チャレンジドミュージカル「サバンナ2!」千葉公演千秋楽を終えた次の日は春の大雪。昨日でなくてよかったとほっとしています。
舞台では珍しいハプニングもありましたが、なんとか無事終了しました。ありがとうございます。
三重県から、同じような活動をしている若者たち6人が見に来てくれて、前日はちょっと飲みすぎてしまいました。「あんぽんたん」という団体です。いちぶんネットとちょうど逆方向で、社会福祉の活動現場から「舞台に出たい」という要求が起こって、大学時代に遊んだ演劇手法を学んでいったということです。県内5箇所を公演して廻るそうだから大変な活動をしているようです。こういう人たちとの交流も生れてくるのも嬉しいことです。
さて、報告書作りやもろもろの後作業、特に頭の痛い赤字決算処理に頭を悩ませなければならないけれど、それが終わったら、一度みんなで話し合いをしようと思います。
6年間の総括をこのあたりできちんと確認しておくべきでしょう。
今後どうして行きたいかのぼくなりの私案も提起して議論していこうと思います。
終わったばかりだというのに、もう秋から始まる第7回公演の準備を進めなければなりません。次の表現課題をしっかりと見据えられない苛立ちがあって、台本作りにのめりこめないでいます。
でも、子どもたちばかりか親たちもすでに次の公演を楽しみにしている様子、その期待の表情に応えたいものと、頑張るしかありません。
どうやら雪も小止みになりました。打ち上げのけだるさを解消するためにも、しばしの鋭気を養うためにも、じゅんさい池の雪景色を楽しんできましょう。
2011年03月07日
終わってみれば春の雪
posted by ヨッシー at 19:34| Comment(0)
| 第6回サバンナ2
2011年02月15日
「助けてくれ!」声掛け作戦!
目覚めれば一面の雪景色。家の前の通りの雪を掻き退けるだけでヘトヘト、4メートルの雪に埋もれている北国の人たちの苦闘が思い偲ばれます。
さて、チャレンジド・ミュージカル本番まで残り2週間。
13日の公開稽古では、演奏団を含めた全員が集まって、一気に成果が実り始めました。細かな所までの修正に目が行くようになって、俄然舞台が充実してきました。
通し稽古が終わった後は、いくつかの動物グループの特訓稽古。子どもたちは何度もなんどもやり直しをさせられて、ぶつぶつ云いながらも(中には「もういやだ!」といって出て行った子もいましたが)、やけくそになったように踊りなおしていました。こういう厳しさも大事だなと実感した次第です。
そして事務局からの報告、「チケットが予定の半分しか売れてない」。稽古後は緊急の上演委員会。でも集まったのは会長以下5,6名。さすがにげんなりしましたが、川副会長がその場でいろいろな人に電話をし始めて、相手もそれに答えてくれます。
結局、「めげていても仕方がない。みんなで声掛け作戦を展開しよう」と立ち上がりました。キーワードは「助けてくれ!」です。ぼくらには、これまで培った多くの人脈があります。みんな楽しむことにこだわって、いくつもの障害を乗り越えてきた人たちです。チャレンジド・ミュージカルの存続の危機を訴えれば、「そんなことでチャレンジドミュージカルを潰してはいけない」と立ち上がってくれます。
ぼくも、月曜日は一日中メールや電話や郵送作業に没頭しました。沢山の人が見に来てくれることになりました。一人ひとりが声をかければ、苦境なんて一気に吹き飛んでしまいます。皆さんもぜひ、「助けてくれ!」声掛け作戦をお願いします。
公演終了後には、この際十分な中間総括をやって、今後の方針を確認しなおそうと思いますが、それは公演後にする作業。
今は、2週間後の舞台に向けて、残り2回の稽古を完璧なものにして、沢山の知り合いに声掛け作戦をして、文化会館小ホールの空間を思い切り爆発させることを目指しましょう。
エジプト民衆の壮大な戦いから学ぶのは、彼らほど必死な状況ではなくても、めげることのない努力と楽天主義です。
さて、チャレンジド・ミュージカル本番まで残り2週間。
13日の公開稽古では、演奏団を含めた全員が集まって、一気に成果が実り始めました。細かな所までの修正に目が行くようになって、俄然舞台が充実してきました。
通し稽古が終わった後は、いくつかの動物グループの特訓稽古。子どもたちは何度もなんどもやり直しをさせられて、ぶつぶつ云いながらも(中には「もういやだ!」といって出て行った子もいましたが)、やけくそになったように踊りなおしていました。こういう厳しさも大事だなと実感した次第です。
そして事務局からの報告、「チケットが予定の半分しか売れてない」。稽古後は緊急の上演委員会。でも集まったのは会長以下5,6名。さすがにげんなりしましたが、川副会長がその場でいろいろな人に電話をし始めて、相手もそれに答えてくれます。
結局、「めげていても仕方がない。みんなで声掛け作戦を展開しよう」と立ち上がりました。キーワードは「助けてくれ!」です。ぼくらには、これまで培った多くの人脈があります。みんな楽しむことにこだわって、いくつもの障害を乗り越えてきた人たちです。チャレンジド・ミュージカルの存続の危機を訴えれば、「そんなことでチャレンジドミュージカルを潰してはいけない」と立ち上がってくれます。
ぼくも、月曜日は一日中メールや電話や郵送作業に没頭しました。沢山の人が見に来てくれることになりました。一人ひとりが声をかければ、苦境なんて一気に吹き飛んでしまいます。皆さんもぜひ、「助けてくれ!」声掛け作戦をお願いします。
公演終了後には、この際十分な中間総括をやって、今後の方針を確認しなおそうと思いますが、それは公演後にする作業。
今は、2週間後の舞台に向けて、残り2回の稽古を完璧なものにして、沢山の知り合いに声掛け作戦をして、文化会館小ホールの空間を思い切り爆発させることを目指しましょう。
エジプト民衆の壮大な戦いから学ぶのは、彼らほど必死な状況ではなくても、めげることのない努力と楽天主義です。
posted by ヨッシー at 11:10| Comment(1)
| 第6回サバンナ2
2011年02月08日
緊急報告 反省二つ!
チャレンジド・ミュージカル公演「サバンナ2!」の本番まで、早や3週間。
途中反省一つ目!
稽古場に、絶対いい舞台を創ろう!」という貪欲なエネルギーがない。総括する演出の責任です。
大人たちの創造姿勢は十分見ごたえがあります。稽古するたびにどんどん目を見張らされて行きます。ところが、子どもたちのシーンでは、「できる子」たちが潜在する能力を伸ばしきれていません。話を単純にするために、一応「できる」「できない」という言葉を使わせてもらいますが、「できる子たち」が「できない子たち」に合わせてしまって、自分たちをどこか抑えてしまっているようになっています。
遠慮してしまうのでしょうか? 「できない子どもたち」に取り巻かれていて、目立つことをセーブしてしまうのでしょうか? それでは創造になりません。「できる子」はどんどん自由に楽しく創造の高みへと突っ走っていく。「できない子」はそれに刺激を受けて、後を追いつつ自らの壁を越えて成長していく。そこに共感しあう環境が整って始めて、稽古場は真の創造の場になります。
先週の稽古から、ちょっと指導が厳しくなりました。演出自身も気づいた間違いに、来週からはもっとみんなを、そして「できる」「できない」を超えて、みんなの表現意欲を鼓舞していこうと思います。
途中反省二つ目!
観客動員が思うように延びていきません。というより、危機的な状況にあります。
今回は、いつものように、事の初めに上演委員会を開くなり、制作体制全体を確認しあうなりの話し合いが不足していました。「一丸となった制作体制」という事態になっていないのです。
また、リピーターの多い出演者たちも、当然ながら年々観客動員力が落ちていっています。個人的な努力だけでは解決できない課題がそこにあります。何とかもう一度奮起して、いろいろな方や団体に組織的に呼びかけていく体制を構築しなおさねばなりません。
皆さんも、ぜひもう一度お知り合いの方や団体に呼びかけ直してくださいますようお願いします。
二つの反省から見えることは、安住と惰性の恐さです。チャレンジド・ミュージカルはいい活動だからって、すごい感動を与えてくれるから大丈夫だって、支持してくれる人は多いからって、そんな甘い気分で、緊張感薄く向き合ってしまうと、このような強烈なしっぺ返しを喰らいます。
いちかわ市民ミュージカルでもそういう時期がありました。去年の第5回公演では、そうした危機意識がみんなに充満して、結果としてエネルギーを再起することができたと思います。
改めて肝に銘じなければなりません。昔よく言われた「スケジュール闘争」という言葉を思い起こします。新鮮な感動を持続させることは本当に難しいものです。でも、途中での反省に気づきました。
明日から新輝出直しです!
途中反省一つ目!
稽古場に、絶対いい舞台を創ろう!」という貪欲なエネルギーがない。総括する演出の責任です。
大人たちの創造姿勢は十分見ごたえがあります。稽古するたびにどんどん目を見張らされて行きます。ところが、子どもたちのシーンでは、「できる子」たちが潜在する能力を伸ばしきれていません。話を単純にするために、一応「できる」「できない」という言葉を使わせてもらいますが、「できる子たち」が「できない子たち」に合わせてしまって、自分たちをどこか抑えてしまっているようになっています。
遠慮してしまうのでしょうか? 「できない子どもたち」に取り巻かれていて、目立つことをセーブしてしまうのでしょうか? それでは創造になりません。「できる子」はどんどん自由に楽しく創造の高みへと突っ走っていく。「できない子」はそれに刺激を受けて、後を追いつつ自らの壁を越えて成長していく。そこに共感しあう環境が整って始めて、稽古場は真の創造の場になります。
先週の稽古から、ちょっと指導が厳しくなりました。演出自身も気づいた間違いに、来週からはもっとみんなを、そして「できる」「できない」を超えて、みんなの表現意欲を鼓舞していこうと思います。
途中反省二つ目!
観客動員が思うように延びていきません。というより、危機的な状況にあります。
今回は、いつものように、事の初めに上演委員会を開くなり、制作体制全体を確認しあうなりの話し合いが不足していました。「一丸となった制作体制」という事態になっていないのです。
また、リピーターの多い出演者たちも、当然ながら年々観客動員力が落ちていっています。個人的な努力だけでは解決できない課題がそこにあります。何とかもう一度奮起して、いろいろな方や団体に組織的に呼びかけていく体制を構築しなおさねばなりません。
皆さんも、ぜひもう一度お知り合いの方や団体に呼びかけ直してくださいますようお願いします。
二つの反省から見えることは、安住と惰性の恐さです。チャレンジド・ミュージカルはいい活動だからって、すごい感動を与えてくれるから大丈夫だって、支持してくれる人は多いからって、そんな甘い気分で、緊張感薄く向き合ってしまうと、このような強烈なしっぺ返しを喰らいます。
いちかわ市民ミュージカルでもそういう時期がありました。去年の第5回公演では、そうした危機意識がみんなに充満して、結果としてエネルギーを再起することができたと思います。
改めて肝に銘じなければなりません。昔よく言われた「スケジュール闘争」という言葉を思い起こします。新鮮な感動を持続させることは本当に難しいものです。でも、途中での反省に気づきました。
明日から新輝出直しです!
posted by ヨッシー at 09:24| Comment(1)
| 第6回サバンナ2
2011年01月25日
出張公演
チャレンジド・ミュージカル「サバンナ2!」は本番まで1ヶ月、来週幕開きのシーンを稽古できれば、いよいよ通し稽古です。
昨日は、1時半から6時まで、みんなと一緒に汗を流してこちらはヘトヘトだというのに、子どもたちはまだ最後のダンスにも余裕いっぱいという感じ。初演当時の稽古から見ると体力の増強と集中心の高まりには目を見張る思いです。「面白い」と感じる活動は疲れを忘れてしまうものなんですねえ。
今回の公演を完成させて、それを呼んでくれる町に出かけていって上演しようという「出張公演」計画、「呼びたい」と声をかけてくれる町も増えてきました。
というわけで1ステージあたりの上演経費をシュミレーションしたら、やはり100万円近くになってしまいました。舞台専門家やスタッフ経費、仕込み費や出演者の交通費などの経費を計算してみたらどうしてもそうなってしまいます。
呼ぶ側の立場になってみれば、1500円の入場料で600人動員しても収入は90万円。会場費や制作費、公演収入などを考えれば、こちらに支払ってもらえる費用は50〜60万円でしょう。
双方、助成金などを開拓するにしても、赤字になってしまえば実現の可能性はなくなるわけだから、経費をどこまで下げられるかが「出張公演」実現のカギになります。
みんなの頑張っている姿、面白い活動がこんなにも生き生きと人間を輝かせるのだという姿を、他所の街の人たちに見てもらいたい。そしてどんな街にもこうした活動が生まれて、面白い楽しい町をつくっていってもらいたい。と願っての出張公演ですが、やはり実現はそう容易ではありません。
だからといって、決してめげないのがヨッシー式楽天主義。みんなと良く相談しながら、何とか実現の方向を探っていこうと思います。今回は県内のいろいろな団体にも観劇のお誘いをするつもりです。大いに感動してもらって、呼んでもらいたい。そのためにはもっともっと面白い舞台に仕上げていく必要があります。
これが限界だと自分で自分を決め付けてしまってはいけません。これくらいでいいやと自分の力を出し惜しみしてはいけません。ぼくらには信じられない可能性がまだまだ秘められているはずです。
昨日は、1時半から6時まで、みんなと一緒に汗を流してこちらはヘトヘトだというのに、子どもたちはまだ最後のダンスにも余裕いっぱいという感じ。初演当時の稽古から見ると体力の増強と集中心の高まりには目を見張る思いです。「面白い」と感じる活動は疲れを忘れてしまうものなんですねえ。
今回の公演を完成させて、それを呼んでくれる町に出かけていって上演しようという「出張公演」計画、「呼びたい」と声をかけてくれる町も増えてきました。
というわけで1ステージあたりの上演経費をシュミレーションしたら、やはり100万円近くになってしまいました。舞台専門家やスタッフ経費、仕込み費や出演者の交通費などの経費を計算してみたらどうしてもそうなってしまいます。
呼ぶ側の立場になってみれば、1500円の入場料で600人動員しても収入は90万円。会場費や制作費、公演収入などを考えれば、こちらに支払ってもらえる費用は50〜60万円でしょう。
双方、助成金などを開拓するにしても、赤字になってしまえば実現の可能性はなくなるわけだから、経費をどこまで下げられるかが「出張公演」実現のカギになります。
みんなの頑張っている姿、面白い活動がこんなにも生き生きと人間を輝かせるのだという姿を、他所の街の人たちに見てもらいたい。そしてどんな街にもこうした活動が生まれて、面白い楽しい町をつくっていってもらいたい。と願っての出張公演ですが、やはり実現はそう容易ではありません。
だからといって、決してめげないのがヨッシー式楽天主義。みんなと良く相談しながら、何とか実現の方向を探っていこうと思います。今回は県内のいろいろな団体にも観劇のお誘いをするつもりです。大いに感動してもらって、呼んでもらいたい。そのためにはもっともっと面白い舞台に仕上げていく必要があります。
これが限界だと自分で自分を決め付けてしまってはいけません。これくらいでいいやと自分の力を出し惜しみしてはいけません。ぼくらには信じられない可能性がまだまだ秘められているはずです。
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| 第6回サバンナ2
2010年11月30日
もらったエネルギー
11月の最終土日は大忙しでした。
土曜日の風の会文芸賞の受賞には、授賞式にだけ顔を出して、その後の講演にも懇親会にも申し訳ない次第ながら欠席。その後は荷風幻像の通し稽古、深夜までの飲み会。
日曜日はチャレンジド・ミュージカルの稽古。なんとなく寝不足、バテ気味、稽古の大半は振り付けに廻して、あくびの連発。
合間を縫って、ライオンの家来とフクロウの読み合わせの稽古をしましたが、二人とも良く勉強してきて、これならどうにかやりとおせるだろうと安心できました。フクロウさんは動物紹介がどうしても動物総会になってしまって笑ってしまいましたが、汗を一杯流しながら必死に稽古する姿はほほえましい限り。家来さんは怒鳴りすぎ、フクロウさんはお腹から声を出すことに課題が残っていますが、これからどんどん良くなっていくでしょう。
後半は久し振りの大人のダンス。なかなか稽古の時間をもらえなくてうずうずしていた大人たちが一気に爆発した感じ、座って眺めてるばかりの僕はなにやらうらやましく、とてもあんなエネルギーは出てこないと悲しくなってしまうほどの発散振り、誠に気持ちのいい稽古になりました。
「芸術は爆発だ!」という言葉が聞こえてくるような、ほんとに、あれやこれや、誰かさんに対する不満や自分に対する愚痴や、その他諸々生きている上でのさまざまな困難を吹き飛ばして、一気に爆発させてしまうような心と身体のフットウ振り、これこそが芸術だ! これこそが表現だ! と、改めて新鮮な刺激に満ちていました。
つづく子どもたちも刺激を受けてか、男の子も女の子も「負けてたまるか!」とばかりに張り切っちゃって、終わってみれば外はもう真っ暗。
「ここに来ると元気がもらえる」とはチャレンジド・ミュージカルで良く聞かれる言葉ですが、ほんと、それは「生きている喜び」を真っ正直に味わえるからなんでしょうね。
荷風幻像の稽古もいよいよラストスパート。ウヲーッ! 爆発するぞ!
土曜日の風の会文芸賞の受賞には、授賞式にだけ顔を出して、その後の講演にも懇親会にも申し訳ない次第ながら欠席。その後は荷風幻像の通し稽古、深夜までの飲み会。
日曜日はチャレンジド・ミュージカルの稽古。なんとなく寝不足、バテ気味、稽古の大半は振り付けに廻して、あくびの連発。
合間を縫って、ライオンの家来とフクロウの読み合わせの稽古をしましたが、二人とも良く勉強してきて、これならどうにかやりとおせるだろうと安心できました。フクロウさんは動物紹介がどうしても動物総会になってしまって笑ってしまいましたが、汗を一杯流しながら必死に稽古する姿はほほえましい限り。家来さんは怒鳴りすぎ、フクロウさんはお腹から声を出すことに課題が残っていますが、これからどんどん良くなっていくでしょう。
後半は久し振りの大人のダンス。なかなか稽古の時間をもらえなくてうずうずしていた大人たちが一気に爆発した感じ、座って眺めてるばかりの僕はなにやらうらやましく、とてもあんなエネルギーは出てこないと悲しくなってしまうほどの発散振り、誠に気持ちのいい稽古になりました。
「芸術は爆発だ!」という言葉が聞こえてくるような、ほんとに、あれやこれや、誰かさんに対する不満や自分に対する愚痴や、その他諸々生きている上でのさまざまな困難を吹き飛ばして、一気に爆発させてしまうような心と身体のフットウ振り、これこそが芸術だ! これこそが表現だ! と、改めて新鮮な刺激に満ちていました。
つづく子どもたちも刺激を受けてか、男の子も女の子も「負けてたまるか!」とばかりに張り切っちゃって、終わってみれば外はもう真っ暗。
「ここに来ると元気がもらえる」とはチャレンジド・ミュージカルで良く聞かれる言葉ですが、ほんと、それは「生きている喜び」を真っ正直に味わえるからなんでしょうね。
荷風幻像の稽古もいよいよラストスパート。ウヲーッ! 爆発するぞ!
posted by ヨッシー at 10:23| Comment(0)
| 第6回サバンナ2
2010年11月25日
青年サポーターたちへの手紙
拝啓
チャレンジド・ミュージカルの公演の度に、強力に支援していただいてる青年ボランティア・サポーターの皆さん、あなた方の活躍と成長は私たちの誇りです。
2005年の活動開始以来、毎回平均30名ほどが、稽古場でともに楽しみともに泣きともに喜び合って、障がいのある子どもたちの表現活動を支えていってくれました。その活動は先輩から後輩へと見事に引き継がれ、毎年途切れることなく今に続いています。
この活動を通して、あなた方若者がどんどん人間的な成長を遂げていくのを間近に見ていて、私はいつも驚きとともに若者への信頼を深めていける喜びを実感しています。
あなた方の大半がアルバイトに精を出さねばならない苦学生だということも知っています。あなた方は勉学にいそしみ、日曜日ごとの稽古に通い、夜はそのままアルバイトへと直行する生活、翌日の教室ではつい眠ってしまうという話も漏れ伝わってきます。「負担を少なくするために、せめてアルバイトの半額でも支払えたら」と思いますが、悔しいかなそういう状態にはなれない現実があります。
最近、学校関係者から苦情が出ていると聞きました。「ボランティアに入れ込んで勉学がおろそかになっている。半ば強制される形でクラス員に参加を呼びかけている」というのです。
これは皆さんと改めて話し合わねばならない由々しき事態だと私は認識しています。
ボランティアは決して強制するものでもされるものでもありません。「したいからする」のです。サポート責任者を含めて、私たちはこの原則を明確に意識しています。参加や出席を要請されて、他の事情を抱えているのに、無理して無理して出席しなければならない理由は何もありません。仮に出席者が少なくて現場に困難が生じたとしても、それはボランティアの責任ではありません。対処すべき私たちプロデュース側の責任です。
とはいえ、あなた方ボランティアが現場に関わり、どんどん理解を深めていって、その役割の重要性を理解していくにつれて、あなた方自身が「なんとかしたい」という責任を自覚していくようになり、それを成長と呼ぶのでしょうが、あなた方自身の負担が増えていくのも事実です。
ここに問題が生じます。「面白い活動」に打ち込めば打ち込むほど「苦しい活動」にもなっていくのは否めません。他のさまざまな活動との関係を自分で整理していかねばならなくなる、それを解決するのは自分自身なのです。
私たち指導者側も同じ悩みでいます。チャレンジド・ミュージカルへの期待と要望が高まるに連れ、この先どういう責任を果たしていくのか、日々に悩みは付きまといます。そして判断します、「この活動が面白いと思える限り、それに伴うもろもろの困難に対しては、自分で対処して行こう」と。
学生の本分は勉学です。学生にとってそれ以外に重要な活動はありません。勉学よりもボランティアのほうが楽しいというのでは本末転倒です。そして、そう思わせてしまう学校教育の問題でもあり、あなた方自身の勉学への向かい方の問題でもあります。
私たちも決して「強制する」といった雰囲気にならないよう厳に戒めていきます。あなた方も「強制されている」といった錯覚に陥らないよう、もしそうなったら話し合いの場で正直にそう発言して、みんなの知恵で解決していくことにしましょう。
繰り返しますが、ボランティアは「したいからする」ものです。「しなければならないからする」ものでも「したほうがいいからする」ものでもありません。「したいからする」と本音で理解した時、それに伴うもろもろの困難に対しては、自分自身で解決していく力をいつの間にか見につけていくもの、それが人間的成長です。
あなた方とともに活動できる喜びに感謝します。
プロデューサー ヨッシー
チャレンジド・ミュージカルの公演の度に、強力に支援していただいてる青年ボランティア・サポーターの皆さん、あなた方の活躍と成長は私たちの誇りです。
2005年の活動開始以来、毎回平均30名ほどが、稽古場でともに楽しみともに泣きともに喜び合って、障がいのある子どもたちの表現活動を支えていってくれました。その活動は先輩から後輩へと見事に引き継がれ、毎年途切れることなく今に続いています。
この活動を通して、あなた方若者がどんどん人間的な成長を遂げていくのを間近に見ていて、私はいつも驚きとともに若者への信頼を深めていける喜びを実感しています。
あなた方の大半がアルバイトに精を出さねばならない苦学生だということも知っています。あなた方は勉学にいそしみ、日曜日ごとの稽古に通い、夜はそのままアルバイトへと直行する生活、翌日の教室ではつい眠ってしまうという話も漏れ伝わってきます。「負担を少なくするために、せめてアルバイトの半額でも支払えたら」と思いますが、悔しいかなそういう状態にはなれない現実があります。
最近、学校関係者から苦情が出ていると聞きました。「ボランティアに入れ込んで勉学がおろそかになっている。半ば強制される形でクラス員に参加を呼びかけている」というのです。
これは皆さんと改めて話し合わねばならない由々しき事態だと私は認識しています。
ボランティアは決して強制するものでもされるものでもありません。「したいからする」のです。サポート責任者を含めて、私たちはこの原則を明確に意識しています。参加や出席を要請されて、他の事情を抱えているのに、無理して無理して出席しなければならない理由は何もありません。仮に出席者が少なくて現場に困難が生じたとしても、それはボランティアの責任ではありません。対処すべき私たちプロデュース側の責任です。
とはいえ、あなた方ボランティアが現場に関わり、どんどん理解を深めていって、その役割の重要性を理解していくにつれて、あなた方自身が「なんとかしたい」という責任を自覚していくようになり、それを成長と呼ぶのでしょうが、あなた方自身の負担が増えていくのも事実です。
ここに問題が生じます。「面白い活動」に打ち込めば打ち込むほど「苦しい活動」にもなっていくのは否めません。他のさまざまな活動との関係を自分で整理していかねばならなくなる、それを解決するのは自分自身なのです。
私たち指導者側も同じ悩みでいます。チャレンジド・ミュージカルへの期待と要望が高まるに連れ、この先どういう責任を果たしていくのか、日々に悩みは付きまといます。そして判断します、「この活動が面白いと思える限り、それに伴うもろもろの困難に対しては、自分で対処して行こう」と。
学生の本分は勉学です。学生にとってそれ以外に重要な活動はありません。勉学よりもボランティアのほうが楽しいというのでは本末転倒です。そして、そう思わせてしまう学校教育の問題でもあり、あなた方自身の勉学への向かい方の問題でもあります。
私たちも決して「強制する」といった雰囲気にならないよう厳に戒めていきます。あなた方も「強制されている」といった錯覚に陥らないよう、もしそうなったら話し合いの場で正直にそう発言して、みんなの知恵で解決していくことにしましょう。
繰り返しますが、ボランティアは「したいからする」ものです。「しなければならないからする」ものでも「したほうがいいからする」ものでもありません。「したいからする」と本音で理解した時、それに伴うもろもろの困難に対しては、自分自身で解決していく力をいつの間にか見につけていくもの、それが人間的成長です。
あなた方とともに活動できる喜びに感謝します。
プロデューサー ヨッシー
posted by ヨッシー at 12:36| Comment(0)
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2010年11月16日
子どもたちの自我
チャレンジド・ミュージカルの稽古2日目、配役を決定しました。自分がどんな役を演じるのか、一度経験してどんな役があるかわかっているだけに、みんな興奮気味に注目しています。中には、リクエストしてくる子もいます。実に頼もしいと惚れ惚れします。
舞台の演出という仕事は人間を相手にします。俳優たちとどう向き合うか、どんな創造集団のあり方を追求するかがとても大事です。中には俳優を屁とも思わぬ独裁的な演出者もいますが、もちろん長続きはしません。
一人一人を尊重する、共に創造を積み重ねていく対等の人格として尊敬しあうことが大切だと、僕の経験が厳しく語りかけてきます。この姿勢が結局最高の成果を保証する唯一の方法論だと痛みと共に学んできました。相手が子どもといえど、この基本姿勢をゆるがせてはいけません。
集団作業において、まず人間は集団の中の役割と自我との葛藤に悩みます。自分はあの役をやりたかったのにかなえられなかったと不満を覚えます。でも、自我を無視されているのではないと実感できた時、与えられた役や立場との調和をはかり、それを受け入れることができたとき、自分ならではの最大の努力を発揮して、集団の一員として果たした成果に満足するのです。
集団と個人の関係は「一人一人を尊重する」という原理が確立して初めて最大の力を発揮するものです。その方法論が民主主義です。これは、どんな市民サークルでも、学校のクラスでも企業でも国家でも、あらゆる集団に見事に当てはまり、そして決してそうはならない現実がこの世にいっぱいある通り、最も困難な方法論でもあります。
でもくじけてはいけません。個人が尊重されない集団は悪です。チャレンジド・ミュージカルこそは集団と個人の理想の関係を目指して進んでいきましょう。それなくして活動する意味はありません。
来週からは、いよいよサバンナ2の本編の稽古に入っていきます。芽生え始めた子どもたちの自我とどんなぶつかり合いが生まれるのか、大いに悩まされようと思います。
舞台の演出という仕事は人間を相手にします。俳優たちとどう向き合うか、どんな創造集団のあり方を追求するかがとても大事です。中には俳優を屁とも思わぬ独裁的な演出者もいますが、もちろん長続きはしません。
一人一人を尊重する、共に創造を積み重ねていく対等の人格として尊敬しあうことが大切だと、僕の経験が厳しく語りかけてきます。この姿勢が結局最高の成果を保証する唯一の方法論だと痛みと共に学んできました。相手が子どもといえど、この基本姿勢をゆるがせてはいけません。
集団作業において、まず人間は集団の中の役割と自我との葛藤に悩みます。自分はあの役をやりたかったのにかなえられなかったと不満を覚えます。でも、自我を無視されているのではないと実感できた時、与えられた役や立場との調和をはかり、それを受け入れることができたとき、自分ならではの最大の努力を発揮して、集団の一員として果たした成果に満足するのです。
集団と個人の関係は「一人一人を尊重する」という原理が確立して初めて最大の力を発揮するものです。その方法論が民主主義です。これは、どんな市民サークルでも、学校のクラスでも企業でも国家でも、あらゆる集団に見事に当てはまり、そして決してそうはならない現実がこの世にいっぱいある通り、最も困難な方法論でもあります。
でもくじけてはいけません。個人が尊重されない集団は悪です。チャレンジド・ミュージカルこそは集団と個人の理想の関係を目指して進んでいきましょう。それなくして活動する意味はありません。
来週からは、いよいよサバンナ2の本編の稽古に入っていきます。芽生え始めた子どもたちの自我とどんなぶつかり合いが生まれるのか、大いに悩まされようと思います。
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| 第6回サバンナ2