皆様、ありがとうございました!
年末になって、どっと風邪の症状に襲われ寝込んでしまいました。30時間も布団の中で過すなんて、僕にとって「こんなことは極めて稀」です。しかしまあ、「こんなことは良くあること」で、今は立ち直りつつ年末の作業に追われています。(これは、井上ひさし作「イーハトーボの劇列車」よりの表現)
振り返れば、僕にとって今年2010年は多忙で、それなりに充実した一年でもありました。
新年早々に「シネマ・ミュージカル台本」を書き上げ、3月の婚活演劇「がめつい奴」の稽古に入りました。明確な婚活の成果こそなかったものの、独身者どもを一時の興奮状態に追い込むことはできました。
その間に国府台の遺跡赤レンガ保存のためのシンポジウムと保存運動を立ち上げ、市民の関心を呼びました。
4月のいちぶんネット混浴温泉旅行で鋭気を整え、いよいよ第5回市民ミュージカルへと突入。
公演成功後は「荷風幻像」の再演の稽古に入って、12月には両国会場でも上演して成功しました。
そして11月からは第6回目のチャレンジドミュージカルの稽古に突入。
その間には、いちぶんワークやチャレンジドワークも開始したり、なにやらいろいろな賞も頂戴しました。
振り返れば本当に忙しかった一年、周りからは「いいかげんにしろ!」という苦情も何一つ起こらず(? これがいちぶんのすごい所)、実に気持ちよく仕事をさせていただきました。
挙句の年末のぶっ倒れでしたが、今は感謝を込めて、お世話になった方々、子どもから大人まですべてに年賀状を差し上げたく350枚を書き込んでいます。情報漏れ防止とかで住所印刷もできないのですべて手書き、腱鞘炎になりかけてます。
さて、来年はどんな年となりますか!
老い先短い僕はもちろん貪欲にすごして行きますが、どうか、皆様にも充実したよい一年となりますよう、祈るばかりです。
街中を子どもや大人の笑い声が充満できるように、国家や民族という幻想に振り回されて愚かしい対立の渦に巻き込まれないように、これからは芸術文化が世界の平和を築いていく力となるのだと信じて、来年も活動して行きましょう。皆さんと一緒に!
いいお正月をお迎えください!
2010年12月30日
今年もお世話になりました。
posted by ヨッシー at 19:11| Comment(0)
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2010年11月05日
グッドニュース 3連発!
11月4日はいい一日になりました。そのご報告。
午前、以前下血した原因を探ろうと大腸の内視鏡検査を受けました。この年になると誰もが「癌か?」と不安になるものですが、結果は、実にきれいなおいしそうなホルモンの画像でした。所々に腸壁の引っ込んだ憩室なるものが出来ていてそこからの出血だったようですが、まずは一安心。これでまず10年はこの世の活動を保証されそうです。カミサマありがとうございます。皆さんもお体大切に!
午後、市川市文化振興財団との話し合いがあって、来年の市川市主催の井上ひさし顕彰事業の一環として、共催で、市民舞台スタッフ養成講座と井上ひさし顕彰市民公演を開催することが決まりました。
2000年に市民ミュージカルを準備する段階で文化会館との共催で市民舞台スタッフ養成講座を開催してたくさんの市民が集まってくれて、10年後の今でも活躍してくれています。それほどこの講座は大切な市民の中の宝物発見の機会となります。
来年6月から実施して研修を深め、夏からの市民公演の稽古で実践を積んでもらいます。
井上ひさし顕彰市民公演は12月3日(土)4日(日)、行徳文化ホールI&I、出演者公募の賑やかな楽しい公演にしたいと思います。これを機会に市川に新しい演劇文化の花を咲かせていければ嬉しいですね。井上ひさしの歌入りダンス入りの抱腹絶倒喜劇、出演ご希望の方はご予定ください。詳細は公式発表の後でお知らせします。
そして夜、携帯電話がなり、風の会という市川文学会から、今年の市川市内の活躍した文化人として僕を表彰したいと知らされました。この27日に表彰です。27日は荷風幻像の追い込み稽古とチャレンジド・ミュージカルの稽古とが重なってみんな大忙しの日ですが、15時から市川グランドホテルで表彰式と葉山修平さんの講演がありますので、みなさんお話を聞きにきてくださいとの伝言です。
最近、いちぶんネット関連の活動への評価がいろいろな形で現われています。もちろんみんなで活動した成果が評価されているということです。いいことが続くと人は元気になれますが、浮かれていないで、僕も残された歳月を存分に楽しみたいと思います。
午前、以前下血した原因を探ろうと大腸の内視鏡検査を受けました。この年になると誰もが「癌か?」と不安になるものですが、結果は、実にきれいなおいしそうなホルモンの画像でした。所々に腸壁の引っ込んだ憩室なるものが出来ていてそこからの出血だったようですが、まずは一安心。これでまず10年はこの世の活動を保証されそうです。カミサマありがとうございます。皆さんもお体大切に!
午後、市川市文化振興財団との話し合いがあって、来年の市川市主催の井上ひさし顕彰事業の一環として、共催で、市民舞台スタッフ養成講座と井上ひさし顕彰市民公演を開催することが決まりました。
2000年に市民ミュージカルを準備する段階で文化会館との共催で市民舞台スタッフ養成講座を開催してたくさんの市民が集まってくれて、10年後の今でも活躍してくれています。それほどこの講座は大切な市民の中の宝物発見の機会となります。
来年6月から実施して研修を深め、夏からの市民公演の稽古で実践を積んでもらいます。
井上ひさし顕彰市民公演は12月3日(土)4日(日)、行徳文化ホールI&I、出演者公募の賑やかな楽しい公演にしたいと思います。これを機会に市川に新しい演劇文化の花を咲かせていければ嬉しいですね。井上ひさしの歌入りダンス入りの抱腹絶倒喜劇、出演ご希望の方はご予定ください。詳細は公式発表の後でお知らせします。
そして夜、携帯電話がなり、風の会という市川文学会から、今年の市川市内の活躍した文化人として僕を表彰したいと知らされました。この27日に表彰です。27日は荷風幻像の追い込み稽古とチャレンジド・ミュージカルの稽古とが重なってみんな大忙しの日ですが、15時から市川グランドホテルで表彰式と葉山修平さんの講演がありますので、みなさんお話を聞きにきてくださいとの伝言です。
最近、いちぶんネット関連の活動への評価がいろいろな形で現われています。もちろんみんなで活動した成果が評価されているということです。いいことが続くと人は元気になれますが、浮かれていないで、僕も残された歳月を存分に楽しみたいと思います。
posted by ヨッシー at 17:32| Comment(0)
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2010年10月19日
井上ひさしの業績
今年4月急逝された小説家・劇作家の井上ひさしさんは、1967年から87年までの20年間、市川市中国府に住んでいました。33歳から53歳までの最も旺盛な活動を展開された時期でした。三人の娘さんを育てられ離婚とともに鎌倉へ移転されていきました。
文化振興財団前理事長でもあった井上さんを偲んで、市川市では今年から彼の誕生月の11月に合わせて今後5年間の集中記念イベントを展開するそうです。
僕も氏の業績を振り返って、市川にもっと大きな演劇文化を育てていけたらと願って、市民舞台スタッフの養成事業や追悼公演をやりたいなと、市民協賛企画を提案中です。
今、井上さんの書いた膨大な数の戯曲を集中的に読み直しています。いくつかの特徴が浮き出てきました。初期の頃の作品はまるでミュージカルです。あふれんばかりの言語遊戯とコント、猥雑、現実批判、のエネルギーに満ち溢れています。井上さんは「永井荷風に憧れて市川市にやってきた」といっていたそうですが、荷風と同じスケベエ心もいっぱいです。
中期では、歴史上の有名人の興味深い人生と業績を描く方向に進みます。登場人物も少なくなり、一人がいろいろな人物を演じ分ける方法論を確立していきます。
後期では、文体も台詞も、しみじみとした描写が多くなり、「戦争と日本人」をテーマに絞って、観客にじっくりと自己を振り返らせる事を狙っていくようになります。
それにしてもなんと驚くべき読書量でしょう。まさに雑学の権威といえるでしょう。娘さんたちは「お父さんは眠らない人だ」と思っていたそうです。そして執筆構想中は部屋一面に大きな模造紙を何枚もつなげて、膨大なメモを記入して言葉の城を築いていったそうです。
最も活発な20年間を過ごされた市川で、井上さんの偉業を継承していく方法は資料保存などではないのではないか? その実践そのものを引き継いでいくこと、まさに新しい演劇文化の花をこの地に咲かせていくことではないか? 演劇に関わるひとりの市民として、微力な僕も責任の一端を担っていこうと思います。
文化振興財団前理事長でもあった井上さんを偲んで、市川市では今年から彼の誕生月の11月に合わせて今後5年間の集中記念イベントを展開するそうです。
僕も氏の業績を振り返って、市川にもっと大きな演劇文化を育てていけたらと願って、市民舞台スタッフの養成事業や追悼公演をやりたいなと、市民協賛企画を提案中です。
今、井上さんの書いた膨大な数の戯曲を集中的に読み直しています。いくつかの特徴が浮き出てきました。初期の頃の作品はまるでミュージカルです。あふれんばかりの言語遊戯とコント、猥雑、現実批判、のエネルギーに満ち溢れています。井上さんは「永井荷風に憧れて市川市にやってきた」といっていたそうですが、荷風と同じスケベエ心もいっぱいです。
中期では、歴史上の有名人の興味深い人生と業績を描く方向に進みます。登場人物も少なくなり、一人がいろいろな人物を演じ分ける方法論を確立していきます。
後期では、文体も台詞も、しみじみとした描写が多くなり、「戦争と日本人」をテーマに絞って、観客にじっくりと自己を振り返らせる事を狙っていくようになります。
それにしてもなんと驚くべき読書量でしょう。まさに雑学の権威といえるでしょう。娘さんたちは「お父さんは眠らない人だ」と思っていたそうです。そして執筆構想中は部屋一面に大きな模造紙を何枚もつなげて、膨大なメモを記入して言葉の城を築いていったそうです。
最も活発な20年間を過ごされた市川で、井上さんの偉業を継承していく方法は資料保存などではないのではないか? その実践そのものを引き継いでいくこと、まさに新しい演劇文化の花をこの地に咲かせていくことではないか? 演劇に関わるひとりの市民として、微力な僕も責任の一端を担っていこうと思います。
posted by ヨッシー at 18:49| Comment(0)
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2010年09月25日
初心に帰って・・・
たった5回を終えた市民ミュージカル公演ですが、僕にとっては10年。その歳月の重みを噛みしめています。
その間、NPO法人いちぶんネットを立ち上げて、チャレンジド・ミュージカルや演劇公演、NPO活動など良くまあ忙しくやってきたものだと思います。いつも一番悩んだのが中小企業のオヤジよろしく事務所経営のこと、次にはスケジュール化して膨らんでいく各事業に追われること・・・元来飽きっぽい僕が「何故、こんなことを続けてきたのか?」と今、初心を振り返っています。
最初はただ「面白いから」と始めた活動ですが、途中で気づいたのが、「俺は、宮沢賢治を真似て、市川に羅須地人協会を作り出したかったのだ!」という思いでした。
70余年前、貧困にあえぐ地元花巻の農民たちの暮らしと社会を変えようと、貸金業の父親にねだって設立したのが農民芸術学校羅須地人協会でした。「鍬しか握れない手で何がバイオリンだ」と馬鹿にされながらすぐポシャってしまいました。
病弱な体と社会的能力にも乏しくまた強烈なコンプレックスを抱えながら、でも賢司のロマンチシズムは新鮮で強烈な光を投げかけたのです。「芸術は人間を社会を変えられるのだ。それが芸術の本質だ」という確信です。
農民を市民と置き換えて、闘いを面白がると言い換えて、「面白い活動は人を街を変えていける」と信じて、閉塞状況に陥ってしまった人と社会を変えていきたい、と僕は願いました。
そして10年、この先生き残れるとしても僕の社会的寿命は10年か15年、何に重きを置くべきかを改めて振り返っているというわけです。
そこで浮上したのが拠点づくり。街の真ん中に国際芸術センターを築きたい。市川の市民芸術活動を発展させて世界中の市民と交流したい。これまでもホラ話をして何度も口にしてきた夢ですが、そろそろ本気で行動したいと思うようになりました。
近頃市内の空き物件を探しています。国有財産の払い下げ情報をチェックしています。中央図書館横の広大にして閑散とした県立産業科学館を指をくわえて見つめています。そして国府台丘陵にある赤レンガの敷地を「平和・国際芸術センターに!」という活動に乗り出しています。
我が街市川を国際芸術活動の創造と交流の拠点にしよう! 芸術は産業になりえるのだ!・・・一人で喚いてる限りは馬鹿ですが、みんなで喚けば世論を築きます。「おれはやるぞ!」と、今朝だけは奮い立っています。
その間、NPO法人いちぶんネットを立ち上げて、チャレンジド・ミュージカルや演劇公演、NPO活動など良くまあ忙しくやってきたものだと思います。いつも一番悩んだのが中小企業のオヤジよろしく事務所経営のこと、次にはスケジュール化して膨らんでいく各事業に追われること・・・元来飽きっぽい僕が「何故、こんなことを続けてきたのか?」と今、初心を振り返っています。
最初はただ「面白いから」と始めた活動ですが、途中で気づいたのが、「俺は、宮沢賢治を真似て、市川に羅須地人協会を作り出したかったのだ!」という思いでした。
70余年前、貧困にあえぐ地元花巻の農民たちの暮らしと社会を変えようと、貸金業の父親にねだって設立したのが農民芸術学校羅須地人協会でした。「鍬しか握れない手で何がバイオリンだ」と馬鹿にされながらすぐポシャってしまいました。
病弱な体と社会的能力にも乏しくまた強烈なコンプレックスを抱えながら、でも賢司のロマンチシズムは新鮮で強烈な光を投げかけたのです。「芸術は人間を社会を変えられるのだ。それが芸術の本質だ」という確信です。
農民を市民と置き換えて、闘いを面白がると言い換えて、「面白い活動は人を街を変えていける」と信じて、閉塞状況に陥ってしまった人と社会を変えていきたい、と僕は願いました。
そして10年、この先生き残れるとしても僕の社会的寿命は10年か15年、何に重きを置くべきかを改めて振り返っているというわけです。
そこで浮上したのが拠点づくり。街の真ん中に国際芸術センターを築きたい。市川の市民芸術活動を発展させて世界中の市民と交流したい。これまでもホラ話をして何度も口にしてきた夢ですが、そろそろ本気で行動したいと思うようになりました。
近頃市内の空き物件を探しています。国有財産の払い下げ情報をチェックしています。中央図書館横の広大にして閑散とした県立産業科学館を指をくわえて見つめています。そして国府台丘陵にある赤レンガの敷地を「平和・国際芸術センターに!」という活動に乗り出しています。
我が街市川を国際芸術活動の創造と交流の拠点にしよう! 芸術は産業になりえるのだ!・・・一人で喚いてる限りは馬鹿ですが、みんなで喚けば世論を築きます。「おれはやるぞ!」と、今朝だけは奮い立っています。
posted by ヨッシー at 00:25| Comment(0)
| NPO、市民活動
2010年07月21日
熱く燃える日々とともに・・・
夏の3連休で高速道路は渋滞というのに、我々は2日連続のミュージカルの稽古三昧でした。余分なお金を使わなくて済んだのだけれど・・・
稽古はどうにか、最後のシーンまで乱暴に行き着けました。これからは、細部をどんどん詰めていかねばならないし、お客に感動を届けるためにもどんどん上達していかねばなりません。衣装や小道具も決定していかねばならないし、何よりお客を呼ぶためのチケット売りまで力を入れていかねばならない・・・ならない、ならない、ことが連続して、心も身体もどんどん追いつめられた感じになっていきます。
この辺りから「何もそこまでしなくても・・・」という感情がよぎることもあるでしょう。僕などは忙しくなればなるほど燃え上がっていくタイプですが、またそれが楽しくてこんな仕事をしているわけですが、みなが皆そうだとは限りません。でも一つのことに夢中になる時間があってこその人生の楽しみです。この先の大変さを乗り越えた後の達成感の喜びをぜひ全員で味わいたいものだと願わずに入られません。
19日、国府台の旧千葉県血清研究所内にある赤レンガ建造物の登録文化財申請の可能性についての学習会がありました。文化庁で働いていた方を講師にお招きして、市会議員も混じって稔りある学習会になりました。
赤レンガ保存の活動も広がりを見せています。僕は、この施設を「市民芸術センター」にしたいという夢を描いています。稽古場に見られるとおり、市民の芸術エネルギーは底知れないものがあります。そして、一人ひとりの市民の文化的ニーズやエネルギーで(文化力と呼んでもいいでしょう)互いに発信・交流していく社会が世界の中心となると思います。
稽古場での市民エネルギーの爆発が世界の平和と調和とを保証していく実験場となっているのです。大法螺のなんと愉快なことでしょう。
稽古はどうにか、最後のシーンまで乱暴に行き着けました。これからは、細部をどんどん詰めていかねばならないし、お客に感動を届けるためにもどんどん上達していかねばなりません。衣装や小道具も決定していかねばならないし、何よりお客を呼ぶためのチケット売りまで力を入れていかねばならない・・・ならない、ならない、ことが連続して、心も身体もどんどん追いつめられた感じになっていきます。
この辺りから「何もそこまでしなくても・・・」という感情がよぎることもあるでしょう。僕などは忙しくなればなるほど燃え上がっていくタイプですが、またそれが楽しくてこんな仕事をしているわけですが、みなが皆そうだとは限りません。でも一つのことに夢中になる時間があってこその人生の楽しみです。この先の大変さを乗り越えた後の達成感の喜びをぜひ全員で味わいたいものだと願わずに入られません。
19日、国府台の旧千葉県血清研究所内にある赤レンガ建造物の登録文化財申請の可能性についての学習会がありました。文化庁で働いていた方を講師にお招きして、市会議員も混じって稔りある学習会になりました。
赤レンガ保存の活動も広がりを見せています。僕は、この施設を「市民芸術センター」にしたいという夢を描いています。稽古場に見られるとおり、市民の芸術エネルギーは底知れないものがあります。そして、一人ひとりの市民の文化的ニーズやエネルギーで(文化力と呼んでもいいでしょう)互いに発信・交流していく社会が世界の中心となると思います。
稽古場での市民エネルギーの爆発が世界の平和と調和とを保証していく実験場となっているのです。大法螺のなんと愉快なことでしょう。
posted by ヨッシー at 14:56| Comment(0)
| NPO、市民活動
2010年07月05日
市民芸術の可能性
4日は1幕前半を通して追っていきましたね。思えば皆さんうまくなりました。以前は初回の稽古ではとてもああは進行しなかったものです。上手な方下手な方はいても、出演者一人ひとりが自分の役どころを一生懸命演じようとしていました。
ワールドカップは一つの教訓を与えてくれました。世界の(数歩前の)厳しい実力を見せつけられて本気で立ち向かおうとする時、チームに驚くべき成長が起きるということ。比べて、伝統という看板にあぐらをかいて仲間内のなあなあの勝負に明け暮れてきた大相撲の堕落振りはどうでしょう。
仲間内で楽しく交流しあうことも価値あること、世界の頂点を見つめて努力していく価値も大事、この二つの要素をうまく解け合わせて、みんなで世界の頂点を目指して努力していく方法論はないものでしょうか(別に世界の頂点になる必要はないのですが)?
僕は「ある」と信じています。生活や家族や仕事を大事にしながら、一人ひとりの市民が自分の可能性を最大限に引き出していく作業を通して自己肯定感を確立していくこと、自分たちの視点を数歩前に転じてそれを世界に向けて発信していくこと、その喜びを知った市民仲間が世界中に満ちて交流していくこと、これが世界の平和を獲得する現実的で有効的な方法論だと思っています。
「市民芸術を通して世界平和を築こう! 市川で世界市民芸術祭を開催しよう!」・・・一笑にふされがちな大法螺ですが、市川からそれを発信したいと僕は夢見ています。
それにしても日本のサッカー関係の連中が、「選手は世界のチームに進出せよ」としかいえないのは残念です。ちがうだろう? 国内のJリーグを真剣な鍛錬の場とすべきだろう?
ワールドカップは一つの教訓を与えてくれました。世界の(数歩前の)厳しい実力を見せつけられて本気で立ち向かおうとする時、チームに驚くべき成長が起きるということ。比べて、伝統という看板にあぐらをかいて仲間内のなあなあの勝負に明け暮れてきた大相撲の堕落振りはどうでしょう。
仲間内で楽しく交流しあうことも価値あること、世界の頂点を見つめて努力していく価値も大事、この二つの要素をうまく解け合わせて、みんなで世界の頂点を目指して努力していく方法論はないものでしょうか(別に世界の頂点になる必要はないのですが)?
僕は「ある」と信じています。生活や家族や仕事を大事にしながら、一人ひとりの市民が自分の可能性を最大限に引き出していく作業を通して自己肯定感を確立していくこと、自分たちの視点を数歩前に転じてそれを世界に向けて発信していくこと、その喜びを知った市民仲間が世界中に満ちて交流していくこと、これが世界の平和を獲得する現実的で有効的な方法論だと思っています。
「市民芸術を通して世界平和を築こう! 市川で世界市民芸術祭を開催しよう!」・・・一笑にふされがちな大法螺ですが、市川からそれを発信したいと僕は夢見ています。
それにしても日本のサッカー関係の連中が、「選手は世界のチームに進出せよ」としかいえないのは残念です。ちがうだろう? 国内のJリーグを真剣な鍛錬の場とすべきだろう?
posted by ヨッシー at 16:54| Comment(0)
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2010年01月29日
市川に宝物が埋まっていた!
私の家から歩いて10分、国府台の高台の奥まった所、閉ざされた門の向こうにそれはあります。明治37年建造の幅11間×奥行き4間×高さ4間=190uの2階建ての赤レンガ建造物です。
このあたり一面は、明治の初め、国立大学を誘致しようと整備されたのが、やはり江戸川を越える地の利の不便さで敬遠され、本郷と決まって東京大学となりました。その見返りに来たのが広大な軍事教育施設でした。高台一面に数多くの強固な赤レンガ建造物が立ち並んでいたといいます。
戦後までに次々と取り壊されていって、今やこの建造物一点のみが生き残っています。第3回いちかわ市民ミュージカル「夏の光」で取り上げた中山競馬場でのガス壊疽菌血清製造からつながる血清研究所が国府台に移転し、その敷地内に閉じ込められました。
その赤レンガ建造物を保存しようという運動が起きたことは皆さん新聞などでご存知だろうと思います。マスコミ・ミニコミの食いつきの良さは仕掛けた私自身が驚いているほどです。
今は何かを保存しようという運動は広がりやすくなっています。誰もがこの先どうなっていくのか漠とした不安を抱えている中で、過去の確かな存在であった遺跡は人々の気持ちを一つに集めやすいのかもしれません。そして、軍事遺跡であること、国府台という絶好の環境地にあること、赤レンガ建造物という文化的香り、まちづくりに向けた市民意識の向上・・・とつながってくると、平和・環境・文化という大きな連携の下で何かが生まれるのではないかと考えるのは当然でしょう。
というわけで、2月6日(土)、保存と再生を模索する「赤レンガをいかす会」設立シンポジウムが開催されます。詳細は当HPをご覧ください。ぜひご参加ください。どうやら会場は一杯になりそうです。
その日から一体何が生まれようとしているのか、想像するだけでも面白くなります。
このあたり一面は、明治の初め、国立大学を誘致しようと整備されたのが、やはり江戸川を越える地の利の不便さで敬遠され、本郷と決まって東京大学となりました。その見返りに来たのが広大な軍事教育施設でした。高台一面に数多くの強固な赤レンガ建造物が立ち並んでいたといいます。
戦後までに次々と取り壊されていって、今やこの建造物一点のみが生き残っています。第3回いちかわ市民ミュージカル「夏の光」で取り上げた中山競馬場でのガス壊疽菌血清製造からつながる血清研究所が国府台に移転し、その敷地内に閉じ込められました。
その赤レンガ建造物を保存しようという運動が起きたことは皆さん新聞などでご存知だろうと思います。マスコミ・ミニコミの食いつきの良さは仕掛けた私自身が驚いているほどです。
今は何かを保存しようという運動は広がりやすくなっています。誰もがこの先どうなっていくのか漠とした不安を抱えている中で、過去の確かな存在であった遺跡は人々の気持ちを一つに集めやすいのかもしれません。そして、軍事遺跡であること、国府台という絶好の環境地にあること、赤レンガ建造物という文化的香り、まちづくりに向けた市民意識の向上・・・とつながってくると、平和・環境・文化という大きな連携の下で何かが生まれるのではないかと考えるのは当然でしょう。
というわけで、2月6日(土)、保存と再生を模索する「赤レンガをいかす会」設立シンポジウムが開催されます。詳細は当HPをご覧ください。ぜひご参加ください。どうやら会場は一杯になりそうです。
その日から一体何が生まれようとしているのか、想像するだけでも面白くなります。
posted by ヨッシー at 03:13| Comment(0)
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2009年12月01日
事業仕分け
民主党政府の事業仕分けが終了しました。
国民公開の席で、政府予算の実態が次々とさらされていく光景は確かに壮観でした。民主主義の一歩前進と見ていいでしょう。でも、民主党政権が結局は旧来の自民党化していくのと同じく、事業仕分けも結局は一時のガス抜き的パフォーマンスに終わる危惧を感じます。膨大な額の防衛費がまったくの聖域扱いになっているのがその証拠でしょう。
確かに、いかにも無駄と思える、それも天下り役人のための組織や事業としか思えないものが白日の下にさらされました。先日、海外職業訓練所という組織の所管するOVTAホールでチャレンジド・ミュージカルの公演をしましたが、まったく腹の立つ無駄な組織であると実感しています。
ところが一方で、そうした天下り法人の所管する補助事業に、NPOや市民活動の多くが頼っている現実があります。削減対象となった日本芸術文化振興基金、子ども夢基金、福祉医療機構など、これらはいちぶんネットや市民ミュージカル実行委員会がすっかり頼りきっていた助成金でした。水戸黄門世界では言えば悪代官のわずかばかりのおこぼれにすがっていたのが市民活動の実情です。これらが一気に廃止・縮小されたら、我々は来年からどうやって事業を進めていったらいいのか、まったく暗雲の中です。
「国家より、むしろ地方自治体が担うべき課題である」と水戸黄門は言いますが、地方の悪代官は貧しき市民活動の補助金など与えてはくれません。
いずれは抜本的対策を求める市民活動の声が湧き起こるとは思いますが、さて来年の市民ミュージカルの上演経費をどうするか、まったく頭の痛い事態になってきました。
国民公開の席で、政府予算の実態が次々とさらされていく光景は確かに壮観でした。民主主義の一歩前進と見ていいでしょう。でも、民主党政権が結局は旧来の自民党化していくのと同じく、事業仕分けも結局は一時のガス抜き的パフォーマンスに終わる危惧を感じます。膨大な額の防衛費がまったくの聖域扱いになっているのがその証拠でしょう。
確かに、いかにも無駄と思える、それも天下り役人のための組織や事業としか思えないものが白日の下にさらされました。先日、海外職業訓練所という組織の所管するOVTAホールでチャレンジド・ミュージカルの公演をしましたが、まったく腹の立つ無駄な組織であると実感しています。
ところが一方で、そうした天下り法人の所管する補助事業に、NPOや市民活動の多くが頼っている現実があります。削減対象となった日本芸術文化振興基金、子ども夢基金、福祉医療機構など、これらはいちぶんネットや市民ミュージカル実行委員会がすっかり頼りきっていた助成金でした。水戸黄門世界では言えば悪代官のわずかばかりのおこぼれにすがっていたのが市民活動の実情です。これらが一気に廃止・縮小されたら、我々は来年からどうやって事業を進めていったらいいのか、まったく暗雲の中です。
「国家より、むしろ地方自治体が担うべき課題である」と水戸黄門は言いますが、地方の悪代官は貧しき市民活動の補助金など与えてはくれません。
いずれは抜本的対策を求める市民活動の声が湧き起こるとは思いますが、さて来年の市民ミュージカルの上演経費をどうするか、まったく頭の痛い事態になってきました。
2009年09月20日
赤レンガ倉庫保存運動
秋晴れの5連休、金はなくてもどこかへ飛び出したいような陽気です。皆さんはどうお楽しみでしょうか?
私は毎週末のチャレンジド・ミュージカルの稽古、今月末締め切りの来年度の市民ミュージカルの台本書き、現在出演者募集中の婚活演劇公演の準備、合間のいろいろな会議などで、楽しそうに行き交う人たちを恨めしげに見つめるばかりの毎日です。
昨日19日の午後、国府台にある元千葉県血清研究所の中にある赤レンガ倉庫の内部を見学する機会に恵まれ拝見してきました。
いずれその写真もお見せしようと思います。
国府台の高台にある広大な土地そのものは、今県と市とが譲渡交渉を行っている最中です。それに応じて、明治37年に建設された赤レンガ倉庫を保存しようという運動がおきていて、そうした皆さんと見学することができたわけです。まだ全体構想がまったく未定の状態ですからどうなるか不明ですが、全体の文化施設化と赤レンガ倉庫保存と有効利用に向けた運動に協力していこうと思っています。
血清研究所は、第3回いちかわ市民ミュージカル公演「夏の光」の舞台となった世界につながる施設です。当時から赤レンガ保存には意識を持っていました。
さてその倉庫、30センチ幅のがっしりした赤レンガ構造で、縦11間・横4間・高さ4間の2階建て倉庫です。いちぶんネットが構想している「いちかわ市民芸術村」の拠点となること間違いなしという建物です。もう見た瞬間に、身勝手な構想が膨らんでいくのをとめることができませんでした。
あの地域全体を市民芸術文化と福祉とスポーツの振興拠点として、ありがちなショッピングセンターに代わる市民企業の拠点地域にしていくという夢が膨らんできます。この先5年くらいは面白がれる活動になりそうです。
今後市民間で保存会を立ち上げて活動していくことになります。情報も随時流していく予定です。お楽しみください。
私は毎週末のチャレンジド・ミュージカルの稽古、今月末締め切りの来年度の市民ミュージカルの台本書き、現在出演者募集中の婚活演劇公演の準備、合間のいろいろな会議などで、楽しそうに行き交う人たちを恨めしげに見つめるばかりの毎日です。
昨日19日の午後、国府台にある元千葉県血清研究所の中にある赤レンガ倉庫の内部を見学する機会に恵まれ拝見してきました。
いずれその写真もお見せしようと思います。
国府台の高台にある広大な土地そのものは、今県と市とが譲渡交渉を行っている最中です。それに応じて、明治37年に建設された赤レンガ倉庫を保存しようという運動がおきていて、そうした皆さんと見学することができたわけです。まだ全体構想がまったく未定の状態ですからどうなるか不明ですが、全体の文化施設化と赤レンガ倉庫保存と有効利用に向けた運動に協力していこうと思っています。
血清研究所は、第3回いちかわ市民ミュージカル公演「夏の光」の舞台となった世界につながる施設です。当時から赤レンガ保存には意識を持っていました。
さてその倉庫、30センチ幅のがっしりした赤レンガ構造で、縦11間・横4間・高さ4間の2階建て倉庫です。いちぶんネットが構想している「いちかわ市民芸術村」の拠点となること間違いなしという建物です。もう見た瞬間に、身勝手な構想が膨らんでいくのをとめることができませんでした。
あの地域全体を市民芸術文化と福祉とスポーツの振興拠点として、ありがちなショッピングセンターに代わる市民企業の拠点地域にしていくという夢が膨らんできます。この先5年くらいは面白がれる活動になりそうです。
今後市民間で保存会を立ち上げて活動していくことになります。情報も随時流していく予定です。お楽しみください。
2009年05月24日
皆様
「いちぶんネット」に対する日ごろのご支援に厚く感謝申し上げます。
ご存知のように、「いちぶんネット」は2003年発足以来、三世代市民の文化創造と交流とまちづくりを目的としたさまざまな市民文化芸術活動を力強く推進してきました。
同時に、こうした活動の中から、演劇やダンスや合唱といったさまざまな市民サークルも誕生して活発な活動を続けています。
今や「いちぶんネット」は、「面白い活動は、人を街を、元気にする」のキャッチフレーズとともに、新しい市民文化の花を咲かせる重要な存在として成長しています。
しかしながら、「いちぶんネット」の組織の現状を振り返るとかなり悲惨な事態になっています。先の理事会では、現状を分析し直す中で「会員確保があまりにも不十分。確保にあまりにも不熱心」という結論に達しました。
実は一番不熱心だったのがぼくです。まるで町工場の親方のようになんでも自分でやってしまう癖があるので、他人に頭を下げたり何かを頼むことが苦手の男です。そういうぼくの傲慢さはたびたび議論の的になってきましたが、そういうことでは真の発展は展望できません。
「いちぶんネット」はまだまだ発展しなければなりません。そればかりか、近い将来に市民文化芸術活動の創造と交流の拠点を確保しようと意気込んでいます。
理事会で、これまで口先ばかりだった会員確保を本気になって推進しようと決議しました。僕自身も自戒を込めて、これから会う人ごとに「会員になってください」とお願いするつもりです。
(会員とは、「いちぶんネット」を支援し、一緒になって楽しく活動をしていこうとする市民の意味です)
皆さん、ぜひ会員になってください。
ご存知のように、「いちぶんネット」は2003年発足以来、三世代市民の文化創造と交流とまちづくりを目的としたさまざまな市民文化芸術活動を力強く推進してきました。
同時に、こうした活動の中から、演劇やダンスや合唱といったさまざまな市民サークルも誕生して活発な活動を続けています。
今や「いちぶんネット」は、「面白い活動は、人を街を、元気にする」のキャッチフレーズとともに、新しい市民文化の花を咲かせる重要な存在として成長しています。
しかしながら、「いちぶんネット」の組織の現状を振り返るとかなり悲惨な事態になっています。先の理事会では、現状を分析し直す中で「会員確保があまりにも不十分。確保にあまりにも不熱心」という結論に達しました。
実は一番不熱心だったのがぼくです。まるで町工場の親方のようになんでも自分でやってしまう癖があるので、他人に頭を下げたり何かを頼むことが苦手の男です。そういうぼくの傲慢さはたびたび議論の的になってきましたが、そういうことでは真の発展は展望できません。
「いちぶんネット」はまだまだ発展しなければなりません。そればかりか、近い将来に市民文化芸術活動の創造と交流の拠点を確保しようと意気込んでいます。
理事会で、これまで口先ばかりだった会員確保を本気になって推進しようと決議しました。僕自身も自戒を込めて、これから会う人ごとに「会員になってください」とお願いするつもりです。
(会員とは、「いちぶんネット」を支援し、一緒になって楽しく活動をしていこうとする市民の意味です)
皆さん、ぜひ会員になってください。
2009年05月13日
いちぶんネットの役割
先日いちぶんネットの理事会がありました。
今年は役員改選の時期に当たります。理事会でいちぶんネットの基本路線が決まります。いちぶんネットで何かやりたいという方はぜひお申し出ください。
会議の報告をしましょう。前年度会計は赤字でした。
ニューヨーク・シティクラウンズの招聘費用がかさんだこと(ちょっと無理な企画でした)、全国上映運動を展開しようと作成したDVD「ハクナマタタ」の製作費用がまだ持ち出し状態であること(初期投資がかさんだということ)が大きな要因です。
経理的には、今年も助成金が思うように取れなくて苦しい状態が続きそうです。
そこで、収益事業に積極的に乗り出す方向で議論しました。
そのメリット・デメリットはいかようになるか、研究を始めることになりました。
やはりいつまでも助成金に頼りっぱなしの運営から脱皮しなければなりません。
また、これまで熱心でなかった会員獲得の動きを本格化しようと思います。
寄付金も多いに訴えたいのですが、まず活動を支援してくださる方を会員として確立することが大事でしょう。
これからは事業ごとに「会員になってください」と訴えるつもりですし、会員メリットも考えていこうと思います。
皆さん、ぜひ会員になってください。
もう一つの大きな議論は、市民サークルとの関係です。市民ミュージカルを始めてからいろいろな市民サークルが誕生しました。いちぶんネットの事業の柱の一つが市民サークル支援です。
舞台スタッフの養成を含めてできる限りの支援をしようと思っていますが、どうしてもいちぶんネット事業の多忙さに追われてしまいがちでした。
最近、ダンスチームSHIZUKUやチャレンジド・サークルのワークショップなど、新しいサークルが誕生したのを契機に、市民サークル支援の基本姿勢やあり方を見直す議論をしたわけです。
稽古場の確保や発表会支援など、請われれば可能な限りの支援をするつもりです。関係者の方はぜひお申し込みください。
そしてやはり市民文化活動の拠点を確保することにも積極的に乗り出そうと思います。
こればかりは現実的に具体的に活動指針を立てねばならないので、行政や企業などにも積極的に協力依頼をしていく必要があります。でもそうなったらなったで、経営的にもいろいろな主催事業を起こしていかねばならなくなり、また支援事業との軋轢が生まれてくることもあるでしょう。
難しい問題ですが、皆さんはどのようにお考えでしょうか? ご意見を寄せてください。
今年は役員改選の時期に当たります。理事会でいちぶんネットの基本路線が決まります。いちぶんネットで何かやりたいという方はぜひお申し出ください。
会議の報告をしましょう。前年度会計は赤字でした。
ニューヨーク・シティクラウンズの招聘費用がかさんだこと(ちょっと無理な企画でした)、全国上映運動を展開しようと作成したDVD「ハクナマタタ」の製作費用がまだ持ち出し状態であること(初期投資がかさんだということ)が大きな要因です。
経理的には、今年も助成金が思うように取れなくて苦しい状態が続きそうです。
そこで、収益事業に積極的に乗り出す方向で議論しました。
そのメリット・デメリットはいかようになるか、研究を始めることになりました。
やはりいつまでも助成金に頼りっぱなしの運営から脱皮しなければなりません。
また、これまで熱心でなかった会員獲得の動きを本格化しようと思います。
寄付金も多いに訴えたいのですが、まず活動を支援してくださる方を会員として確立することが大事でしょう。
これからは事業ごとに「会員になってください」と訴えるつもりですし、会員メリットも考えていこうと思います。
皆さん、ぜひ会員になってください。
もう一つの大きな議論は、市民サークルとの関係です。市民ミュージカルを始めてからいろいろな市民サークルが誕生しました。いちぶんネットの事業の柱の一つが市民サークル支援です。
舞台スタッフの養成を含めてできる限りの支援をしようと思っていますが、どうしてもいちぶんネット事業の多忙さに追われてしまいがちでした。
最近、ダンスチームSHIZUKUやチャレンジド・サークルのワークショップなど、新しいサークルが誕生したのを契機に、市民サークル支援の基本姿勢やあり方を見直す議論をしたわけです。
稽古場の確保や発表会支援など、請われれば可能な限りの支援をするつもりです。関係者の方はぜひお申し込みください。
そしてやはり市民文化活動の拠点を確保することにも積極的に乗り出そうと思います。
こればかりは現実的に具体的に活動指針を立てねばならないので、行政や企業などにも積極的に協力依頼をしていく必要があります。でもそうなったらなったで、経営的にもいろいろな主催事業を起こしていかねばならなくなり、また支援事業との軋轢が生まれてくることもあるでしょう。
難しい問題ですが、皆さんはどのようにお考えでしょうか? ご意見を寄せてください。
2009年01月21日
YES WE CAN!
アメリカではオバマ新大統領が誕生しました。
何かが起きないだろうかという不安とともに、やはり大きな期待を持って、みなが就任式を見つめていましたね。
アメリカという国は若いだけに、さすがに動きがダイナミックで、希望とか変革といった言葉が生きていることを実感させてくれますね。オバマ氏が偉いなというところは、理想を高く掲げながら、動きは現実的だというところです。政権の目標は明確に提示する。黒人が大統領になったからといって、黒人勢力の巻き返しを図るのではなく、融和を掲げる。国際紛争に関しても剛柔使い分ける・・・
我々日本人にはああいったダイナミックさはないのですが、それは民族の特性というより、たとえば革命といった学習体験がないのだから仕方がないでしょう。でも私たちも改革に踏み込まざるを得ない。それは逃げようもない現実です。
私は、やはりNPOという立場から、日本社会の困難に向き合おうと思います。微々たる効果かもしれませんが、それが私のできることであり、私の責任のとり方だと思うからです。
今年から、いちぶんネットは認定NPO法人を目指して準備していきます。認定NPO法人とは、寄付を受けやすくする制度。寄付をした個人なり法人なりが税金免除を受けられる制度です。米欧でNPOが盛んなのは、寄付税制が確立しているからです。税金で収めることと自分の支持する活動に寄付することがほぼ同じだからです。寄付してもなお税金を取られてしまう日本で寄付文化が育たないのは当たり前です。
財務省が収入減少を恐れて、寄付税制を頑として認めないので、認定NPO法人という形で、一部が動き始めました。認定には非常に厳しい条件がつきます。経理を徹底的にクリアに厳正にしなければなりません。現実には認定されたNPOは全国でまだ50団体にも満ちません。
なぜ寄付にこだわるか? 三世代市民芸術文化活動の拠点であり障害者の文化事業促進の拠点となる「市川・ユニバーサル・アーツ・センター」設立構想があるからです。これからは、たとえば相続税の処理に悩む市民が寄付を考える事態が起きてくると予想できます。税金で収めても使途不明ならば、明確な目的を持って寄付したほうがいいと考える市民が多くなってくるでしょう。まあ正直、人の善意を当てにしているわけだから情けない話ですが、それでもセンターを拠点にして、新しい大きな市民文化事業を起こすことで、市民社会の確立に寄与できるのではないか考えているのです。
いずれにしろ、いちぶんネットをもっと大きな形で押し出していこうと思います。ぼくの老後の一興です。一緒に面白がりたい方はぜひご一報ください。面白い活動は、人を街を、元気にします。
YES WE CAN!
何かが起きないだろうかという不安とともに、やはり大きな期待を持って、みなが就任式を見つめていましたね。
アメリカという国は若いだけに、さすがに動きがダイナミックで、希望とか変革といった言葉が生きていることを実感させてくれますね。オバマ氏が偉いなというところは、理想を高く掲げながら、動きは現実的だというところです。政権の目標は明確に提示する。黒人が大統領になったからといって、黒人勢力の巻き返しを図るのではなく、融和を掲げる。国際紛争に関しても剛柔使い分ける・・・
我々日本人にはああいったダイナミックさはないのですが、それは民族の特性というより、たとえば革命といった学習体験がないのだから仕方がないでしょう。でも私たちも改革に踏み込まざるを得ない。それは逃げようもない現実です。
私は、やはりNPOという立場から、日本社会の困難に向き合おうと思います。微々たる効果かもしれませんが、それが私のできることであり、私の責任のとり方だと思うからです。
今年から、いちぶんネットは認定NPO法人を目指して準備していきます。認定NPO法人とは、寄付を受けやすくする制度。寄付をした個人なり法人なりが税金免除を受けられる制度です。米欧でNPOが盛んなのは、寄付税制が確立しているからです。税金で収めることと自分の支持する活動に寄付することがほぼ同じだからです。寄付してもなお税金を取られてしまう日本で寄付文化が育たないのは当たり前です。
財務省が収入減少を恐れて、寄付税制を頑として認めないので、認定NPO法人という形で、一部が動き始めました。認定には非常に厳しい条件がつきます。経理を徹底的にクリアに厳正にしなければなりません。現実には認定されたNPOは全国でまだ50団体にも満ちません。
なぜ寄付にこだわるか? 三世代市民芸術文化活動の拠点であり障害者の文化事業促進の拠点となる「市川・ユニバーサル・アーツ・センター」設立構想があるからです。これからは、たとえば相続税の処理に悩む市民が寄付を考える事態が起きてくると予想できます。税金で収めても使途不明ならば、明確な目的を持って寄付したほうがいいと考える市民が多くなってくるでしょう。まあ正直、人の善意を当てにしているわけだから情けない話ですが、それでもセンターを拠点にして、新しい大きな市民文化事業を起こすことで、市民社会の確立に寄与できるのではないか考えているのです。
いずれにしろ、いちぶんネットをもっと大きな形で押し出していこうと思います。ぼくの老後の一興です。一緒に面白がりたい方はぜひご一報ください。面白い活動は、人を街を、元気にします。
YES WE CAN!
2008年12月28日
不況にめげずに、NPOを押し出そう!
本年の活動もすべて終了し、年末年始の休業となりました。
皆様、1年間、お付き合いくださいましてありがとうございました。
ここ数ヶ月の急激な世界不況に、今さらながら「資本主義の限界」を僕は感じています。地球資源の枯渇という現実の前に、いつまでも利潤や競争原理だけで経営していこうという主義が立ち行かなくなっているのだと考えます。
競争に変わる共感を原理とする社会経営へと変わる時代になってきているのではないでしょうか。札びらで頬を張る時代から共感的に幸と不幸とを分かち合う時代へと変えていかねばなりません。それを保証するのが市民的規制力の成長だと思います。
先日、市川近隣都市の政令指定都市化に向けたシンポジウムがありました。そこでは、人口減少と高齢化という現実と個人市民税収の減少という現実の中で、市川市の20年後の社会扶助費と税収との赤字の開きは100億円に及ぶという計算が提示されました。
政令指定都市への賛否はともかくとして、行政のみによる社会経営が限界にあることを表しています。企業と行政による社会主導を克服して、第3勢力、つまり市民による社会経営を確立することが必須であると思います。つまりNPOの台頭ですね。
いちぶんネットの活動に専念して5年近く、十分に楽しく面白くやってきたのですが、ぼくは今、もっとNPO自体の成長、社会に占めるNPOの役割を高めることに努力すべきではと考えるようになってきています。NPOの力で社会を変えていくという意気込みが必要なのではと考えているのです。
この冬休みの間に、次回のチャレンジド・ミュージカル、次回の市民ミュージカル、新規のお見合いミュージカルの台本の基本構想を練るつもりですが、その暇暇に、NPOの一員としてのいちぶんネットの役割をじっくり考えていこうと思います。
小難しくなりましたが、我々の社会を支配するのは資本であってはなりません。市民自らが社会の支配者であるべきです。
皆様、よいお年をお迎えください。
皆様、1年間、お付き合いくださいましてありがとうございました。
ここ数ヶ月の急激な世界不況に、今さらながら「資本主義の限界」を僕は感じています。地球資源の枯渇という現実の前に、いつまでも利潤や競争原理だけで経営していこうという主義が立ち行かなくなっているのだと考えます。
競争に変わる共感を原理とする社会経営へと変わる時代になってきているのではないでしょうか。札びらで頬を張る時代から共感的に幸と不幸とを分かち合う時代へと変えていかねばなりません。それを保証するのが市民的規制力の成長だと思います。
先日、市川近隣都市の政令指定都市化に向けたシンポジウムがありました。そこでは、人口減少と高齢化という現実と個人市民税収の減少という現実の中で、市川市の20年後の社会扶助費と税収との赤字の開きは100億円に及ぶという計算が提示されました。
政令指定都市への賛否はともかくとして、行政のみによる社会経営が限界にあることを表しています。企業と行政による社会主導を克服して、第3勢力、つまり市民による社会経営を確立することが必須であると思います。つまりNPOの台頭ですね。
いちぶんネットの活動に専念して5年近く、十分に楽しく面白くやってきたのですが、ぼくは今、もっとNPO自体の成長、社会に占めるNPOの役割を高めることに努力すべきではと考えるようになってきています。NPOの力で社会を変えていくという意気込みが必要なのではと考えているのです。
この冬休みの間に、次回のチャレンジド・ミュージカル、次回の市民ミュージカル、新規のお見合いミュージカルの台本の基本構想を練るつもりですが、その暇暇に、NPOの一員としてのいちぶんネットの役割をじっくり考えていこうと思います。
小難しくなりましたが、我々の社会を支配するのは資本であってはなりません。市民自らが社会の支配者であるべきです。
皆様、よいお年をお迎えください。
2008年12月09日
市内NPOが参集
5日(金)の夜、市川市内のNPO団体20団体、30名を越える人たちが集まって、千葉県のNPO支援策に関しての会議を開きました。
向こう3ヵ年のNPO活動推進の具体的プログラムの骨子案をワーキンググループの代表から説明してもらい、その後1時間をかけて、各団体からの意見と要望をうかがいました。
ぼくの知る限り、市内のNPOがこのような形で集まって意見を交わしたのは初めてだろうと思います。200以上ある団体の1割に満たない参加ですが、その意義は大きいと思っています。
当日は、具体的な意見や要望が出て、かなり意識の高い会になりました。あちらこちらのタウンミーティングに出席してきた県庁職員も「市川はさすがだ」と感想を述べていました。出された意見と要望は、次のワーキング会議で改めて検討していくことになります。
NPOは、自分たちの活動で手一杯な状態が多いので、他の活動への関心は弱くあまり交流を持とうとしないものです。本当は市内にNPO協議会のような組織が動いていて、NPO相互の協力関係を深めるばかりでなく、市川市行政との恒常的な協議なり協働事業の推進機関が必要なのですが、現状は何の動きもありません。市川市行政もNPOに関してはさほど協働の動きを見せていませんので、NPOの結集は必要です。
ぼくはこれからの社会はNPOの活躍抜きには変革は考えられないと思っていますし、NPOが総体として大きく発展する対策を構築していくべきだ、つまりNPO社会全体を大きく発展させるべきだと考えていますので、こうした集まりをきっかけに、これから少しでもNPOが結集する形をつくっていけたらと思っています。
向こう3ヵ年のNPO活動推進の具体的プログラムの骨子案をワーキンググループの代表から説明してもらい、その後1時間をかけて、各団体からの意見と要望をうかがいました。
ぼくの知る限り、市内のNPOがこのような形で集まって意見を交わしたのは初めてだろうと思います。200以上ある団体の1割に満たない参加ですが、その意義は大きいと思っています。
当日は、具体的な意見や要望が出て、かなり意識の高い会になりました。あちらこちらのタウンミーティングに出席してきた県庁職員も「市川はさすがだ」と感想を述べていました。出された意見と要望は、次のワーキング会議で改めて検討していくことになります。
NPOは、自分たちの活動で手一杯な状態が多いので、他の活動への関心は弱くあまり交流を持とうとしないものです。本当は市内にNPO協議会のような組織が動いていて、NPO相互の協力関係を深めるばかりでなく、市川市行政との恒常的な協議なり協働事業の推進機関が必要なのですが、現状は何の動きもありません。市川市行政もNPOに関してはさほど協働の動きを見せていませんので、NPOの結集は必要です。
ぼくはこれからの社会はNPOの活躍抜きには変革は考えられないと思っていますし、NPOが総体として大きく発展する対策を構築していくべきだ、つまりNPO社会全体を大きく発展させるべきだと考えていますので、こうした集まりをきっかけに、これから少しでもNPOが結集する形をつくっていけたらと思っています。
2008年11月20日
NPOの力
障害のある人と月に1回くらいどこかへ遊びに行ったり散歩したりして楽しく過ごす活動があるそうです。ぼくの知人にも月に何回か、お年寄りと散歩を楽しむ活動を続けている人がいます。
山歩きが好きだけど、どうせ行くなら障害のある人を誘って楽しもうという山仲間アルプというNPOもあります。趣味を生かして、誰にでもできるところから始めようというのはボランティアの初歩ですね。「地域に友だちをつくろう」という発想はぼくらのチャレンジド・ミュージカルにも共通しています。
市川ガンバの会はちょっと尊敬すべき活動をしています。市川市内200名に及ぶホームレスに対して、月3回おにぎりを配りながら巡回して、相談にのったり、アパートを紹介したり、相互支援や医師会と協力し合って健康診断したりといった支援活動を10年近く続けています。尋ねて行ったら亡くなっていたという事例は年に5人くらいいるそうです。
NPOといっても、このように実にさまざまな活動があるのですが、「自分たちのできることで、社会を少しでも良くしていこう」という目的は共通しています。
これまで私たちは、社会的な問題があるとすぐ行政に「何とかしろ」と要求することで解決しようとしてきました。もちろん行政の責任は大きいものがあるのですが、行政の責任追及している暇にも、私たち市民の力で解決できる、あるいは解決のきっかけを見つけ出す方法もあるはずです。
「自分たちの問題は自分たちで解決する」という姿勢が重要だと思います。究極の目的は市民自治ということになりましょうか。
これが、ぼくがNPOに関わっている動機です。
千葉県では、現在、県民参加のもとで、今後3年間のNPO支援策の活動計画を策定中です。この計画案にNPOの直接の声を反映させようと、市川でもタウンミーティングを開くことになりました。
言いだしっぺはぼくなので、今市内の200団体に参加の呼びかけを行っています。普段忙しいからでしょうか、こういう会合にはなかなか参加してもらえないのが残念ですが、新しい活動形態であるNPOには、新しい支援の形が必要です。
皆さんもお気軽に参加して、普段の活動上の悩みなどをお聞かせください。悩みや困難さを明確にすることから施策は生まれていくのですから。
参加をお待ちしています。
日時:12月5日(金) 19時〜21時
会場:市川市ボランティア・NPO支援課隣の職員研修室(本八幡北口すぐのアクス本八幡2階)
参加費無料です。
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山歩きが好きだけど、どうせ行くなら障害のある人を誘って楽しもうという山仲間アルプというNPOもあります。趣味を生かして、誰にでもできるところから始めようというのはボランティアの初歩ですね。「地域に友だちをつくろう」という発想はぼくらのチャレンジド・ミュージカルにも共通しています。
市川ガンバの会はちょっと尊敬すべき活動をしています。市川市内200名に及ぶホームレスに対して、月3回おにぎりを配りながら巡回して、相談にのったり、アパートを紹介したり、相互支援や医師会と協力し合って健康診断したりといった支援活動を10年近く続けています。尋ねて行ったら亡くなっていたという事例は年に5人くらいいるそうです。
NPOといっても、このように実にさまざまな活動があるのですが、「自分たちのできることで、社会を少しでも良くしていこう」という目的は共通しています。
これまで私たちは、社会的な問題があるとすぐ行政に「何とかしろ」と要求することで解決しようとしてきました。もちろん行政の責任は大きいものがあるのですが、行政の責任追及している暇にも、私たち市民の力で解決できる、あるいは解決のきっかけを見つけ出す方法もあるはずです。
「自分たちの問題は自分たちで解決する」という姿勢が重要だと思います。究極の目的は市民自治ということになりましょうか。
これが、ぼくがNPOに関わっている動機です。
千葉県では、現在、県民参加のもとで、今後3年間のNPO支援策の活動計画を策定中です。この計画案にNPOの直接の声を反映させようと、市川でもタウンミーティングを開くことになりました。
言いだしっぺはぼくなので、今市内の200団体に参加の呼びかけを行っています。普段忙しいからでしょうか、こういう会合にはなかなか参加してもらえないのが残念ですが、新しい活動形態であるNPOには、新しい支援の形が必要です。
皆さんもお気軽に参加して、普段の活動上の悩みなどをお聞かせください。悩みや困難さを明確にすることから施策は生まれていくのですから。
参加をお待ちしています。
日時:12月5日(金) 19時〜21時
会場:市川市ボランティア・NPO支援課隣の職員研修室(本八幡北口すぐのアクス本八幡2階)
参加費無料です。
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