今回実施したチャレンジド・ミュージカル3と関連事業の報告集の原稿を掲載させていただきます。
ご挨拶とご報告
チャレンジド・ミュージカルには不思議な、関係する誰をも幸せにするエネルギーがあります。これほど微笑ましい、それでいて挑戦的な、刻々と変わる変化が人間的な成長となって現れる、共感と愛情に満ちた現場を私は他に知りません。
なぜだろうと自問します。それは、「障がい者のために」とか、「しなければならない」という意識よりも、みんなが単純に「面白いから」参加しているからだという答に行き着きます。生きる原点に「面白い」を置くことが私の人生観でもあるのですが、「面白い」からこそ毎週1回、4ヶ月に及ぶ稽古を重ね、会場いっぱいのお客様に見つめられる中で演技して、その瞬間自分がたくさんの人間と向き合っている実感を得るのです。何かが変わらない訳がありません。
稽古中もほとんど表情を見せなかったA君が、市川公演での1ステージめと2ステージめとでは明らかに変化しました。自分の意思で登場し待機し演技し次の演技者に引き渡していきました。「こんなにも多くの人から見つめられている」という実感が彼を変えたのです。舞台表現の持つ偉大な魅力をまざまざと見せつけられた瞬間でした。
毎年実施しているチャレンジド・ミュージカルも今年で3回目。今回は地元市川市での公演だけでなく、千葉市への出張公演にも挑戦しました。「こんなにも面白い活動をぜひあちこちの町で生み出してほしい」と願ってのことです。「私たちの町でもやりたい」という声が起こりました。成果です。来年は、ニューヨークで活躍するニューヨーク・シティクラウンズとの競演も計画中です。新しい表現課題への挑戦です。エネルギーいっぱいの活動は、まだまだ広がっていくことでしょう。
さて、何らかの障がいを持っている(と言われる)人たち3,40人の、毎回ちがう稽古場での集中と安全を確保するのは並大抵のことではありません。マンツーマンで対処するサポーターの協力が欠かせません。チャレンジド・ミュージカルでは多くの若者がこれに当たります。そしてこの若者たちもまた、うらやましいほどの成長振りを見せてくれるのです。
そこで今回は、ボランティアサポーターのための養成講座に取り組みました。なにより、この若者たち自身が「表現する面白さ」を実感してくれなくては、本当のやりがいも生まれてこないでしょう。いつもは障がい者の陰に回る若者たちに表現の楽しさを満喫してもらいたい、それをエサにもっと多くの若者の参加を得たい、というわけで、「表現の面白さ」を実感し、「障がいとは何か」を学び、「サポートを実践」していくステップごとの発展講座を実施したのです。
連続講座は実に稔り豊かな成果を得ました。公演活動中には、いつもの倍に近いサポーターの参加が得られました。障がい者と一緒に創造する面白さに貪欲な新しい指導者との協働の輪も広がりました。ご協力ご支援くださったたくさんの市民の方に改めて感謝申し上げます。そして、助成くださった福祉医療機構にも感謝します。
皆様、本当にありがとうございました。
ここに、その活動報告をさせていただきます。
最後に、これからも出演を希望する人は増えていきます。サポーターの若者たちもそれぞれの道に進んでいきます。その意味でも、チャレンジド・ミュージカルは生きているのです。もっともっと多くの人たちとつながって活動を充実させたい。欲張りの極みですが、皆様の更なるご支援をお願い申し上げます。
2008年02月25日
2008年01月27日
ありがとうございました
26日(土)、千葉県教育会館ホールは、500席の会場に立ち見が並ぶ盛況ぶりで、「タフタウェマ!」千秋楽は無事終了しました。
一時は観客動員が危ぶまれましたが、皆さんのご努力で、あんなに多くの方が見に来ていただいて、しかも、とても感動的な1時間半になりました。本当にありがとうございました。
観客アンケートでも、「大変良かった」が95%以上を占めるという驚異的な評価をいただいています。異口同音に「元気をもらえた。ありがとう。」という声が返ってきます。生きることに意欲的なエネルギーが充満した舞台だったといえるでしょう。
「いちぶんネットの事業に失敗はない」という神話が続いています(おごるな!)。四街道市の団体が自分たちもやりたいといってくれました。どこの街でも、やれることからどんどん挑戦していってもらえたら、千葉市での上演意義はあったというものです。
出演者ばかりでなく、プランナーやスタッフまでが、チャレンジド・ミュージカルという公演の意義に深く共感し面白がってくれているから、成立する舞台だと思います。その上観客を含めた二千数百人が一体となって感動と興奮の時間を共有できたわけですから、舞台芸術の持つ力はすごいものですね。
子どもや青年たちの成長振りには目を見張るものがあります。お母さんたちの舞い上がりぶりは、まるで少女のようです。打ち上げの席で、「袖に走りこんだ私達に、若い男の子(サポーター)が、良かったと声をかけてくれて、次の衣装を着せ掛けてくれる。あんな気分のいいことはなかった。」と、興奮していました(なんかと間違ってねえか!)。そういう体験もいいでしょう。「役者三日やったらやめられない」という言葉はそういう楽しみも含まれるでしょう。
ともあれ、皆いい思いで、思い切り興奮して、また明日からの日常生活に帰っていく。でも、胸にはいつまでもあのエネルギーが満ちているのです。昨日までとは違う、新しい人生が待っている(大げさだよ!)
それにしても、毎回の稽古場移動は大変でした。稽古場が欲しいという思いがふつふつと湧いてきます。何とかしたいものです。
ともあれ、皆さん、お疲れ様でした。来年もぜひ、よろしくお願いします。
皆さん、本当にありがとうございました。
一時は観客動員が危ぶまれましたが、皆さんのご努力で、あんなに多くの方が見に来ていただいて、しかも、とても感動的な1時間半になりました。本当にありがとうございました。
観客アンケートでも、「大変良かった」が95%以上を占めるという驚異的な評価をいただいています。異口同音に「元気をもらえた。ありがとう。」という声が返ってきます。生きることに意欲的なエネルギーが充満した舞台だったといえるでしょう。
「いちぶんネットの事業に失敗はない」という神話が続いています(おごるな!)。四街道市の団体が自分たちもやりたいといってくれました。どこの街でも、やれることからどんどん挑戦していってもらえたら、千葉市での上演意義はあったというものです。
出演者ばかりでなく、プランナーやスタッフまでが、チャレンジド・ミュージカルという公演の意義に深く共感し面白がってくれているから、成立する舞台だと思います。その上観客を含めた二千数百人が一体となって感動と興奮の時間を共有できたわけですから、舞台芸術の持つ力はすごいものですね。
子どもや青年たちの成長振りには目を見張るものがあります。お母さんたちの舞い上がりぶりは、まるで少女のようです。打ち上げの席で、「袖に走りこんだ私達に、若い男の子(サポーター)が、良かったと声をかけてくれて、次の衣装を着せ掛けてくれる。あんな気分のいいことはなかった。」と、興奮していました(なんかと間違ってねえか!)。そういう体験もいいでしょう。「役者三日やったらやめられない」という言葉はそういう楽しみも含まれるでしょう。
ともあれ、皆いい思いで、思い切り興奮して、また明日からの日常生活に帰っていく。でも、胸にはいつまでもあのエネルギーが満ちているのです。昨日までとは違う、新しい人生が待っている(大げさだよ!)
それにしても、毎回の稽古場移動は大変でした。稽古場が欲しいという思いがふつふつと湧いてきます。何とかしたいものです。
ともあれ、皆さん、お疲れ様でした。来年もぜひ、よろしくお願いします。
皆さん、本当にありがとうございました。
2008年01月21日
チャレンジド・ミュージカル「タフタウェマ」市川公演終了!
感動をありがとう!
20日、「タフタウェマ!〜良いこと探し〜」の公演が大成功のうちに終了しました。
900人の定員を満席にすることはできませんでしたが、2回公演で、1500名ぐらいのお客様が来てくださったでしょうか。本当にありがたいことです。
観客の満足度は、カーテンコールの盛り上がりに十分に現れているでしょう。チャレンジド・ミュージカルの底知れないエネルギーを改めて実感した公演でした。
1 回目の公演と2回目では、子どもでも大人でも、出演者の客に対する向き合い方が全然ちがっていました。ここに舞台の持つ不思議な力があります。子どもたちは、お客様の前に立って、自分の演技に反応してくれることを知りました。「自分がたくさんの人から見つめられている」という実感です。注目されているからこそ、もっと気を入れる、集中しようとします。表現力も増してくると同時に、一瞬にして人間的成長力を遂げるのです。それが拍手となって結実して、達成感を獲得します。
こうして、子どもたちは自分の存在への充実感を獲得しました。もちろんそれは、普段の生活に戻っていくことで薄くなっていく成果ではありますが、一瞬に燃え上がったエネルギーは身体の奥深くにくすぶり続けていくのでしょう。
公演そのものには、いろんな反省点がありました。全体の構成はどうだったのか? あまりに欲張って詰め込みすぎた嫌いがあります。合唱では、相変わらず言葉が明確に伝わってきません。観客を巻き込みたいと願うあまり、総立ちを無理強いしたのではないか。それに演出がでしゃばりすぎだったでしょう。
こうした点を踏まえて、次回からは少し構成を練り直すために、指導陣の総括を進めましょう。
さて、26日には千葉公演があります。「これまではホームでの公演だったけど、千葉ではアウェイの公演になる」と誰かが言ってましたが、身内の方がいない土地で、公演のエネルギーはどのように実を結ぶでしょうか。大きな感動を残して、千葉市やその近郊の町でも、こうした活動が生まれてくることに期待しましょう。
皆さんのご支援とご協力に、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
そして千葉公演もよろしくお願いします。
20日、「タフタウェマ!〜良いこと探し〜」の公演が大成功のうちに終了しました。
900人の定員を満席にすることはできませんでしたが、2回公演で、1500名ぐらいのお客様が来てくださったでしょうか。本当にありがたいことです。
観客の満足度は、カーテンコールの盛り上がりに十分に現れているでしょう。チャレンジド・ミュージカルの底知れないエネルギーを改めて実感した公演でした。
1 回目の公演と2回目では、子どもでも大人でも、出演者の客に対する向き合い方が全然ちがっていました。ここに舞台の持つ不思議な力があります。子どもたちは、お客様の前に立って、自分の演技に反応してくれることを知りました。「自分がたくさんの人から見つめられている」という実感です。注目されているからこそ、もっと気を入れる、集中しようとします。表現力も増してくると同時に、一瞬にして人間的成長力を遂げるのです。それが拍手となって結実して、達成感を獲得します。
こうして、子どもたちは自分の存在への充実感を獲得しました。もちろんそれは、普段の生活に戻っていくことで薄くなっていく成果ではありますが、一瞬に燃え上がったエネルギーは身体の奥深くにくすぶり続けていくのでしょう。
公演そのものには、いろんな反省点がありました。全体の構成はどうだったのか? あまりに欲張って詰め込みすぎた嫌いがあります。合唱では、相変わらず言葉が明確に伝わってきません。観客を巻き込みたいと願うあまり、総立ちを無理強いしたのではないか。それに演出がでしゃばりすぎだったでしょう。
こうした点を踏まえて、次回からは少し構成を練り直すために、指導陣の総括を進めましょう。
さて、26日には千葉公演があります。「これまではホームでの公演だったけど、千葉ではアウェイの公演になる」と誰かが言ってましたが、身内の方がいない土地で、公演のエネルギーはどのように実を結ぶでしょうか。大きな感動を残して、千葉市やその近郊の町でも、こうした活動が生まれてくることに期待しましょう。
皆さんのご支援とご協力に、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
そして千葉公演もよろしくお願いします。
2008年01月18日
まもなく本番
チャレンジド・ミュージカル?「タフタウェマ!」の開幕です。
今回もたくさんの市民が見に来てくれるでしょう。また今回は、千葉市での公演もあります。
市外の人にも見てもらおうなんて、大した冒険です。出演者たちも、市のバスをお借りしての大移動になります。こうした活動を市川だけでやってちゃ、もったいない。どこの町にも、舞台に立ちたい、表現を楽しみたいと思っている人はいるはず。誰かがリーダーシップを発揮して、音頭とってくれたら、面白さに沸騰するチャレンジドたちの希望は膨らむでしょう。ぜひどこの街でもやってもらいたい、と願ってのことです。
いつも、「もう一度やるからにはさらに新しい課題を」と考えてしまうのが、ぼくの欲張りなところです。まずは継続すること。地道にまずは力をつけてから、大きく飛躍するという考えが、弱いのです。回りはエッ?エッ?と驚いたり、仕方ないから無理したりして、ついてきてはもらえますが、いつか「いい加減にしろ!」と怒鳴られるかもしれません。
そのうち、ロングラン公演や海外公演を本気で言い出すかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。
最期の通し稽古。「いろんな音を楽しむ」コーナーで、指導者のクニポンが他の仕事でお休み。平家さんとぼくとで、子どもたちとのピアノ連弾を楽しみました。稽古中でもほとんど表情を表さない子が、即興のピアノの音色とリズムを楽しんでいる。覗き込むと、ニコッと満面の笑みで答えてくれる。身体中で音を楽しんでいます。ゾクッとしました。
大げさなようですが、人間という生き物の持つ摩訶不思議な生命力を感じたのです。誰もが、楽しさに導かれる表現エネルギーを持っている。
「面白きこともなき世に面白く」・・・全くうんざりすることばかりが起きる時代ですが、だからこそ面白く生きていきたいものです。それ以上に、この子たちの微笑を見ていると、やっぱり面白い世の中にしたい。いい世の中にしたい、と思えてくるから不思議です。チャレンジドたちと付き合ってると、そんな勇気がわいてきます。元気をもらうとはこういうことなのでしょう。
どうぞ、本番をお楽しみに!
今回もたくさんの市民が見に来てくれるでしょう。また今回は、千葉市での公演もあります。
市外の人にも見てもらおうなんて、大した冒険です。出演者たちも、市のバスをお借りしての大移動になります。こうした活動を市川だけでやってちゃ、もったいない。どこの町にも、舞台に立ちたい、表現を楽しみたいと思っている人はいるはず。誰かがリーダーシップを発揮して、音頭とってくれたら、面白さに沸騰するチャレンジドたちの希望は膨らむでしょう。ぜひどこの街でもやってもらいたい、と願ってのことです。
いつも、「もう一度やるからにはさらに新しい課題を」と考えてしまうのが、ぼくの欲張りなところです。まずは継続すること。地道にまずは力をつけてから、大きく飛躍するという考えが、弱いのです。回りはエッ?エッ?と驚いたり、仕方ないから無理したりして、ついてきてはもらえますが、いつか「いい加減にしろ!」と怒鳴られるかもしれません。
そのうち、ロングラン公演や海外公演を本気で言い出すかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。
最期の通し稽古。「いろんな音を楽しむ」コーナーで、指導者のクニポンが他の仕事でお休み。平家さんとぼくとで、子どもたちとのピアノ連弾を楽しみました。稽古中でもほとんど表情を表さない子が、即興のピアノの音色とリズムを楽しんでいる。覗き込むと、ニコッと満面の笑みで答えてくれる。身体中で音を楽しんでいます。ゾクッとしました。
大げさなようですが、人間という生き物の持つ摩訶不思議な生命力を感じたのです。誰もが、楽しさに導かれる表現エネルギーを持っている。
「面白きこともなき世に面白く」・・・全くうんざりすることばかりが起きる時代ですが、だからこそ面白く生きていきたいものです。それ以上に、この子たちの微笑を見ていると、やっぱり面白い世の中にしたい。いい世の中にしたい、と思えてくるから不思議です。チャレンジドたちと付き合ってると、そんな勇気がわいてきます。元気をもらうとはこういうことなのでしょう。
どうぞ、本番をお楽しみに!
2008年01月08日
わかること
チャレンジド・ミュージカルの6日の稽古は見ものでした。
最初は、「音遊び」の稽古でした。稽古時間も短くて、講師もまだ試行錯誤中です。40名もの子どもたちに楽器を渡して、できれば本番の指揮も子どもたちにやってもらおうということで、稽古の焦点が見えないままに進行していきました。
子どもたちも、自分たちがなにをやったらいいのか「わからないままに」、何が面白いのか「わからないままに」、いわばやらされている雰囲気が濃厚で、どうしても手にした楽器の音を勝手に出して、講師のダメ出しすら宙に浮く感じでした。
その後、講師とも相談して、改変の方向を探っていますし、講師の力量は見えていますので、何とかいい方向に変えて行けると思いますが、まあ、稽古とは難しいものです。
その後、ダンスの稽古に入り、「私の自慢」、インタビュー、BBモフランとの競演という稽古に入っていきました。
アフリカ太鼓のリズムは、すごいですね。五感に響くというか、体の芯を揺り動かしていきます。それに助けられて、2回目の振り付けも段々と体に浸透していきます。「わかりかけている」という状態に進みます。みなの意気も高揚していくのがわかります。
そして、カーテンコールのハクナマタタ!に一気につなげたところ、全員が爆発しましたね。
ハクナマタタは何度も繰り返して、みんなも完全に「わかっている」状態になっています。そのシーンで何を発揮すればいいかが「わかっている」のです。だから全く自由に心と体が沸き立つのです。
人間にとって、「わかる」ということがいかに大事かを確認した次第です。今稽古していることの意味や目的を、どのように「わかってもらえるように」持っていくか、言葉の説明だけではない、いろいろな工夫を通して、そのことを深める努力が必要です。
本当はもっともっと時間をかけて、じっくりと積み上げていく稽古ができればいいのですが、まあそれは、次の課題としましょう。
最初は、「音遊び」の稽古でした。稽古時間も短くて、講師もまだ試行錯誤中です。40名もの子どもたちに楽器を渡して、できれば本番の指揮も子どもたちにやってもらおうということで、稽古の焦点が見えないままに進行していきました。
子どもたちも、自分たちがなにをやったらいいのか「わからないままに」、何が面白いのか「わからないままに」、いわばやらされている雰囲気が濃厚で、どうしても手にした楽器の音を勝手に出して、講師のダメ出しすら宙に浮く感じでした。
その後、講師とも相談して、改変の方向を探っていますし、講師の力量は見えていますので、何とかいい方向に変えて行けると思いますが、まあ、稽古とは難しいものです。
その後、ダンスの稽古に入り、「私の自慢」、インタビュー、BBモフランとの競演という稽古に入っていきました。
アフリカ太鼓のリズムは、すごいですね。五感に響くというか、体の芯を揺り動かしていきます。それに助けられて、2回目の振り付けも段々と体に浸透していきます。「わかりかけている」という状態に進みます。みなの意気も高揚していくのがわかります。
そして、カーテンコールのハクナマタタ!に一気につなげたところ、全員が爆発しましたね。
ハクナマタタは何度も繰り返して、みんなも完全に「わかっている」状態になっています。そのシーンで何を発揮すればいいかが「わかっている」のです。だから全く自由に心と体が沸き立つのです。
人間にとって、「わかる」ということがいかに大事かを確認した次第です。今稽古していることの意味や目的を、どのように「わかってもらえるように」持っていくか、言葉の説明だけではない、いろいろな工夫を通して、そのことを深める努力が必要です。
本当はもっともっと時間をかけて、じっくりと積み上げていく稽古ができればいいのですが、まあそれは、次の課題としましょう。
2007年10月08日
チャレンジド・ミュージカル タフタウェマ
チャレンジド・ミュージカルの報告をします。
昨日の日曜日も、市内の養護施設「やまぶき園」の体育館をお借りして、午後いっぱい稽古に励みました。
噂を聞きつけた方が、わざわざ神戸から日帰りのお手伝いに来てくださるなど、稽古場はいつも大賑わいになっています。
「障害者が演じる舞台と聞いたけど、シンデレラでもやるのだろう」と思って、稽古場にあるいは公演を見に来た人は皆びっくり仰天という体験を味わえます。
チャレンジド・ミュージカルは障害者と当然の如く一人の人間として付き合います。表現にこだわるのですからテーマが大事です。障害のある人とその家族、周りの健常者といった人間の心の内や生活、人生観などにも分け入って観客に伝えたいと思います。
表現技術はつたなく、また稽古時間もかかります。でも、日頃の思いをどのように面白く感動的に表現するかにこだわらないなら、本当の舞台の面白さは生まれてきません。かといって、訓練的な意味や教えることには全く興味はありません。できるかできないか関係なく、指導者を含めた全員の心と体が一気に再生するような、そんな表現の時間を面白がりたいと思っているのです。
障害や福祉などにほとんど関心持たなかった私は、今自分がぼけだして、障害や健常といった区分けの無意味さを痛感しています。「みんな一緒に!」という言葉がピッタリですし、表現行為が人間の心もからだも大きく変えていく不思議さに酔いしれています。
どの街でも、こんな活動がどんどん広がっていって欲しいと、心から願っているのですが、これを言えば長くなります。
追々、語っていこうと思いますので、よろしくお付き合いください。
昨日の日曜日も、市内の養護施設「やまぶき園」の体育館をお借りして、午後いっぱい稽古に励みました。
噂を聞きつけた方が、わざわざ神戸から日帰りのお手伝いに来てくださるなど、稽古場はいつも大賑わいになっています。
「障害者が演じる舞台と聞いたけど、シンデレラでもやるのだろう」と思って、稽古場にあるいは公演を見に来た人は皆びっくり仰天という体験を味わえます。
チャレンジド・ミュージカルは障害者と当然の如く一人の人間として付き合います。表現にこだわるのですからテーマが大事です。障害のある人とその家族、周りの健常者といった人間の心の内や生活、人生観などにも分け入って観客に伝えたいと思います。
表現技術はつたなく、また稽古時間もかかります。でも、日頃の思いをどのように面白く感動的に表現するかにこだわらないなら、本当の舞台の面白さは生まれてきません。かといって、訓練的な意味や教えることには全く興味はありません。できるかできないか関係なく、指導者を含めた全員の心と体が一気に再生するような、そんな表現の時間を面白がりたいと思っているのです。
障害や福祉などにほとんど関心持たなかった私は、今自分がぼけだして、障害や健常といった区分けの無意味さを痛感しています。「みんな一緒に!」という言葉がピッタリですし、表現行為が人間の心もからだも大きく変えていく不思議さに酔いしれています。
どの街でも、こんな活動がどんどん広がっていって欲しいと、心から願っているのですが、これを言えば長くなります。
追々、語っていこうと思いますので、よろしくお付き合いください。