。
 若い家族たちが移り住んで子どもが育っていく。一区画が空き地になっていて遊び場になっている。子どもたちが騒いだり、近所一緒でハロインパーティーを楽しんだり、なかなか素敵な近所付き合いを楽しんでいるようだ。
 夏ごろから、毎朝6時、そこに「星一徹と飛雄馬」親子が登場して、20分間のキャッチボール特訓をやりだした。「一徹」の指導がなかなか厳しい。小3くらいの「飛雄馬」は半分泣きながら父の指導を受けている。いつの間にかいい球を投げるようになった。
 いつまで続くやらと傍観していたら、もう一組の父子が参加して肩を並べてキャッチボールをやりだした。
 こうなるとまた違った展開に期待が膨らむが、それはそうとして、僕は我が子に何かを特訓するということはなかった。どこか羨ましい思いで父子の姿を見ている。
 台所の窓を開ければ、いつも子どもたちの遊ぶ姿が見られる。騒ぐ声も楽しげだ。若い家族たちが育っていく。老いた心が和む。なのに、うちのバカ犬がすぐに吠える。ほんと、バカ。
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2018年10月01日

一番しんどい作業が待っている!

 風速50mの脅威とはどんなものか! 
 戦々恐々と待っていた台風もさほどの被害ももたらさずに通過していった。しかし、あの公演時に台風に襲われなかったことに、今さらながらに安堵している。よかったね!
 しばらく吉田修一の小説を読み耽っていた。不思議な作家だなあ。男っぽいのに、ドキンとするような細部の描写がいい。でも小説ばかり読んでると世間が遠のいていくね。
 まあそれやこれやでリフレッシュ。次の公演作業に取り掛かる。
 シニア劇団波瀾ばんばん座の12月公演「港のヨーコ!」の演出構想ももう少し詰めないとまずい。チャレンジド・ミュージカル「歌舞伎迷作面白双六」の2月成田公演の準備も急がれる。来年3月には市川市邦楽連盟で落語芝居「人情噺文七元結」をやることになった。
 それぞれ出演者募集中!
 そして、来年度事業に向けた助成金申請作業が待っている。もう20年近く毎年この時期次々とこなしてきたが、実はこれが一番しんどい。
 ♪「いちぶん」のためなら エ〜ンヤコ〜ラ
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2018年06月07日

5歳の命を懸けた絶唱!

 もうパパとママにいわれなくてもしっかりとじぶんからきょうよりもっともっとあしたはできるようにするから
 もうおねがい  ゆるして  ゆるしてください  おねがいします

 ほんとうにもうおなじことはしません  ゆるして  きのうぜんぜんできてなかったこと  これまでまいにちやってきたことをなおします

 これまでどれだけあほみたいにあそんでいたか  あそぶってあほみたいなことやめるので  もうぜったいぜったいやらないからね
 ぜったいぜったいやくそくします

 …親の虐待で殺された5歳の少女の「命の絶唱」だ。
 言葉もない。
 このジジイにできることは、この「作品」を一人でも多くの人に届けることしかない。
 結愛ちゃん、ごめんなさい。
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2018年02月05日

心ポカポカ、アンカなしでも眠れます!

 「雪やこんこん」の4ステージが終わった。
 いい出来だった。市川での井上作品との出会いは、「イーハトーボの劇列車」「それからのブンとフン」に次いで3作目だが、後の二本は井上作品の演出的にも新視点を打ち出せたと自惚れる。
 「市川きっての名優ぞろいの迫真の舞台!」とはチラシのキャッチコピーだが、「名優」かどうかはともかく、途中で実にいろいろな問題が現れて公演中止も考えざるを得ない状況の中で、また俳優一人ひとりの中にも仕事や健康やその他、ストレスをいっぱい抱えた中で、だからこそかえっていい芝居にしようと一致団結、稽古に集中する姿勢が育っていった。
 僕にもいろいろあった。巨匠の台本がどうも腑に落ちない。何か重要な要素を見落としているのではと悩んだ。方向性を見いだせないまま役者と議論して学ぶことも多かった。創造の種は稽古場に埋まってる。
 16歳の千代や光夫を演じた俳優は00歳、ロートルばかりが幅を利かす舞台だったが、人間は幾つであろうが幾つになろうが成長するものだね。打ち上げの席での役者が興奮気味だった。
「市川って素敵ですね。私も引っ越してきたい」とは、帰りにお客様が投げかけてくれた言葉だ。市民活動をやってる人間には一番うれしい感想だ。
さて、来週は「いちミュー文化祭」。
入場無料です。市民の成果をぜひご堪能ください。
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2018年01月03日

新年明けましておめでとうございます!

 正月三が日の朝は、愛犬チャビとともにジュンサイ池の散歩を楽しんでいます。
 陽の光が気持ちのいい爽やかな新年の幕開きです。
 「昨年はいい年だった」という実感があるのはなぜかと振り返ると、気づけばいろんな事業が賑やかに幅広く展開できていて、それも僕からすっかり手を離れて活動しているシーンが多くなったからです。
 特に、菅野に構えたスペース“にわにわ”が「いちぶんネット」の今後を大きく変える予感がします。「拠点活動」とはこういうことを言うのでしょう。企画・運営を担うのも中途参加の理事で新たな人材が育ってきているのでしょうし、“にわにわ”と地域の交流が壮大な実験として面白楽しく発展するのをそう遠いことではないかもしれません。
 さて、年の始めは2月の「雪やこんこん〜湯の花劇場物語〜」公演。あまり面白い舞台に出会ったことがない井上喜劇を思い切り楽しいドサ芝居に仕立て上げようと挑戦中です。
 そして、今年のメインは「いちかわ市民ミュージカル第9回公演」。アラスカの自然と命に臨んだ星野道夫氏の人生がどのように舞台に結実するかに努力しようと思います。
 まずは本年も面白楽しい一日一日の積み重ねと自覚して、怠りなく驕りなく精進してまいります。
 本年もよろしくお付き合いくださいますよう、お願い申し上げます。
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2017年12月23日

今年の振り返り@

 今年も忘年会がつづく季節となった。
 これを機に2017年の活動を振り返るのも悪くない。
 チャレンジド・ミュージカル第11回公演「歌舞伎迷作面白双六」は画期的な公演となった。
 静かに緞帳が揚がっていくにつれ、客席にどよめきが起こった。新たな挑戦と観客が反応してくれた瞬間だった。
 実際、歌舞伎表現がチャレンジドたちにこんなにも親和するとは驚きだった。型にはまった動きやゆったりとした七五調の台詞を語らせて、一人ひとりがこれまで以上に意欲的に挑戦し、大きな声を出せるようになったし、観客をも満足させた。衣装部を始めとする市民スタッフの奮闘も目立った。
 千葉県文化振興財団との合同主催は財団側からの提案だった。大阪や鳥取といった遠方からの見学者も目立った。障害者芸術のありようが注目されだしたのを感じる。
 とはいえ、興行的には赤字だったし、やや固定化してしまった出演者たちとどう云う方向に進んでいくのかの悩みは小さくない。「いつニューヨークに行くんですか?」と期待を込める子もいれば、「居場所があるだけで十分」という子もいるのだ。子どもというよりもう大人なのだが、それがチャレンジド活動の特異性でもある。
 24日にはチャレンジド忘年会だ。
 また賑やかな交換会となるだろう。あの笑顔に包まれると、「グダグダ言ってないで楽しめばいいのだ」と結論はいとも簡単になる。
 そして今夜は、放課後等デイサービス「ハクナマタタ」の忘年会だ。どこの忘年会でも愚痴っぽい話は一切出ない。素直に喜ぶことにしよう。
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2017年10月30日

気分いいことずくめ!

 台風一過ですっきりした天気、やはり気分がいい。
 今回は「気分いいことずくめ」の紹介。
 27日(金)の夕方、我が家の裏の空き地がハロウィンパーティーで賑わった。裏の畑地に5軒ばかりの借家が建って子連れの若い家族が住み着き、子どもらも日頃にぎやかに遊びまくっている。自分たちでパーティを企画したようだ。こういう連帯を見るのは気分がいい。いつかうちのイベントに誘おう。
 28日(土)、千葉県産業廃棄物処理業界の方々の招きで、チャレンジドの仲間たちと市原郊外のファームで秋の収穫祭とバーベキューを楽しませていただいた。皆さん気持ちよく歓待してくださり、柿やキュウイも袋一杯もいで持ち帰った。我々もお返しに3曲ばかり踊って披露したら、とても喜ばれて盛り上がった。パフォーミングは一気に人の心を結び付けるんだなと改めて実感。
 29日(日)、台風下で、午後からチャレンジド・ミュージカルの稽古。幕開きシーンからこれまでの成果を整理していった。この時期にしては上出来、面白くなりそうな予感。ちょっとホッとする。
 その日はスペース「にわにわ」で松藤師匠のお茶教室の発表会もあった。僕は参加できなかったが、いちぶんネットも同時進行でイベントを組めるようになった。
 その夜は「雪やこんこん〜湯の花劇場物語〜」の稽古。井上ひさしの何とも楽しく難しい台本。どう解釈していいのかわからない場面が続く。僕も相当ボケ始めて、つまらないとすぐ飽きてしまうから、最近は「理屈を言わない!退屈させない!短くする!笑わせる!」を指針に演出するようにしている。その日の稽古でちょっと芽が出た。
 今夜はお呼ばれで、帝劇のミュージカルの観劇予定。
気分がいい。
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2017年10月26日

最近の若者は…!

 今日は久しぶりの快晴で気分もよかったけど、長雨と総選挙の結果と広島カープの敗北で、うっとうしい日々が続いたね。
 「日本人の3割は保守、2割はリベラル、5割は政治に無関心」と安部さんが分析したらしいけど、僕も同意。今回の自民党だって公明党が投票してくれたから勝てたので、逆に野党共闘が成立してたらまったく違った様相になっていたはず。
 まあ、そんなことより、僕は「若者の半数が保守を志向する」と聞いてただ驚くばかり。保守ってのは、要するに「まあ世の中こんなもの、あんまりガタガタ騒がないで、のんびり行きましょう」ってことだよね。
 僕なんぞはまさに今そうで、だからもうジジイだなあと自分でも嫌になるんだけど、一方で「まあまあ!」と言いながら何もかもを巻き込むような曖昧で妥協的な「自民党的体質ってすごいなあ!」と感動してしまうんだよね。
 だいたい日本人は節操がない民族(とは司馬遼太郎の説)なんだから、というかフランス人みたいに革命だ!と叫びながら王様や権力者を殺したりするカリカリ思想を持たない民族らしいから、お金だけを信じて高度成長をとげられたのかもしれないね。
 「まあ世の中こんなもの」とは歳取ったジジイの台詞ではあるかもしれないけど、青春がそれじゃあねえ。「それを言っちゃあお終いよ」て感じ。いいのかしら、ほんとに? 確かに僕の周りにも「生意気な若者」って少ない感じ。いればうっとうしいけど、いないと寂しいよねえ。
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2017年07月05日

どうでもいい話

 で申し訳ないけど、大腿骨粉砕骨折から9か月、右足が2センチ近く縮んで、今や完全にピョコタンピョコタンと不具合状態で歩くしかなくなった。もう一生このザマかと思うと気分も落ち込む。そのうえ、運動不足でお腹周りがブクブクになりだした。
 市民仲間のダンス公演など観に行くと、その若々しさを羨ましいと思うのがさらに強まった。自分はもう楽しみとしていた日舞すらできなくなったのだ。
 来週からまたチャレンジド・ミュージカルの稽古が始まる。ケガして以来、何度かの舞台演出をこなしたが、ダメ出しの際に身体使って具体的な演技指導ができないことにすごく苛立った。人間は机に座って言葉だけで何かを伝えようとしてもできるものではない。体全体で表現してこそ初めて真意は伝わるものだ。
 チャレンジドたちにどれほどの指導力が発揮できるのかいささか不安になっているが、この状態で更なる工夫を重ねるしかないのだろう。気持ちだけは新鮮さを保っていないと彼らのエネルギーに負けかねない。
 話変わるが、最近日本史の本を読み返し始めた。人間は結局あまり変わらないパターンを繰り返しているらしい。文明はどんどん進化しているのに、行動と思考はさほど成長しないものだ。偉そうにしてても人間なんてそんなものかもしれないし、それでいいのかもしれないとふと思う。
 やはり、どうでもいい話ですみません。
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2017年05月20日

誕生日プレゼント

 昨日はぼくの誕生日、その前後、たくさんの方からお祝いしていただいた。
 心から「ありがとう」と申し上げます。
 ところが、「手をつなぐ親の会」の年次総会に出席して図書館を楽しんでの帰り、バイクに乗っていて、真間川の桜並木で一時停止違反で止められた。バイクに乗るといつも同じ違反をしでかしてしまう。
 ガックリして帰宅すると、共謀罪の委員会採決の報道が入ってきて、まったくついてない一日となってしまった。
 政府はどうして議論を避けようとするのかね。本当に議論ができない民族なのかね、日本人は。日本人は「平和だ!平和だ!」と今浮かれてるけど、共謀罪(昔の治安維持法)のような強力な法律を持ったりしてはいかんのです。安易な法律だから権力はすぐなんにでも使ってしまう。市民運動なんてすぐ監視されてしまう。たとえ逮捕されなくても21日間拘束・不起訴となるだけで(あるいはその前の監視だけで)、怖くなってお上の前に黙り込んでしまう。基地反対や原発反対を言ってる人たちには今ですらそうなんだから、怖がりの僕なんか絶対そうなる。
 交通違反をとがめたお巡りさんはにこにこやさしく、「事故にならなくてよかったですね」と言ってくれてたけど、同じ人が「あんた、あまりうるさく言ってちゃだめよ」とにらみつけてくることがあるかもしれないなんてゾッとするね。
 みんなで毎日の生活を楽しみ合って、一部の連中が妙なことを始めたら、「そんなことしたらいけないよう!」と声を上げてやめさせる…それが政治だ。そういうものからどんどん離れて、権力に近い人たちが互いに忖度し合って、「自分らだけがいい思いできればいいのだ」なんて世の中をつくっちゃいかんよね。
やな 誕生日プレゼント!
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2017年02月06日

「瞼の母」終演

 「瞼の母」の公演が終わった。
 観に来ていただいた方々、ありがとうございました。2回限りがもったいない公演でした。
 昨年の「おかね塚」に次いでの江戸時代もので、衣装も鬘も本格的、殺陣も所作も専門家の指導を受けての「時代劇の喜び」を満喫する公演となった。
 客の入りもよく、観客受けは「泣けた!泣けた!」「こういう演劇もいいね」と大変好評だった(いつも、こう書いて恐縮だが)。「馬子にも衣裳・鬘」とはよく言ったもので、舞台に立った俳優が一瞬誰だかわからなくなるほどの変身ぶりで、役者たちもご満悦だった。
 生の舞台とは恐ろしいもので、本番二日前に俳優の一人が緊急入院して出演できなくなった。僕の演劇人生では何度かこういうことを経験したが、不思議と公演中止という事態だけは避けてこれた。今回も急遽代役を立ててがんばってもらった。こういう事態では劇団内に一気の緊張が走るもので、対処次第ではかえって現場の空気がよくなる場合が起きる。今回もどうやらそういうことになった。代役女優は本来の役より代役の方が印象が強かったようで、困惑気味だったようだが。
 たくさんの観客アンケートを読んでいて、お客に喜んでもらえるのは嬉しいが、またそのために稽古を重ねるのだが、実は「やったもん勝ち」というのがアマチュア芸術の本領だと思うのだ。自分が演じて自分で高揚感と自己満足を得れば、それでいいのだ。そのために少なくはない参加費を払うのだ。
 来年の2月にすでに次回公演が決まっているという。また時代劇に挑戦!ということになるのだろう、みなその気でいるようだ。参加希望の方、事前に連絡を!
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2017年01月02日

新年のお喜びを申し上げます

 お正月のあまりの快晴に誘われて、ピョコタンピョコタンと松葉杖をつきながら、近くの真間寺と手児奈堂にご挨拶に行ってきました。
 妻と二人の初詣も久しぶり、善男善女が今年一年の安穏を願って一心に手を合わせています。本当に、我々庶民の健やかな暮らしの続くことを願ってやみません。
 でも今年の世界情勢はどう考えても安穏であるはずがありません。各国に「強い指導者」が台頭して非難合戦が強くなっていけば、我々の前により一層厳しい状況となって現れてくるのは否めないでしょう。
 いちぶんネットの活動を続けていて、時々、「これが社会のどんな役に立っているだろうか?」と自問することがあります。活動を始めて17年目、「本当に市川という町と市民に影響を与えられただろうか?」と省みてしまうのです。目標はえらく高所にあるくせに、組織的には極めて脆弱なNPOというものの限界なのかもしれません。
 とはいえ、周りにはいつもにこやかな三世代市民の顔が並ぶし、稽古場での楽しい創造の時間はやめられるものではありません。数は少なくても、そうした喜びでいっぱいの笑顔でいる人がいるのです。
 僕自身は何度も軽率な事故を起こしながら、そして近頃、人の名前や普通名詞ですら出てこなくなったボケ脳を膨らませながら、それでもますます楽天的になっていくのを不思議にも思え、面白がってもいます。
 世を憂いながら、でもそんな大きなことを考えても仕方ないやと言い訳しながら、僕ができる精一杯の面白い(とみんなが喜んでくれる)活動を提起していくしかないのだと居直るしかありません。
 皆さん、今年もやっぱり、なんだかんだと主張をぶつけ合いながら、それでもやっぱり大切な楽しい仲間なんだから、大いに面白がってやっていきましょう。
 本年もよろしくお願いします!
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2016年06月27日

イギリスのEU離脱!

 の国民投票結果には驚いたねえ!
 第2次大戦の悲劇を克服して、「せめてヨーロッパの資本主義国間だけは戦争しません」と出発したEU(欧州連合)、その後経済協力が発展して、通貨も統一して、国境の出入りも自由にしちゃった。豊かな国と貧しい国とが一つの国のように支え合って、垣根を払って、平和で豊かな欧州という理想に進もうと決断したはずなのに…。
 ところが庶民感覚で現状を見れば…垣根を取り払ったら貧しい国からどんどん移民がやってきて、自国民の職場を低賃金で奪っていく。それにイスラムからの難民のイメージも重なってテロも増えるんじゃないかと心配になる。
 「後悔してる。やり直せ」と今さら言い出してる国民も多いそうだけど、離脱派の思いは「これ以上の経済成長はいい。静かに暮らしたい。テロやなんだと不安にさせんでくれ」ということだと推測する。
 わからんでもないよね。でも、僕はこの考えが嫌いだ。
 地域エゴの典型だ。思考停止に近いんじゃないかな。「もう面倒くさいことはいいから、静かに過ごさせてくれ」なんて、ご近所の引退じいさんがよく言う台詞だ。海の向こうから戦争を逃れた難民が必死の思いで助けを求めてきてるのに、「壁を作って流入を防げ」と叫んだり、「知らんふり」して庭いじりをしているなんてみっともいい姿じゃないよ。イスラムの戦争だって、最初に火をつけたのはグローバル資本じゃないか。
 EUの理想の裏にはグロ-バル資本の狙いが見え見えだけど、理想は理想だ。追及する価値はある。若い頃の僕は結構理想主義者だったのに、歳を取るにつけ現実との妥協点が増えてきた。市川の市民文化の発展という点にこだわってどうにか生き延びているけれども、地域で行動すれば地域なりの事情があって、それを優先して何が悪い!という思いもわからないではない。
でも、地域エゴに走っちゃいけないんだ。
イギリス国民の選択は人間的に美しくないよね。反省しなさい!
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2016年06月20日

ストレス皆無!?

 NHKでキラーストレス特集をやっていた。「ストレスがいかに体と心をむしばむか?」というテーマだ。
 20年前、僕も大きなストレスを抱えていた。仕事の壁を越えられない自分がどんどん卑屈に惨めになっていくのを恐れて逃げ出した。敗北感や悔しいという感情は一時的に残ったが、ストレスからは解放された。
 最近、“シェアスペースにわにわ”で仲間としんみりと飲んでると、いちぶんネット内でも結構ストレスに悩む人が多いのに気づいた。「面白いことをやろう!」が原点の非営利団体のいちぶんネットで、ストレスに苦しむというのが何とも奇妙だが、所詮遊びなのだから(だからこそ大事なのだが)そんなに無理することないのにと思うのだが、やはりそこに自分なりの責任を持とうとすると様々なプレッシャーに苛まれたりするのだろうと同情する。

 土曜日、チャレンジド劇団JAMBOの稽古。久しぶりに一緒に動いて遊んでみる。見事に挫折。息が上がってとてもついていけない。彼らの強靭な体力と遊び力に敬服するばかり。途中で座談となって、「今までで一番怖かったり嬉しかった驚いたりした経験は?」と聞いてみる。「あの子があんなに自己主張してる!」という驚きと、みんなが考え込んだりしている表情がなんとも素敵だ。
 日曜日、市民ミュージカルの稽古。M1【疾走】の音どり、難しい曲なのだが、最後には見事な締まりとなって、体が震えた。出演者の集中力がすごい。
 稽古後に1杯飲んでの帰り、21日の沖縄サンシンライブのチラシを“にわにわ”周辺のお家にポスティング。ひとりでも関心を持ってくれたらと思えば、こんな作業も苦にはならない。
 かほどに、今の僕は申し訳ないほどストレスフリーだ。もう個人では解決しようもないことには悩まないようにしている。面白いと思ったことしかやらない。余命短い僕だからこそ言えることで、若い人たちはそうはいかないだろうけど、これはもはや僕にとってはお金や暮らし以上に大事なことだ。
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2015年11月23日

バタバタと過ごしています! バタバタと過ごしてます!

 21日(土)、千葉市子ども育成会の招きで、チャレンジド・ミュージカル劇団JAMBOの「たっぷりバージョン」の千葉市公演があった。
 記念すべき出前公演第1号だ。どうにも稽古不足で不安いっぱいだったが、どうにか間に合った(いつもこれだからいけない)。いつもは「元気を貰えた」というのが観客反応の定番だが、今回は「今日一日幸せでいられます」という言葉を聞いた。嬉しい言葉だ。
 JAMBOでは「ここまでやれるのか!」という舞台づくりを目指す。元気いっぱいもいいが、技量の向上も大切な課題だ。
 7日の日比谷音楽堂での「ちょっぴりバージョン」公演、13日の「公開リハ」に続いてのバタバタ活動、すっかり風邪をこじらせてしまって、情けない限り。
 22日(日)は、みなで芝大門へ名倉さんの芝居を見に行った。居酒屋の狭い空間のあちこちを使って、夢というテーマで落語芝居をやっていた。
 感想二つ。決してうまい役者連中ではなかったが、面白かった。役者のうまさ下手さというのは難しいものだ。アマチュアだってあれくらいの演技ができるはずだと思えば、俄然やる気がわいてきて当然。
 居酒屋ホールというのがいいね。つぶれてしまったユニバーサルアートタウンの代わりに、市川でも居酒屋ホールを立ち上げようかしら。皆でその話で盛り上がった。いいかもしれないね。いちミュー文化祭はそこでロングランをやるのだ。
 23日の今日は息子が嫁さんを連れてきた。かわいい嫁さんで一発お気に入り。でも完全にグロッキー。
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2015年10月19日

何でこんなことができないんだ!

 チャレンジド・ミュージカル劇団JAMBOが設立されて、今最初の“出前公演”のための稽古が盛んだ。
 劇団JAMBOは、チャレンジド・ミュージカル10周年の成果を問うものとして、彼らの「余暇活動の充実」と「社会貢献」と、できれば「将来の職業化」への展望をつなげる目的で結成したもので、しばらく気長に活動していこうと思っている。
 とはいえ、スケジュールは押し迫っていて、11月13日(金)の19:00〜20:30に市川市文化会館小ホールで公開ゲネ。21日には千葉で最初の出前公演を迎える。
 という訳で、昨日の稽古なども僕自身が焦り気味、うまくいかぬ苛立ちが「何でこんなことができないんだ!」という叫びになって(心の中でだが)、自分に驚いた。それを言っちゃあおしまいよという感じ。
 「できることをたっぷりと楽しむ!できないことにちょっぴりと努力する!」なんて言ってても、いざ焦ったり成果を急いだりするとこの様だ。僕という人間性のあらわな姿だ。
 我に返ると、一生懸命応えようとしてる真剣な表情の彼らがいる。みんな一斉に僕に集中している。誰もがみんなうまくなりたい、もっと上をめざしたいのだ。「楽しむ+α」を求めている。ただ、時間がかかるだけなんだ。
 楽しみながら、努力しながら、涙しながら、彼らとの共同作業ならではの創作方法と成果の形があるはずだと、人間のできてないヨッシーの、それなりの闘いは続くのです。
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